ある故人から託されたCDを聴く。
私より年上の故人ゆえ、最近の流行は宇多田ヒカルのみ。けっこういいけど、きかねえよ、わしは。
ブルース多数。私は初めて聴くが、ライトニング・ホプキンスはまだグルーブだが、ブラインド・レモンをどうする!?
ジャズも多数。エルビン・ジョーンズとコルトレーンはこれからも聴く。意外だったのは、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスビー、セロリアス・モンクの録音は、コルトレーン、ジョーンズよりいいね。がんばれ、マッコイ・タイナー、って死んじゃったか。
で、モーツァルト。
って、死んじゃった人のCDなんだけど、音楽の趣味ってこういう風にむちゃくちゃだよね。それが普通。ジャズ・ブログとかって、それ自体、人生の幅を狭めてるよ。だから私は、一番好きなのは、キャプテン・ビーフハートなんだけど、モーツァルトを語ろう。
その名も『レクイエム』だ。『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』を書いた人が、自分の葬送歌でこんな旋律を書くか!? 歌入りですぜ。ゼニのために他人の葬送歌を書いて、死んでいったんだとしたら……。
いや待て。それはそれだ。
死はポケットのなかにある。カミサンのために葬送曲を書く必要がある。日銭。わしも生きたい、死ぬのはいやだ。ゼニが欲しい。
だから、モーツァルトの『レクイエム』はいいねえ。焼酎がうまい。
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