気持ちはわからぬでもない。
おそらく、ホリエモン自身、「法を犯した」という意識がないからだ。
ライブドアのビジネスとは、つまり、「買う」「売る」の二つだ。
株など紙切れを売って得た大金で実業を買う。
特徴的なのは、株100分割といった手法で、これは、実体のあやふやな会社が「お金を印刷する」ことに他ならない。
さらに、宮内氏は、社債の発行、還流、操作によって「永久に儲けられる仕組み」を吹聴していたらしい。
エンロンが紙切れにして売ったのは、「天然ガスパイプラインの空き容量」であった。
ウォール街が世界にばら撒いた紙切れは、貧乏人が家を買うためにした借金である。
エンロンのビジネス、サブプライム関連証券にはかろうじて「実体」がある?
似たようなものだろう。サブプライム問題は、「実体」が借金、マイナスだから、もっと悪質?
いずれにしても、すでに限界なのである。お金を勝手に刷って、円やドルやユーロを得ようというビジネス、いや、インチキは。
さらに問題なのは、「信用」という一見、美しい言葉で粉飾されているが、エンロンやライブドアやウォール街の金融工学者が、世界の「貨幣」を爆発的に増大させてしまったことだ。
貨幣を刷りすぎれば、当然、貨幣の交換価値が下がり、パンやミルクの値段が上がる。
さらに、グローバル化した世界は市場がひとつしかないから、たとえば、ベトナムが深刻なインフレに陥る。
「中国、インドはもう手仕舞い。これからはベトナムだ」なんて言ってた大金持ちはがっかりだろ。
ベトナムの人たちは、値段が倍になったお肉の夕食はあきらめる。
貨幣の行き場がなくなる。それこそが、貨幣価値の喪失なのである。
ライブドア株、サブプライム関連証券を買った人がバカだ、ってだけの話ではない。
スイカを持って改札を通り抜けているあなた。あなたも貨幣を爆発的に増大させている。
スイカという貨幣を支えているのは、「明日も使える」というあなたの思い込みだけなんだよ。
そういうビジネス、というか、営み、というか、まったく生産性のないダンス、手踊り、シリーウォークのようなもんが、グローバル資本主義の原動力のように語られている。わしらはそう思い込まされている。
ホリエモンの躓きの大元、ニッポン放送株買収で大儲けをしたリーマン・ブラザースは、韓国人に買収されるかも、なんだってね。
そんなニュースが流れ、ダウ平均は急騰したが、今夜は、200ドルを超える暴落だ。
世界は変わる。
変わんなきゃおかしいよ。勝手に貨幣を印刷していたやつらが、どんどん、リストラされているんだから。
その後の世界が地獄か極楽か、わしにはさっぱりわからんけど。
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