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2018年7月13日 (金)

「裏口入学」逮捕の佐野太・文科省局長と小泉純一郎に「ぶっ壊された」自民党重鎮たち <小杉隆・元文部大臣の妻 借金14億円で自己破産>

 スキャンダルが佐野太家に襲いかかってきたのは、2006年末。12月13日に日刊ゲンダイが第一報を報じ、14日発売の『週刊新潮』『週刊文春』がそろって記事にした。

 小杉隆は佐野太の義父。小杉の妻は佐野の妻の母だ。

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元TBSラジオ 元新自由クラブ 小杉隆

 週刊誌報道が出たのは、資金集めパーティー「小杉隆を囲む会」当日だった。会場の目黒雅叙園に債権者が押しかけたが、小杉隆は逃げ回った。

 元芸能リポーターで現目黒区議会議員、須藤甚一郎によれば、小杉隆の妻、敬子が自己破産した直後の債権者会議には230人が集まったという。小杉敬子に金を貸した者の総数260人。

 パーティー後、報道陣に囲まれた小杉隆は、

「妻の借金は、ことし8月に入ってから知った。驚天動地だった。妻がしたこととはいえ、出来る限りのことをしていきたい。財産はすべて処分した。この問題は、あくまでも妻の個人の問題であり、これからも政治活動を続けていく。(妻の借金を)政治活動に使ったことはない」

 佐野太は、小杉家の隣に新築の家を建てていた。義母のスキャンダルにより、佐野太は、家を失っただけではなく、「金返せ!」と叫ぶ二百数十人の敵に囲まれることになったのだ。

 須藤甚一郎に電話をかけてきた債権者のひとりは、

<その被害者の方は、昨年9月6日(投開票9月11日)、衆院選の選挙期間中に、敬子夫人が訪ねてきて、「小泉首相が、急に解散して選挙になったので、準備ができてなかった。銀行に預金はあるのですが、“酒販連”の問題(注・3年前、全国の酒店小売組合の年金資金144億円を海外投資して焦げ付いた。事務局長が横領罪で逮捕。小杉の元秘書が、関連の酒政連の顧問であり、小杉代議士にも数百万円献金していた)があるので、預金が引き出せないのです。数日後にお返ししますので、500万円貸してください」としつこく懇願されて、500万円を貸した。

被害者は「小杉さんは、文部大臣もされた方ですから信用し、選挙期間中でもあり、数日後に返すといったので、お貸ししたのです。奥様は、小杉さんの経理関係は全部自分でやっているといってましたよ」>(須藤甚一郎ウィークリーニュース! 2006年12月14日)

小杉隆は、アル・ゴア『地球の掟』(ダイヤモンド社 1992年)の翻訳者で「地球温暖化」詐欺団の中心人物でもあった。小杉の自宅には「風力発電研究所」という看板が掛けられ、妻・敬子は「再生可能エネルギーに投資していっしょに儲けましょう」などと言って、金を引き出していたという。

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アル・ゴア元米副大統領と小杉隆

<小杉敬子の借金の仕方は、尋常じゃなかった。ぼくが話を聞いた主婦の被害者はこういった。「電話があったので、断ったんですが、家に押しかけてきて、私がキッチンで夕食の準備中で、まな板で大根を切っているところで、両手を床について土下座して『何とかお願いします!』を何回も絶叫する。

電気釜のほうにいくと、彼女は床を這(は)って移動して、また土下座し『お願いします。お願いします』でした。それが小杉代議士の衆院選の真っ最中で『当選まで、あと一歩なんですが、事務所の経費が足りない。選挙が終ったら、すぐに返済しますから、お願い!』って調子で、つい400万円貸してしまったのです。結局、返してもらえなかったのです」>(須藤甚一郎ウィークリーニュース 2010年5月27日)

文科省エリート官僚、佐野太はどうしていたのか?

<麻布1億円マンションにベンツの華麗なる官僚生活>

<佐野家は、電機メーカーに勤める長男と、今回問題になった次男の四人家族。四年前に購入した、「一億円はくだらない」(不動産業者)という港区麻布のマンションで暮らしている。>(『週刊文春』7月19日)

佐野太に義母の借金を返す義務はないが、いったい、どんな気持ちで出世街道を駆け上がってきたのか?

2010年5月26日。小杉敬子は詐欺容疑で逮捕された。

小杉敬子の悪行は、2006年末の報道でほぼ全貌が暴露されていた。

なぜ、逮捕まで3年半もかかったのか?

これが政治家をターゲットにした捜査だとしても、小杉隆は前年2009年9月に衆院選不出馬を表明し、政界を引退している。小杉隆が標的ならば、検察は「政治家抹殺」という目的を達成しているのだ。

なぜ、検察は「消えた政治家の妻」を逮捕したのか?

当時の政治状況について森ゆうこ議員はこう書いている。

<2008年9月に発足した麻生内閣は、官房副長官に元警察庁長官の漆間巌氏を起用した。じつに32年ぶりという警察庁出身の官房副長官だ。

「麻生内閣は“選挙管理内閣”だ。そして自民党政権を守るために、刑事司法の捜査網を利用してでも政権交代を阻止しようとしている。くれぐれも気をつけるように」

 当時、民主党内では、何度かそんな注意喚起があった。>(『検察の罠』日本文芸社)

さらに大きな謎は、義母逮捕と同時期に佐野太の山梨県知事選出馬の噂が流れたことだ。『週刊文春』によれば、地元・山梨県の自民党の会合に、佐野太は東京・麻布からベンツを飛ばして駆けつけ、後援会を組織する動きもあったという。

2011年の山梨県知事選。自民党山梨県連会長は堀内光雄だった。

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「反小泉派統一候補」堀内光雄 郵政民営化法案に反対票を投じ、堀内は政治生命を絶たれた

 1996年11月。橋本龍太郎は、佐野太の義父、小杉隆を文部大臣に抜擢した。

 1997年9月。橋本龍太郎は内閣を改造し、堀内光雄を通産大臣に抜擢した。

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橋本龍太郎とエリツィン大統領

「自民党をぶっ壊す!」と叫ぶ小泉純一郎に橋本龍太郎が敗北して以来、小杉隆、堀内光雄は大臣、自民党要職の椅子に座っていない。

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日本の民主主義をぶっ壊した三悪人 小泉純一郎 竹中平蔵 安倍晋三

 2003年の自民党総裁選。野中広務と古賀誠は、堀内光雄に「反小泉派統一候補」として出馬を要請したが、堀内は固辞した。

「金銭の授受なし」「物証ゼロ」で逮捕された佐野太の身辺には、常に「小泉純一郎にぶっ壊された政治家」がいた。

(つづく)

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投稿: BillyCubre | 2018年7月14日 (土) 08時01分

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