明治維新「日本の夜明け」とはなんだったのか? 薩長軍と幕府軍の「艦隊これくしょん」を見れば一目瞭然! 坂本龍馬は「死の商人」西郷隆盛は大英帝国の傭兵だった!?
1609年9月。江戸幕府創設直後。徳川家康は「大船建造の禁」令を出し、各地の大型船を没収した。
1863年8月15日。英国艦隊に向け、薩摩藩の大砲が火を噴いた。
私たちの海は254年間、平和だったのだ。
明治維新のきっかけは、英国による中国侵略「アヘン戦争」にあった?
幕末の志士たちは、英帝国主義と闘った?
大ウソだ!
江戸幕府の「大船建造の禁」に対し、最初に激しく噛みついたのは誰?
「五大州を巻いて皇朝に帰せしめ、皇朝をして永く五大州の宗主たらしめよ」
お前は、『マグマ大使』の悪役ゴアか!?
「大船建造の禁令を撤廃し、西洋式水軍力を強化せよ」
日本近海の平穏をぶっ壊した男の名は、佐久間象山。
1830年。天保の改革が始まった大昔から、佐久間は世界征服の夢に病んでいた。
1851年。「五月塾」を開いた佐久間象山の元には、勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬らが入門している。
幕末の「艦これ」に最初にハマッたのは、西郷隆盛のボス、薩摩藩の島津斉彬だった。
1852年12月。島津は幕府に願い出た。
「琉球王国の守護のため、琉大砲船(洋式軍艦)の建造を許可してほしい」
沖縄を防衛するため?
ドラマや小説ではそういうことになっているのかもしれないが、これも大ウソだ!
沖縄の人たちは、島津家にそんなことを頼んでいない。
1609年。奇しくも、江戸幕府「大船建造の禁」直前、薩摩藩の初代藩主、島津家久が「大船」に乗って沖縄に乗り込み、琉球王を捕らえて武力併合した。
奴隷労働。砂糖の独占。密貿易……。薩摩藩は「砂糖を隠し持っていた者」を拷問の末、惨殺し続けた。
「洋式軍艦がほしい」という島津斉彬の申し出を江戸幕府はあっさりと了承してしまう。この「解せない歴史」もまた、金の流れをたどっていけば、解明されるはずだ。
かくして誕生したのが、日本初の国産洋式戦艦「昇平丸」(1855年)だ。
昇平丸は帆船だったため、すぐに時代遅れとなってしまうが、昇平丸完成からわずか8ヵ月後、薩摩藩は日本初の国産蒸気船「雲行丸」を完成させている。
ここで立ち止まって考えてみてほしい。
維新の立役者たちが、アヘン戦争に衝撃を受け、英国帝国主義と闘うために立ち上がった「国士」「愛国者」であるならば、自前の海軍、国産の軍艦を持つべきではないか?
ところが……。
「翔鳳丸」「乾行」(ともに1864年)「桜島丸」(1865年)「春日丸」(1867年)を英国から購入。1860年代以降、薩摩藩の軍艦はすべて英国製なのだ。
西郷隆盛は、麻薬の密輸という悪辣極まりない手口でアジアを侵略した英国に大金を送り続けた。「西郷どん」こそ、死罪に処されるべき男ではないか!?
「桜島丸」ほど明治維新の本質を見事に映し出している戦艦はない。
1854年。英国ロッテルヒーテ造船所でこの船が誕生したとき、その名は「ユニオン号」だった。
11年後、日本に到着したユニオン号は、薩摩藩では「桜島丸」、長州藩では「乙丑丸」と呼ばれた。
買ったのは、坂本龍馬の「亀山社中」。
売ったのは、トーマス・ブレーク・グラバーの「グラバー商会」。
日本への航海中、上海に寄港したユニオン号は最新式銃7300挺を積み込んだ。
銃を売ったのは、グラバー商会の親会社「ジャーディン・マセソン商会」。この会社の最大のビジネスが、中国大陸へのアヘンの密輸だった。
ユニオン号の到着を長崎で待ち受けていたのが、長州藩の伊藤博文と井上馨。「長州ファイブ」のふたりだった。伊藤と井上を秘密裏に英国に運んだのは、ジェーディン・マセソン商会所有の船「チェルスウィック号」。世話役はヒュー・マセソン(ジャーディン・マセソン・ロンドン社長)が務めた。
西郷隆盛、坂本龍馬、伊藤博文、井上馨は、アヘン戦争の元凶、アジアの敵の中の敵に大儲けをさせた。
坂本龍馬は明治新政府の誕生を見ることなく暗殺され、西郷隆盛は新政府と闘い、明治10年(1877年)9月に自決するが……。
明治7年(1874年)5月。西郷隆盛の弟、西郷従道が台湾に攻め込み、全土を征服した。
明治9年(1876年)2月。井上馨は、朝鮮派遣特命全権弁理副大臣として戦艦7隻、総員約800名とともに釜山に乗り込み、この砲艦外交が韓国併合へとつながっていく。
明治38年(1905年)。伊藤博文は初代韓国統監に就任。4年後、安重根によってハルビン駅で射殺された。
現在の国会を見よ!
悪夢は終わっていない。
現総理、安倍晋三は、井上馨一族の末裔だ。
現副総理、麻生太郎の権力は、ジャーディン・マセソン商会によってでっち上げられたものだ。麻生の祖父、吉田茂の養父、吉田健三は1868年、ジャーディン・マセソン商会に入社。またたく間に巨万の富を築き上げた。
(つづく)
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