伊藤詩織さん事件と原発マフィアの闇 スパコン疑獄・経産省ルート 大飯原発再稼働の最大の黒幕、今井直哉・総理秘書官を逮捕せよ! 安倍晋三を操る秘書官の叔父は、今井敬・日本原子力産業協会会長だ!
2012年12月。不正選挙。
2013年2月。わずか2票差で補正予算成立。このときから、安倍晋三政権から齊藤元章容疑者への血税巨額送金が開始された。
問題は、「アベノミクス」や安倍政権の「緊急経済対策」を誰が書いているのか、ということだ。
2015年9月。安倍晋三の記者会見に多くの人が腰を抜かした。
「一億総活躍社会」
「GDP600兆円」
「経済成長年3%」
最も驚いたのは、経済政策の素案を作成した経産省幹部だった。
<経産の素案には、一億総活躍という表現は入れていないし、GDPの六百兆円という数値目標も書いていません>(森功「首相を振りつける剛腕秘書官研究」『文藝春秋』2015年12月)
素案作りを命じたのは今井尚哉・内閣総理大臣政務秘書官(経産省官僚)だ。素案を見た安倍から「わかりやすい数字を入れてください」と指示された今井は、2日たらずでこのとんでもない「新アベノミクス」をでっち上げたという。
このわけのわからない経済政策により、またしても補正予算が成立し、私たちの血税60億円が斎藤元章容疑者と山口敬之・ペジー社顧問(元TBSワシントン支局長)に流れたのだから……。
東京地検特捜部の捜査の本丸は今井尚也逮捕だ。そうならないとおかしい。
右が今井尚哉総理秘書官
今井尚哉は、大飯原発再稼働の最大の黒幕でもある。
2011年6月。今井は経産省貿易経済協力局審議官のまま資源エネルギー庁次長に就任している。原発爆発の大惨事を受けて、急遽駆り出された形だ。
原発再稼働をめぐり、民主党政権も割れていたが、最大の障害は、関西2府5県の自治体で結成された広域連合が再稼働反対を表明したことだった。
<(2012年)四月の上旬、『目立つ県庁ではなく、極秘に会いたい』というので、知事公館で今井さんとお会いしました。ブラックアウトと経済や人命への影響を強く説かれ、『知事として行政の役割を果たすべきだろう』と説得されました。><あのときは先行きが見えませんでしたから、折れる以外になかった。>(嘉田由紀子・元滋賀県知事)
再稼働反対を強く主張していた橋下徹・大阪市長(当時)を豹変させたのも今井の直談判がきっかけだったという。
霞が関「原発マフィア」のボスである今井にとって、齊藤元章容疑者ほど都合のいい人間はいなかった。
「日本が世界一のスーパーコンピュータを手にしたら、どこよりも先に小型熱核融合炉が実用化され、電気代がタダになる」
「一家に一台、原発をどうぞ」
これほど熱く「原発の未来」を語る男は他にいないからだ。
安倍晋三と今井尚哉の経歴は、「民主主義が機能していない」「憲法が守られたことがない」現状を何よりも雄弁に物語っている。
1920年4月。安倍晋三の祖父、岸信介が東京帝国大学法学部を卒業し、農商務省(のちの商工省)に入った。
1931年。岸は「重要産業統制法」を書く。
「24種の重要産業に国民の血税を惜しみなく注ぎ込む」「お金をあげるから、重要産業は闇カルテルを作って大いに儲けなさい」というとんでもない法律だ。24種のうち7種が「製鉄・金属加工」産業であり、誕生した「鉄の闇カルテル」は12法人に及ぶ。
戦争≒大量虐殺を行うためだ。
ドイツ帝国首相、オットー・フォン・ビスマルクが遺した言葉。
「ドイツの問題は言論によって定まらない。これを解決するのはただ鉄と血だけである」
重要産業統制法をもとに、1934年、日本製鐵(のちの新日鉄)が設立された。
1936年10月。岸は満州国国務院実業部総務司長として大陸に渡る。
帰国までのわずか3年間で岸信介が手にした巨額の政治資金の謎は今も解明されないままだ。
半年後の1937年4月。今井尚哉の叔父、今井善衛が東京帝国大学法学部を卒業し、商工省に入省した。
1939年10月。岸信介、帰国。今井善衛にとって岸は、17歳年上の上司となった。
このとき、岸はこんな言葉を残している。
「政治資金は濾過機を通ったきれいなものを受け取らなければいけない。問題が起こったときは、その濾過機が事件となるのであって、受け取った政治家はきれいな水を飲んでいるのだから関わり合いにならない。政治資金で汚職問題を起こすのは濾過が不十分だからです」
1941年10月。岸信介は東条英機内閣の商工大臣に抜擢。宣戦布告書に署名した。
1942年4月。衆院議員となった岸信介の初仕事は、産業界をまとめる組織作りだった。1943年。商工経済会(のちの経団連)設置法成立。原発マフィアの総本山、経団連を作ったのも岸信介だった。
1945年。岸はA級戦犯として巣鴨プリズンでしゃがまされるが、3年後、無罪放免されてしまう。
1950年4月。財閥解体により日本製鐵は解散。八幡製鐵、富士製鐵、日鐵汽船、播磨耐火煉瓦に4社分割された。
1952年4月。今井尚哉のもうひとりの叔父(今井善衛の弟)、今井敬が東大法学部を卒業し、富士製鐵に入社した。
1958年8月。通産省繊維局長となった今井善衛は、羊毛、綿の輸入自由化を宣言し、経済界を大混乱に陥れた。今井善衛こそ戦後最大の「対米盲従官僚」だった。
1970年。八幡製鐵と富士製鐵が合併し、新日本製鉄が誕生。
1979年4月。安倍晋三が神戸製鋼所に入社。
1982年4月。今井尚哉が東大法学部を卒業し、通産省に入った。
1993年6月。今井敬が新日鉄の社長に就任。
1998年5月。今井敬が経団連会長となった。
2006年6月。今井敬が社団法人「日本原子力産業協会」会長に就任。
その3か月後の2006年6月。今井敬の甥、今井尚哉が安倍晋三内閣総理大臣政務秘書官となった。
この国では民主主義は機能していない。
憲法で定められた「主権在民」が守られたためしがない。
戦前からずうっと、国家中枢は今井一族の「鉄の支配」下にある。
今井尚哉を逮捕せよ!!
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