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2018年1月20日 (土)

伊藤詩織さん事件と原発マフィアの闇 スパコン疑獄・経産省ルート 大飯原発再稼働の最大の黒幕、今井直哉・総理秘書官を逮捕せよ! 安倍晋三を操る秘書官の叔父は、今井敬・日本原子力産業協会会長だ!

 2012年12月。不正選挙。

 2013年2月。わずか2票差で補正予算成立。このときから、安倍晋三政権から齊藤元章容疑者への血税巨額送金が開始された。

 問題は、「アベノミクス」や安倍政権の「緊急経済対策」を誰が書いているのか、ということだ。

 2015年9月。安倍晋三の記者会見に多くの人が腰を抜かした。

「一億総活躍社会」

GDP600兆円」

「経済成長年3%」

 最も驚いたのは、経済政策の素案を作成した経産省幹部だった。

<経産の素案には、一億総活躍という表現は入れていないし、GDPの六百兆円という数値目標も書いていません>(森功「首相を振りつける剛腕秘書官研究」『文藝春秋』2015年12月)

 素案作りを命じたのは今井尚哉・内閣総理大臣政務秘書官(経産省官僚)だ。素案を見た安倍から「わかりやすい数字を入れてください」と指示された今井は、2日たらずでこのとんでもない「新アベノミクス」をでっち上げたという。

 このわけのわからない経済政策により、またしても補正予算が成立し、私たちの血税60億円が斎藤元章容疑者と山口敬之・ペジー社顧問(元TBSワシントン支局長)に流れたのだから……。

 東京地検特捜部の捜査の本丸は今井尚也逮捕だ。そうならないとおかしい。

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右が今井尚哉総理秘書官

 今井尚哉は、大飯原発再稼働の最大の黒幕でもある。

 2011年6月。今井は経産省貿易経済協力局審議官のまま資源エネルギー庁次長に就任している。原発爆発の大惨事を受けて、急遽駆り出された形だ。

 原発再稼働をめぐり、民主党政権も割れていたが、最大の障害は、関西2府5県の自治体で結成された広域連合が再稼働反対を表明したことだった。

<(2012年)四月の上旬、『目立つ県庁ではなく、極秘に会いたい』というので、知事公館で今井さんとお会いしました。ブラックアウトと経済や人命への影響を強く説かれ、『知事として行政の役割を果たすべきだろう』と説得されました。><あのときは先行きが見えませんでしたから、折れる以外になかった。>(嘉田由紀子・元滋賀県知事)

 再稼働反対を強く主張していた橋下徹・大阪市長(当時)を豹変させたのも今井の直談判がきっかけだったという。

 霞が関「原発マフィア」のボスである今井にとって、齊藤元章容疑者ほど都合のいい人間はいなかった。

「日本が世界一のスーパーコンピュータを手にしたら、どこよりも先に小型熱核融合炉が実用化され、電気代がタダになる」

「一家に一台、原発をどうぞ」

 これほど熱く「原発の未来」を語る男は他にいないからだ。

 安倍晋三と今井尚哉の経歴は、「民主主義が機能していない」「憲法が守られたことがない」現状を何よりも雄弁に物語っている。

1920年4月。安倍晋三の祖父、岸信介が東京帝国大学法学部を卒業し、農商務省(のちの商工省)に入った。

1931年。岸は「重要産業統制法」を書く。

「24種の重要産業に国民の血税を惜しみなく注ぎ込む」「お金をあげるから、重要産業は闇カルテルを作って大いに儲けなさい」というとんでもない法律だ。24種のうち7種が「製鉄・金属加工」産業であり、誕生した「鉄の闇カルテル」は12法人に及ぶ。

 戦争≒大量虐殺を行うためだ。

 ドイツ帝国首相、オットー・フォン・ビスマルクが遺した言葉。

「ドイツの問題は言論によって定まらない。これを解決するのはただ鉄と血だけである」

 重要産業統制法をもとに、1934年、日本製鐵(のちの新日鉄)が設立された。

 1936年10月。岸は満州国国務院実業部総務司長として大陸に渡る。

 帰国までのわずか3年間で岸信介が手にした巨額の政治資金の謎は今も解明されないままだ。

 半年後の1937年4月。今井尚哉の叔父、今井善衛が東京帝国大学法学部を卒業し、商工省に入省した。

 1939年10月。岸信介、帰国。今井善衛にとって岸は、17歳年上の上司となった。

 このとき、岸はこんな言葉を残している。

「政治資金は濾過機を通ったきれいなものを受け取らなければいけない。問題が起こったときは、その濾過機が事件となるのであって、受け取った政治家はきれいな水を飲んでいるのだから関わり合いにならない。政治資金で汚職問題を起こすのは濾過が不十分だからです」

 1941年10月。岸信介は東条英機内閣の商工大臣に抜擢。宣戦布告書に署名した。

 1942年4月。衆院議員となった岸信介の初仕事は、産業界をまとめる組織作りだった。1943年。商工経済会(のちの経団連)設置法成立。原発マフィアの総本山、経団連を作ったのも岸信介だった。

 1945年。岸はA級戦犯として巣鴨プリズンでしゃがまされるが、3年後、無罪放免されてしまう。

 1950年4月。財閥解体により日本製鐵は解散。八幡製鐵、富士製鐵、日鐵汽船、播磨耐火煉瓦に4社分割された。

 1952年4月。今井尚哉のもうひとりの叔父(今井善衛の弟)、今井敬が東大法学部を卒業し、富士製鐵に入社した。

 1958年8月。通産省繊維局長となった今井善衛は、羊毛、綿の輸入自由化を宣言し、経済界を大混乱に陥れた。今井善衛こそ戦後最大の「対米盲従官僚」だった。

 1970年。八幡製鐵と富士製鐵が合併し、新日本製鉄が誕生。

 1979年4月。安倍晋三が神戸製鋼所に入社。

 1982年4月。今井尚哉が東大法学部を卒業し、通産省に入った。

 1993年6月。今井敬が新日鉄の社長に就任。

 1998年5月。今井敬が経団連会長となった。

 2006年6月。今井敬が社団法人「日本原子力産業協会」会長に就任。

 その3か月後の2006年6月。今井敬の甥、今井尚哉が安倍晋三内閣総理大臣政務秘書官となった。

 この国では民主主義は機能していない。

憲法で定められた「主権在民」が守られたためしがない。

戦前からずうっと、国家中枢は今井一族の「鉄の支配」下にある。

今井尚哉を逮捕せよ!!

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2018年1月13日 (土)

伊藤詩織さん事件と原発マフィアの闇 文科省が「原子力ムラ」に乗っ取られた! 「飼い主」安倍晋三に牙をむいた前川喜平事務次官の後任、戸谷一夫は、東北大原子核工学科卒で「経済協力開発機構原子力機関(パリ)」で働いていた!

「放射性廃棄物を建物、埋め立て、堤防、道路などに活用すべきだ」

「3・11」直後から、とんでもない提言を続けてきたのが、パリにある経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)だ。

 前川喜平・文科省事務次官の後任、戸谷一夫がNEAで働いていたのは、1989~92年。「地球温暖化」詐欺発生時と重なる。

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戸谷一夫 「日本の教育の長」がこいつ!?

「3・11」当時、NEA事務局長だったルイス・エチャバリは、日本を訪れるたびに「原発はCO2排出が少ない」「クリーンなエネルギー」プロパガンダを繰り返してきた。

「東電福島第一発電所事故から3年余りが経過したが、NEAは、原子力安全及び復旧活動における日本の規制当局の支援並びに原子力安全及び放射線防護に関する国際協力の促進を継続する。この協力を通じ、原子力安全は世界的に更に強化され、炭素排出の少ないベースロードとしての原子力エネルギー供給の利用を望む国がその希望を実現できるようになるだろう」(2014年4月8)

 スパコン疑獄文科省ルートとは何か?

 斎藤元章容疑者は元東大病院放射線科医師。彼を「時の人」に祭り上げた文科省所管「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」の東海キャンパスは、日本原子力研究開発機構・原子力科学研究所の敷地内にある。

 60億円を文科省におねだりしたのは、原発マフィアの総本山企業・東芝出身の黒田忠広慶大教授。

 補正予算から大急ぎで60億円を確保したのは元NEAの戸谷一夫。

 実際に送金したのは元名大アイソトープ研究センターのボス、濱口道成・科学技術振興機構理事長。

「原子力ムラ」内部で私たちの血税が回り、詐欺企業群のボス、斎藤元章とペジー社顧問・山口敬之元TBSワシントン支局長の懐に入った。

 加計学園問題をめぐる前川喜平前文科省事務次官への「人格破壊」攻撃を思い出してほしい。

 2017年5月22日。前川の反逆を察知した読売新聞が<前川事務次官が出会い系バー通い>という報道の名に値しないヨタ話を掲載。

 2017年5月25日。前川事務次官が記者会見。

「極めて薄弱な根拠で規制緩和が行われた。公平、公正であるべき行政の在り方がゆがめられたと思っている」

 同日。菅義偉官房長官が記者会見。

「(前川事務次官は)地位に恋々としがみついていた」

 これが「政官報(マスコミ)複合体」による現在の独裁の形だ。

 深刻なのは、スパコン疑獄でも、犯罪者集団にマスコミ(TBS幹部)が加わっている点。

 反骨の官僚は消え、文科省は国際原子力マフィアに乗っ取られた。

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2018年1月 6日 (土)

伊藤詩織さん事件と原発マフィアの闇 55人中33人被ばく 斎藤元章容疑者の金主「高エネルギー加速器研究機構」放射性同位体漏洩事故

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)の東海キャンパスは、日本原子力研究開発機構・原子力科学研究所の敷地内にある。

 斎藤元章容疑者を一躍「時の人」に仕立て上げたのは、文科省所管のKEKと原発マフィアだ。

 2014年4月。斎藤元章がエクサスケーラー社を設立。わずか4ヵ月後、KEKと共同研究契約を交わした。

 東京地検特捜部が明らかにすべき「政界ルート」の入り口がまさにここだ。

 逮捕容疑は経産省所管「NEDO」からの詐欺だが、斎藤に渡った最大の血税は、文科省所管「科学技術振興機構(JST)」からの52億円だ。

 2014年11月。KEKに設置されたエクサスケーラー社製「睡蓮」が、スパコン国際ランキング「TOP500」で367位、省エネ性能ランキング「GREEN500」では2位を獲得した。

Suiren

 NHKが『プロフェッショナル』(主人公逮捕で放送中止)で取り上げようとした「斎藤元章伝説」は、どのようにして誕生したのか? 当時のプレスリリースを読めば一目瞭然だ。

<昨年末に「自分達で独自のスーパーコンピュータを開発する」という構想を打ち上げた時には、PEZY社内でも誰も真剣に受け止める社員がいない状態から出発しました。ExaScalerに至っては、今年3月末にはまだ存在していない状態でした。最終的にPEZYでプロッセサ開発を完了してから7か月、実際のサンプルチップを入手してから3か月で、独自開発したスーパーコンピュータを稼働させた例は、世界中を見渡しても前例が全く見当たりません。また同時並行で、高効率で保守性にも優れた独自冷却システムを僅かヶ月の期間で開発出来ましたことは、2つの会社を併せても20名強の社員数でしかないことを考えますと、異例尽くしの開発であったと言えます。>(斎藤元章のコメント 11月6日)

 ……どう考えてもおかしいだろ!

 誰かが「すごい」と言ったわけではない。「伝説」は本人が吹聴し、マスコミが書き写しただけの代物だった。自画自賛。典型的な詐欺トーク。

 しかし、池井戸潤のドラマ『陸王』や映画『シン・ゴジラ』を観て感涙にむせぶ日本人は、これを「グッドニュース」として歓迎した。

 KEK側も「グッドニュース」を発信する必要があった。

 前年の2013年5月。KEK「東海キャンパス」で放射性同位体漏洩事故が起き、所属する小林誠教授のノーベル賞受賞(2008年)の栄光が地に堕ちていたからだ。年間数百億円の血税を得る理由がほぼ消えていた。

 2013年5月23日。ニュートリノなどを発生させるハドロン実験施設が暴走した。

 11時55分。警報が鳴り響き機器が停止。しかし……。

「警報停止はよくあること」

 原子力マフィアどもは実験を続けた。

「中性子カウンターの値が上がっているぞ」

 この報告を受けてもまだ実験は続けられた。

「施設内の線量4マイクロSv/h」

 実験が中止されたのは、警報停止の2時間半後だった。

「線量が低下している」

 ここから「死を賭した底抜け脱線ゲーム」が始まる。

「換気扇を回してみろ」

「さらに線量が下がった」

「よかった。よかった」

 いいわけねえじゃん!!

 換気扇から放射線同位体が漏れ出て、約1キロ先まで汚染された。

 のちに施設内にいた55人中33人、管理区域内にいた1人、計34人の被ばくが確認された。最大1・7mSv(この数字も怪しいが)の被ばくというのだから、重大事故だ。

「実験再開」

 おい!!

「内規の被ばく限度以下だから大丈夫」

 内部被ばくした研究員は通常通りの業務を終え、家に帰った。

 KEKが関係機関に通報したのは、翌日の22時40分だった。

 翌2014年11月。KEKは「中小企業が作った日の丸スパコン」プロパガンダで事故と隠ぺい工作を「なかったこと」にしようとした。

 ペジー社顧問で元TBSワシントン支局長、山口敬之のレイプ容疑逮捕「忖度」ドタキャン事件は翌2015年6月4日。

 事件をもみ消してもらった山口は、翌2016年1月に「TBS社員のまま」新党「日本シンギュラリティ党」を旗揚げ。会計責任者はシリコン樹脂塗料メーカー「シールドテクス」社長の友行信。シールドテクス社の取締役会長は斎藤元章だ(2011年3月就任)。

 2か月後。代表理事・山口敬之、理事・斎藤元章、理事・友行信が「日本シンギュラリティ財団」を山口の実家に設立した。

 5月。山口がTBSを退社し、ペジー社顧問となる。

(つづく)

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