すべての馬たちへメリークリスマス その他の競馬予想
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武豊騎手が1枠2番ゲートを引き当てた。
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1920年。『タイム』『ライフ』『フォーチュン』を創刊した「雑誌王」ヘンリー・ルースがイェール大学を卒業した。
「もっとも聡明な学生」
という称号とともに、ルースは友愛組織「ファイ・ベータ・カッパ」と秘密結社「頭蓋骨と骨(スカル・アンド・ボーンズ)」に入会した。
この大学秘密結社は、「息子」ブッシュ大統領が所属していたことで有名になったが、「頭蓋骨と骨」を犯罪組織のように語るのは不正確だ。「秘密」結社なんだから、その真実を知る外部の人間はほとんどいない。
クリスティオークションに出品されたといわれる大学サークル「頭蓋骨と骨」の投票箱
たどれるのは、ルースに流れた「カネ」だけだ。
イェール大学を最高の成績で卒業したルースは、こう考えた。
「頭蓋骨と骨の人脈を当たれば、雑誌『タイム』を創刊する資金は簡単に集められる」
甘い考えだった。
ルースより成績が悪かった同級生、先輩たちはこう言ってルースを蔑んだ。
「ウォール街に来れば確実に稼げるのに、ルースは雑誌という客商売、ギャンブルをやるという。私たちはギャンブラーに投資しない」
雑誌『タイム』への最初の投資者は、モルガン財閥系企業共同経営者の息子、ハリー・ダヴィソン。次にさらに多くの金を投じたのがモルガン財閥系の銀行家、ドワイト・モローだった。
モルガン財閥はこのとき、全米トップのコングロマリットではなかった。
1920年代末、世界大恐慌が起きると、ヘンリー・ルースは高級紙を使ったバカ高い値段の雑誌『フォーチュン』を創刊した。
「アメリカで最も優秀な人間は、ビジネス界の人間である」
5人にひとりが失業者だった巷で、ルースの宣言を真に受ける人間は誰もいなかった。ルースは「ビジネス文芸を目指す」とも語っている。
とんでもないよ!!
世界大恐慌時、モルガン財閥は、紙切れと化した株券を買いまくり、大企業だけで444社を支配下に置いた。全米上位企業200社の半分近くをモルガン財閥が支配したのだ。
雑誌『フォーチュン』の最大のウリは、世界企業ランキング「フォーチュン400」だ。
雑誌『タイム』の株による集金システムを作ったのは、投資信託銀行家のジョン・ウェスリー・ヘインズ。この男、第二次大戦の戦時大統領ルーズベルトの元、財務長官に収まっている。
日本人を大量虐殺して、最も多くの札束を得たのがモルガン財閥だ。
窓のない部屋で週2回の会合を開く「大学サークル」を「頭蓋骨と骨」と名付けた大金持ちの息子の心根を想像してみてほしい。
死体≒札束?
ヘンリー・ルースの「雑誌王」への階段の1段目には、捨てられた株券が詰まっていた。2段目には焼き殺された日本人。3段目は札束だ。
<アメリカの覇権を拒むものなど誰もいない。><20世紀はアメリカの世紀だ。>(ヘンリー・ルース 1941年)
こいつが「雑誌王」になる前、「活字の王」は誰だったのか?
19世紀、米国で最も多くの人に読まれた本は、奴隷制度を糾弾するハリエット・ビーチャー・ストウの『アンクル・トムの小屋』だった。
2番目のベストセラーは、エドワード・ベラミーの『かえりみれば』。紙幣も硬貨もなし。失業なし。45歳定年制。最も嫌われる仕事は1日数十分の勤務で頭脳労働者、芸術家と同賃金……などなど、社会主義ユートピアを描いたこの小説を、ゼネストに参加した労働者だけではなく、中産階級の人々もむさぼり読んだ。「こうすりゃいいんじゃねえの?」と誰もが思ったからだ。
アーネスト・ヘミングウェイが「あらゆる現代アメリカ文学は、『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」と称賛したマーク・トゥエインは、米軍のフィリピン、プエルトリコ侵攻に激怒し、「アメリカ反帝国主義連盟」に参加していた。
ハックルベリー・フィンの冒険
ありとあらゆる活字が、戦争と差別に反対していた。
アンクル・トム、ハックルベリー・フィン殺害のため、プロパガンダは誕生したのだ。
雑誌『タイム』は、黒人容疑者を「黒い低能児」と書いた。何度も何度も。
キューバ危機からJ・F・ケネディ暗殺へと至る激動の時代に、ヘンリー・ルースはこんなメモを残している。
<私は期待している。南米に関する我々の政策と批判についての有意義な研究の力を発揮してもらいたい。ここで、私の言う“我々”とは、アメリカ合衆国とタイム社の両方を指す。>(1963年)
帝国と雑誌ジャーナリズムは「双子の兄弟」として誕生した。
(つづく)
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