「原発はイヤだな」と思う人は絶対に「希望の党」に投票してはいけない!! 新党参加の衆院議員11人中「再稼働反対」はたったひとり!!
「2012不正選挙」の前、毎日新聞がアンケートを実施し、候補に次の質問をした。
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カリフォルニア州サンノゼにある日立製作所子会社の社長室。
「3・11」。東芝製、日立製の原発が立て続けに爆発する光景をスティーブ・ミリガンはどんな気持ちで見ていたのだろう。
「この世の終わり」か?
それとも……。
東芝に大ゲンカを仕掛けているミリガンの経歴は、謎に包まれている上に「特異」だ。
入った大学は典型的な「中の中」オハイオ大学。理系ではなく会計学を学んでいた。
就職したのは会計事務所「プライスウォーターハウス」で、もちろん、優秀じゃなくては入れないが、「ごく一般的な進路」といえる。
ミリガンはここで、巨大企業IBMの、しかし、赤字続きのハードディスクドライブ(HDD)部門の監査役となる。
HDDを発明したのは、IBM社員のレイノルド・ジョンソンであり、IBMが画期的なコンピュータ「305RAMAC」を発売したのは1956年(!)。IBMはパイオニア企業であり膨大な技術の蓄積を誇っていたが、2000年代初頭、巨大な壁にぶち当たる。
東芝が発明したNAND型フラッシュメモリーの大容量化と低価格化だ。
ミリガンは赤字の決算書とともに、偉大な製品が日本人に売られていく過程を見ていた。
2002年4月。IBMはHDD部門を日立製作所に20億5000万ドルで売り、「日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)」が誕生した。
同じころ、ミリガンは、財務担当副社長としてウェスタンデジタル(WD)に招き入れられ、すぐにCFOに昇格した。
在籍したのはわずか5年。WDもまた「売れるけど儲からない」HDDが主製品のメーカーだったが……。
2002年6月21日 WDの株価 3・53ドル
2007年12月7日 WDの株価 31・53ドル
スティーブ・ミリガンCFOは、紙屑みたいな株券を価値10倍の財産に変えた。
ミリガンがWDを去った理由は「人事への不満」だったといわれている。
「自分が次期CEOに選ばれる」
彼はそう考えていたが、選ばれたのは凡庸な執行取締役だった。
辞表を叩きつけて……さあ、どうする?
「見返す」のなら、WDのCEOより「大きく稼ぐ」しかないが……。
なんと、スティーブ・ミリガンが選んだ転職先は、IBMでの仕事を彼から奪った日立GSTだった!!
ありえない選択だ。
今回、東芝メモリ買収に名乗りを上げて消えた米「ブロードコム」のホック・タンCEOは、27億円を超える年収を得ているといわれている。
日本では日産のカルロス・ゴーンCEOの「年収10億円」が、ずうっと非難され続けてきた。
「見返す」なら日系企業はありえない。
日立製作所HDD部門の累積赤字は、1200億円規模になった時期もあったという。
スティーブ・ミリガンの狙いはなんだったのか?
(つづく)
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「東芝メモリを日米韓連合に売却する」
東芝の発表を狙いすましたかのように、ウェスタンデジタル(WD)は、国際仲裁裁判所に新たな申し立てを行った。
「8月に東芝が単独で決めた四日市工場の設備増強の差し止めを求める」
完全な泥仕合。トップ同士の直談判、さらに日本政府が乗り出して説得を続けたが、スティーブ・ミリガンCEOの怒りを鎮めることはできなかった。
東芝四日市工場で祝辞を述べるスティーブ・ミリガン
最も敵に回したくないタイプだと私は思う
しかも、ケンカしてるのがこのお方なんだから……勝ち目は?
東芝の前途を底なし沼に変えたのは誰なのか?
1999年10月。東芝と米「サンディスク」は、半導体メモリーの共同開発に合意した。
そのときのサンディスクCEOの名は、イーライ・ハラリ。
「カード型」コンパクトフラッシュ、SDカード、メモリースティックなどハラリが持つ特許は5000件を超えるといわれている。
ハラリは、1945年6月10日、パレスチナのテルアビブで生まれた。天才技術者誕生の40日前、彼の両親を故郷であるポーランド・ワルシャワから追い立てたアドルフ・ヒトラーが自殺した。3年後、「シオニズム運動」によりパレスチナに大挙押し寄せたユダヤの民はイスラエル建国を宣言。「首都はテルアビブ」としたが、国際社会は認めなかった。
ローティーンのころ、ハラリはヨーロッパ旅行中に両親に捨てられる。もちろん、息子の将来のためなのだろうが、イギリスの学校の寄宿舎に置いてきぼりにされたのだ。苦学の末、18歳でアメリカに渡り、マンチェスター大学、プリンストン大学でノーベル物理学賞受賞を目指した。
1988年。サンディスク設立。
2015年。WDは190億ドルという想像を絶する巨費でサンディスクを買収した。
まさに「アメリカン・ドリーム」を体現する人物だ。
2000年5月9日。ハラリはバージニア州知事とともに記者会見を行い、東芝との合弁企業「フラッシュ・ビジョン」設立を発表した。
オバマ大統領から「全米最高技術賞」を授与されるイーライ・ハラリ
バージニア州?
そう。東芝メモリの中核は在米企業だったのだ。フラッシュメモリー製造も東芝子会社「ドミニオンセミコンダクター」のバージニア工場で始まった。
フラッシュ・ビジョン社の資本金は3億ドル。出資比率は「東芝50%」「サンディスク50%」。両社は「なんでも折半」のイコール・パートナーだった。
最初の変化は2001年に訪れた。前年6月に東芝の社長となった岡村正は「2002度までに半導体事業を黒字化する」としてリストラを断行。圧倒的な世界シェア1位を誇ったDRAM事業を売り払った。DRAMをめぐる東芝の「バカみたい」な失敗は稿を改めてじっくり書きたいテーマだが、ドミニオン工場も売り払われ、フラッシュメモリー製造設備は四日市工場に移転された。
米国人数千人の仕事と保険を奪ったんだから、米国から恨まれて当然だが、注目すべきなのは、サンディスクの持ち金の流れが、「米国内への投資」から「日本への送金」に変わったことだろう。これまでイーライ・ハラリの目の届く範囲で持ち金は動いていたが、このときから「日本人を信用して金を送る」に変わった。記者会見に知事を呼んだハラリが「米国内生産」にこだわっていた可能性もある。
16年後、「日本人への信用」は、東芝原発事業によって完膚なきまでに破壊された。
「DRAM完全売却? 東芝って終わってる」
私はそう思ったが、しかし、ここから「赤字の半導体事業」が快進撃を開始するのだから、この業界の先は読めない。
2003年12月。四日市工場に新製造棟建設決定。投資額推定2700億円。
四日市工場
イコール・パートナーのハラリが日本に送金した額、推定1350億円。
2006年4月。四日市工場に新製造棟建設決定。投資額推定3000億円。
ハラリが日本に送金した額、推定1500億円。
東芝とサンディスクが手を組んでから、製造棟は2棟から5棟にまで拡大した。
ちょうど、ウェスチングハウス買収のころから東芝の情報公開はダメダメになり、その後の投資額が東芝ウェブサイトには書かれていないのだが、サンディスクの投資額が1棟あたり1400億円だと仮定すると、計4200億円。
「サンディスクを買収したWDは4200億円“以上”を取り戻さなくてはならない」
この事実を日本のジャーナリストは誰も書かない。
サンディスク買収額190億ドルを加えると、2兆5495億円という国家予算規模の金をWDは東芝メモリに張っているのだ。当然、「それ以上の金」を得るために。
東芝メモリ買収劇で最初に手を上げたのは、WDだった。
2017年2月25日。東芝メモリ分社化発表の前。日本経済新聞の取材に対し、WDのスティーブ・ミリガンCEOは次のように答えている。
「ここ数週間、定期的にコミュニケーションをとっている」
一方、買収劇の勝者となった韓国SKハイニックスは、ただ、
「状況を注視している」
しかし、「お金の流れ」を書き出していけば、次の結論に行きつかないか?
「WDの買収提案はブラフだった」
「ミリガンは東芝メモリを買う気などなかった」
190億ドルという巨費を出したWDに『まだ、お金が残っている』と考えるのは合理的だろうか?
WDが協業企業買収のために、さらに数千億円を出すことは経営者として合理的な判断だろうか?
ミリガンがやっているのは、まったく別のミッションなのではないか?
スティーブ・ミリガンは、イーライ・ハラリとは対照的な人物だ。技術屋ではなく、プライスウォーターハウス出身。元会計士。IBMの会計監査人としてこの業界に足を踏み入れた。
1978年12月15日。WDの株券は1枚75セントの紙屑だった。
2013年1月。ミリガンがWDのCEOに就任。
就任前の2012年12月28日。WDの株価は42・88ドル。
約2年後の2014年12月19日。WDの株価は113・88ドルの最高値を記録した。
70年代末に株を10万円買って家にしまっておいたら、1500万円の財産に化けた会社っていったい何?
ミリガンは「マネーゲームの天才」と呼びたくなるような「伝説」を残している。
WDと「東芝の最大のライバル」日立製作所を舞台に。
(つづく)
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東芝が突如、「東芝メモリは売らない」と言い出した。
なのに、報道は下記のごとくなっている。
<東芝メモリを日米“韓”連合に売却>
誰だってこう思うよね。
東芝の半導体部門を韓国企業が買う。
なのに、東芝が出したプレスリリースに「SKハイニックス」の文字はない。
朝日新聞の記事を「すんなり呑み込める」人がいますか?
<東芝が半導体子会社「東芝メモリ」を売却後も、同子会社の議決権の40・1%を握る大株主になることがわかった。>(9月22日)
そんなこと、SKハイニックスが認めるわけがない!!
<東芝は21日、日米韓連合との契約案の概要を取引銀行団に説明した。それによると、東芝が3505億円を出すほか、ベインやHOYAなど日本企業も出資する。>
なぜ、突如、HOYAが出てきたのか? まったく不明だ。
そもそも、東芝メモリ売却の目的は、東芝の「上場廃止阻止」だったはず。
そのために、来年3月末までに「2兆円が必要」だったはず。
2兆円の17・525%、3505億円を「東芝が出す」!?
出したら、上場廃止だ。
出したら、SKハイニックスは東芝メモリから追い出される。
東芝「うちは2兆円ないと困るので、SKハイニックスさん、東芝メモリを買ってください」
SK「東芝のメモリは好調なので買いましょう」
<持ち株比率(議決権ベース)はベイン49・9%、東芝40・1%、その他の日本企業10・0%とし、日本勢で過半を握る。>
東芝「ありがとうございます」
<韓国の半導体大手SKハイニックス><は、優先株や融資の形で資金を出し、議決権は持たないという。>
東芝「来年3月に2兆円いただき、うちが上場廃止を逃れたら、SKハイニックスさんはクビですけどね」
激怒しない経営者がどこにいる?
<SKは21日、買収に関して「重要な事項の協議が残り、交渉を継続する」との声明を発表。>
むちゃくちゃだ。
解せないニュースにぶち当たったときは「お金の流れ」を追え!
東芝メモリの歴史上、最大の「お金」は190億ドル。
東芝の四日市工場で半導体製品を共に製造している米「サンディスク」の買収額だ。買ったのは米「ウェスタンデジタル(WD)」。
190億ドル。2兆1295億円。
なぜ、東芝メモリ売却は半年以上、揉めに揉めているのか。
「WDは190億ドル“以上”を取り戻さなくてはならない」
この事実を日本のジャーナリストは誰も書かない。
売れに売れている(今のところは、だが)東芝のNAND型フラッシュメモリーの価値を生み出したのは誰なのか?
カギは「カード型」にある。
NAND型フラッシュメモリー発明者は東芝の舛岡富士雄だとされているが、「カード型」コンパクトフラッシュの特許を持っているのは、サンディスク創業者、イーライ・ハラリだ。
「カード型」を掲げるイーラー・ハラリ
だから、東芝は、最も売れる製品「カード型」をサンディスクと「協業」しなくてはならなかった。
190億ドルという想像を絶する買収額は、コンパクトフラッシュ、SDカード、メモリースティックなど数々の特許を持つイーライ・ハラリに対して支払われた。
「なんとしても190億ドルを回収しなければならない」WDとは何者なのか?
1976年。WDは破産(チャプター11)を申請した。
WDは、電卓チップ、フロッピーディスドライブ、HDコントローラーなど「過去の遺物」のみをかかえたダメ企業だった。
日立製作所に乗っ取られる前までは。
東芝メモリ買収の迷走は、東芝と日立の闘いでもある。
東芝メモリの「本当の持ち主」は誰なのか?
1945年。イーライ・ハラリは、「まだイスラエルではないパレスチナ」のテルアビブで生まれた。
(つづく)
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ご紹介しましょう!!
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ライカはモスクワをうろつく雑種の野良犬だった。
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