スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情』主人公ドクター・ストレンジラブに投影された「原子力マフィア」の狂気 リチャード・ニクソン「狂人の理論」
「私はそれを『狂人の理論』と呼んでいる」(リチャード・ニクソン 1968年)
「(北ベトナム側の人々に)こう言えばいい。『なんということだ、知っての通り、ニクソンは共産主義にひどくこだわっている。怒ったニクソンは止められない――そして、その手は、核兵器の発射ボタンの上にある』と。ホー・チ・ミンは2日以内に自分でパリに行って、講和条約の調印を懇願するだろう」
「こちらのことを予測不可能な人物だ、もっと言うなら、性急な人物だと思えば、敵は極端な攻撃を思いとどまるだろう。敵が降伏する可能性は大幅に高くなるし、この予測不可能な大統領は次の勝負でも勝つだろう」
「あれ(朝鮮戦争)はうまくいった」
「核兵器が効いたのだ」
1953年。アイゼンハワー大統領は戦術核兵器のテストを初めて行った。
「北朝鮮の開城市は、新しい兵器を使うのに適した場所だ」(アイゼンハワー)
カーチス・ルメイ空軍司令官は核兵器を搭載したB―36爆撃機20機を嘉手納基地に派遣。報道陣を招き取材するよう求めた。
カーチス・ルメイ 『博士の異常な愛情』でソ連への核攻撃を命令するジャック・D・リッパー准将のモデルと言われている
(『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』ハヤカワ文庫より)
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