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2017年3月 7日 (火)

東芝巨額損失事件の闇 東芝が「連続射殺魔」ナザルバエフにもたらした損失は4863億円!ウラン価格は5分の1に!「日本なんてどうなってもいいんだ」甘利明、テレビカメラからの逃亡劇の真相

 2005年11月。カザフスタンの大統領候補、ザマンベック・ヌルカディロフ(前アルマイト市長)が射殺体で発見された。彼はヌルスルタン・ナザルバエフ政権の非常事態局長官を務めた。

 2006年2月。野党「アク・ジョル」の共同議長、アンテインベク・サルセンバエフが運転手とともに射殺体で発見された。彼はナザルバエフ政権の情報大臣だったが、2005年の大統領選後、政権の不正を訴えて辞任した。

 カザフスタンの恐怖政治は、北朝鮮とどこがどう違うのか?

 2007年4月。東芝の西田厚聡社長が甘利明経産相ととともにカザフスタンを訪問。ナザルバエフの会社「カザトムプロム」にウェスチングハウス社株の10%を譲渡する約束を交わした。

 これは、「東芝がカザフスタンのウランを買い続ける」という約束だ。

 同年、ウラン価格は1ポンドあたり100ドルを超えた。

 同年5月。ナザルバエフは「終身大統領」となった。

 2011年3月。東電福島第一原発「東芝製」3号機が爆発した。

 同年6月。甘利明は、事後から100日目の特別番組を企画したテレビ東京の取材を受けた。インタビュアーがある資料を取り出すと、甘利明は突如、席を立った。

「日本のなんてどうなったっていいんだ!」

 という捨て台詞を残して。

 ある資料とは、2006年12月に共産党の吉井英勝議員が提出した質問主意書。

<津波や地震で送電設備が倒壊すると、外部電源が得られなくなるのではないか。>

<バッテリーも動かなくなったとき、原発の冷却機能は働かなくなる。>

 事故を予言するかのような内容だった。

 

 取材拒否をめぐる甘利明の暴言は次のようなものだったという。

<「これは私を陥れるための取材だ。放送は認めない」

「とにかく暗がりでよくわからない上にうろ覚えで言った言葉をカメラでしっかり撮っていたじゃないか。それを消せと言っている」

「(テープを)消さないと放送するにきまっている。流されたら大変なことになる。あなたも一回そういう目に遭ったほうが良い。誹謗中傷されたらどんなに辛いか」

「自分には家族がある」

「こんなもんが放送されたら自分の政治生命は終わりだ」

「原発事故の責任を押し付けられたら、たまったもんじゃない!」

「私には肖像権がある。取材を受けた人間が流すなと言っている。放送は認められない」

「何度も言うが、原子力安全委員会が安全基準を決める。彼らが決めた基準を経済産業省は事業者に伝えるだけ。安全委員会は地震や津波のプロが集まってる組織。そこが決めてるんだ」

「大臣なんて細かいことなんてわかるはずないし、そんな権限がないことくらい君もわかってるだろう。答弁書だって閣議前の2分間かそこらで説明を受けるだけだ」

「原発は全部止まる。企業はどんどん海外へ出て行く。もう日本は終わりだ。落ちる所まで落ちれば良い。マスコミだって同じだ。お宅も潰れないとわからないもんだ。もう私の知ったことではない」>(上田眞実『ビジネス・ジャーナル』2016年3月9日)

 

 2016年11月。ウラン価格は月平均18・5ドルの最安値を記録した。

 同年12月。東芝は突如、数千億円規模の巨額損失を公表した。

 

「独裁者」ナザルバエフの視点で事件を見直してみよう。

 1991年に大統領に就任したナザルバエフは、外貨獲得の主要手段としてウラン鉱山の開発と原発燃料の輸出に突き進んだ。

 2000年。カザフスタンはカナダを抜き、世界一のウラン産出国となった。

国際原子力マフィアが仕組んだ「原子力ルネサンス」詐欺により、ウラン価格は高騰を続けた。

2007年。1ポンドあたり100ドルを突破。

もし、日本で原発事故が起きず、ウラン価格が2007年のままだったら?

2015年。カザフスタンは5247万ポンドのウランを生産した。ナザルバエフは52億4700万ドルを受け取る「はずだった」のだ。

最大の札束を運んでくるのは、「核燃料シェア世界一」と豪語していた東芝だ。

昨年11月の価格ではどうか?

ナザルバエフが、すべてのウランを海外に売り切ったとしても、9億7070万ドルにしかならない。

東芝のせいで「独裁者」「連続射殺魔」が受けた損害は……。

4863億円!

甘利明は約束していた。

「カザフスタンのウランを買い続けます」

 自民党の重鎮がテレビカメラの前で「発狂」した原因はここにある。

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