2~3メートルの配管が完全に破断! 大事故を2か月以上隠蔽! 極悪原発企業が「脱原発」ドイツ政府に請求した賠償金は2兆4332億円! 企業が国家に勝訴!? これが「TPP後の世界」だ
ドイツの原発を所有するバッテンフォール社、E・ON、RWEの3社は、いったい、どれほどの金をドイツ政府に請求したのか?
唖然とした。
その金額がまったく報道されていないのだ。
<電力3社はこの裁定を実行に移す協議を政府と開始する考えだが、請求総額については判決文を詳細に分析した上で決定するとしている。>(原子力産業新聞 2016年12月7日)
ドイツ連邦憲法裁判所の裁判官は、ドイツ連邦議会(下院)、連邦参議院(上院)から選出され構成される。裁判官は(それが建前にすぎないとしても)、選挙によって民主的に選ばれた人なのだ。
その法廷でなぜ、請求金額が隠されたままなのか?
私が入手できた金額を記した報道はたったひとつ。
<判決は請求額を指定していない。しかし、ドイツ・メディアのレポートによれば、原告であるE・ON、RWE、バッテンフォールは、200億ユーロの損害を請求した。>(英国BBC 2016年12月6日)
200億ユーロ!?
約2兆4332億円!?
悪名高いISDS裁判でも、こんな金額は見たことも聞いたこともない。
これまでで最も注目された米製紙会社のカナダ政府への請求額(前述 約467億円)の52倍!
ドイツ政府の総歳出(国家予算)約38兆円の6・4%!!
最も重い歳出である国民年金交付金の約4分の1にあたる巨費をたった3社の私企業(しかも1社はスウェーデンの会社)が奪う!?
2001年12月14日。バッテンフォール社所有のブルンスビュッテル原発で炉心スプレー系配管が2~3メートルにわたって完全に破断し、放射性蒸気が漏れる大事故が発生した。
運転を担当するブルンシュビュッテル原子力発電会社は、すぐさま出力を下げ検査を行おうとしたが……。
「運転を続けろ」(原発所有会社ハンブルク電力幹部 ハンブルク電力はバッテンフォール社に買収された)
事故は、2か月以上、隠された。
ブルンスビュッテル原発
私たちも肝に銘じよう。
これが「TPP後の世界」だ。
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