カダフィ惨殺 米大使見殺し 遺族へのウソ ヒラリー・クリントン史上最悪のプロパガンダ「ベンガジ・ゲート」事件
ヒラリー・クリントンは、史上最悪の蛮行の首謀者であり、失敗をウソで塗り固めようとする稀代のペテン師だ。
2009年1月。ヒラリー・クリントンが米国務長官(日本の外務大臣に相当する)に就任。
2011年3月。NOTO軍によるリビア空爆。
<カダフィ大佐の反政府軍に対する容赦なき弾圧から人民を救うために、あらゆる措置を容認する>(国連決議)
カダフィは「家が欲しい」と言う失業者にタダで家を与え、「車が欲しい」と言う国民には半額を支払った。税金、電気代がゼロなんだから、教育費、医療費はもちろんタダ。
国連は、これを「弾圧」と呼ぶ。
10月。カダフィ惨殺。
リビアは無政府状態となり、民兵組織、テロリストの殺し合いの場と化した。
2012年9月11日。ベンガジの米領事館が武装組織に襲われ、クリストファー・スティーブンス米大使ら4人が殺害された。
ベンガジの米領事館?
当時、私はありとあらゆる資料に当たったつもりだが、そんなものは実在しなかった。今、グーグル検索で最上位にくる新聞報道では<ベンガジの米領事館とCIAの活動拠点>(ウォールストリート・ジャーナル 2014年5月2日)となっている。それは「表ざたになってはまずい米国施設」だったのだ。
スティーブンスは「セキュリティを強化してくれ」と懇願していたが、ヒラリーは無視した。殺害された日、スティーブンスの警護はたった4人だった。
当日の22時8分。ヒラリーは声明を発表。
「何者かが、この卑劣な行為を、インターネットに投稿された扇動的な素材への対応として正当化しようとした」
犯行の動機は米国製ユーチューブ動画『イノセント・オブ・ムスリム』?
「米国は他者の宗教的信仰を侮辱する意図的な行為に対し遺憾の意を表する」
声明の約3時間前。リビア指導者との電話でヒラリーはこう語っていた。
「ベンガジの米領事館襲撃は計画的なものであり、イスラム教系のテロ組織が犯行を認めた」
真っ赤なウソだった!
翌12日。エジプト首相との電話では、
「映画とは一切関係ない。計画的な襲撃であり、(民衆の)抗議行動ではない。犯行を行ったのはアルカイダ系組織とみられる」
ヒラリーは、自分のついたウソをさらに強調しているのだ。
殺害されたCIA職員の父親には、
「ユーチューブの動画作成者を起訴・逮捕する」
慰めの言葉もウソだった。
ヒラリーはなぜ、ウソをついたのか?
米大統領選が2カ月後に迫っていた。バラク・オバマは遊説で何度も繰り返していた。
「アルカイダは敗走している」
「アルカイダの脅威は薄れている」
事件がオバマの主張をひっくり返すものだったから?
それだけじゃないだろう。
「ベンガジ・ゲート」事件は、もうひとりの重要人物の名前を浮上させた。
事件の3日後。2012年9月14日。ベン・ローズ大統領副補佐官が、スーザン・ライス国連大使に次のメールを送っていた。
<襲撃事件の発端はインターネットの動画であり、政策の失敗ではない>
ライスはテレビに出演し、事件を説明する役回りになっていた。
ヒラリー・クリントンは釈明をくり返している。
「誰かがウソをついているが、私じゃない」
だとしたら、首謀者はこいつだ。
ベン・ローズ。日本では、オバマの感動的な「広島スピーチ」を書いた「38歳の天才ライター」ともてはやされた男。『ニューヨークタイムズ・マガジン』は「関係者の一致した見解」としてローズを次のように紹介している。
<大統領自身をのぞいて、米国の外交政策を形作るうえで、唯一かつ最も影響力のあるブレーン>
(つづく)
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