さようなら、アトム 米フォートカルホーン原発永久閉鎖 運転43年 廃炉60年 ウランと人類の103年

　2016年10月24日13時頃。

　ネブラスカ州フォートカルホォーン原発が永久停止した。

　2013年。「３・１１」後の世界で米原子力規制委員会は信じがたい決定を下していた。

「20年間の営業運転延長を許可する」

「2033年まで運転してよろしい」

　2016年6月。オマハ・パブリック・パワー・ディストリクト社取締役会は、

「コスト化が低下したガス火力発電にたった1基の原発が太刀打ちできるはずがない」

「原発に経済低競争力はない」

　同社の計画では、原発解体と除染には60年を要する。

　洪水により水没したフォートカルホーン原発