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2016年9月14日 (水)

原発と官僚独裁 菅直人に知らされなかった「1号機水位急低下」14分間で60cm低下 2011年3月11日18時15分頃に燃料露出 経産省官僚、原発からの逃亡

「3・11」津波到達直後、国民に伝えるべき最も重要な情報はなんだったのか?

<この間、ルース(引用者註・米駐日大使)がもっとも衝撃を受けたのは12日の根井寿規原子力安全・保安院審議官との電話だった。

 根井は「1号機がメルトダウンを始めている」と気忙しげに言った。

「メルトダウン? メルトダウンと言ったのか?」

 しかし、ルースが心底打ちのめされたのは、根井の次の言葉だった。

「すみません、いまメチャクチャ忙しいので。撤退の準備を始めている」

「撤退? 誰が? どこへ? その根拠は?」

 ルースはもっと詳しく根井に質したかったが、根井は「忙しいので申し訳ない」と言って、電話を切った。>(船橋洋一『カウントダウン・メルトダウン』文藝春秋)

 なぜ、経産官僚だけが「1号機メルトダウン」を知り、一目散に逃げたのか?

 真相は9ヶ月以上、隠された。

 2011年12月26日発表の「政府事故調」中間報告から、時系列で見ていこう。

 2011年3月11日。東電福島第一原発1号機。

 15:37 全交流電源喪失。原子炉水位の監視ができなくなった。

 16:45 1、2号機。水位監視不可。注水状況不明。原災法第15条通報。

 この3分前に「血の凍る14分間」が存在した。

 16:42 突如、水位計が復活した。

「水位が下がっている」

「いや待て。水位は今も、ものすごい勢いで下がり続けている」

 16:56 水位計の針は落ちた。ダウンスケール。一番下まで落ち、水位計は再び死んだ。

「……14分間で60センチも下がった……」

  データは技術班に持ち込まれ、メルトダウンまでの時間を予測した。

 17:15<1号機水位低下。ダウンスケール時の-150cm。現在まま低下していくとTAF(燃料頂部)まで1時間。>(情報班のメモ)

 このデータが正確なら、2011年3月11日18時15分頃、1号機のメルトダウンが始まった。

 最も重要な情報が消された。

 その頃、テレビはなんて言っていた?

「福島第一原発は4機すべてが自動で停止しました。いずれも外部への放射能漏れの恐れはないということです」(日本テレビ 17:57)

「福島第一原発では今のところ、放射性物質が漏れるなどの外部への影響はないということです」(NHK 18:20)

 

 菅直人元首相がこのメモの存在を知ったのは、なんと、5年以上が過ぎた今年4月。新潟県発表の資料からだったという。

<しかし当時総理の私に届いていた報告記録を見てもそうした記述は見当たらない。逆に当日22:00には1号機はTAF+550mmという連絡が東電から来ていた。>(菅直人HP 2016年4月6日)

 TAF+550mm!? 1号機燃料はたっぷりの水の底で眠っていた?

 そんな資料、私は一度も見たことがない。

<そこで今回、当時の原子力安全保安院の後継組織である原子力規制庁に東電から「TAFまで1時間。」という連絡が保安院に来ていたかを確かめたが、来ていないという。東電にも確かめたが現時点まではっきりした返事は来ていない。>

 保安院が知らなかった!?

 真っ赤なウソ。究極のヨタ話だ。

 通産省→経産省は、これまでずうっと、マスコミ向けの「原発事故情報」をすべて検閲し、修正してきた。3日後の14日に「プレスを止め」たのも保安院の官僚。どこからどう見たって、まず、疑われるべきは経産官僚だ。

 この国では、官僚がどんなウソをついても免責される。官僚のみ治外法権。だから、どんな政権になっても官僚はへっちゃらだ。官僚独裁国家は選挙を何度やっても変わらない。

 

 2011年3月11日。東電福島第一原発にいた保安院職員は何をやっていたのか?

「政府事故調」の中間報告を読んで腰が抜けそうになった。

<……地震発生後、同月12日未明までの間、保安検査官は、免震重要棟2階にいたが、緊急時対策室横の会議室に留まり、同室において、発電所対策本部から提供されるプラントデータを受け取り、携帯電話又は衛星携帯電話を用いて、その内容をオフサイトセンターやERCに報告するのみであった。>

 ウソつけ!

 じゃあ、なんでこいつだけ夜逃げのように消えたのか?

<実際には、保安検査官が、発電所対策本部に対し、必要な指導・助言をした形跡はまったく見当たらず、当時、保安検査官が免震重要棟にいたことによって事故対処に何らかの寄与がなされたという状況は全く見受けられなかった。>

 官僚はいつも「ぼくちん無能ですから」とバカのふりをしたら無罪放免される。

 ……実際には……保安検査院は横の会議室で検閲していた。国民に「知らせていい」情報と「知ってもらっちゃ困る」情報をより分けていて、自分が握りつぶした情報に恐れをなして逃げたのだ。

 18:15頃、メルトダウン開始。

 19:50頃、建屋に入ろうとした作業員が、1号機の二重扉付近にさしかかったところ線量計が振り切れる。300cpm超。

 21:51 1号機立ち入り禁止……。

Photo

この写真も5年近く公開されなかった!

1号機ベント 煙は海に向かっていない!

企業犯罪!

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コメント

 国民主権のもと、民主連合政府を勝ち取り、憲法を活用してアメリカのご主人さまに仕える日本の官僚に鉄槌を加えましょう!アメリカのご主人<米駐日大使>には、慌てていてもメルトダウンを伝えている。オール沖縄の闘いに学び、アメリカの植民地から脱却する闘いを真剣に実行しましょう。

投稿: 大﨑正雄 | 2016年9月15日 (木) 16時13分

本当に、心底、そう思います

投稿: 中田潤 | 2016年9月16日 (金) 05時29分

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