三反園知事の原発停止要請を蹴った九州電力 川内原発再稼動はお金を借りるため? 再稼動後20年社債を連発
川内原発が再稼動して1年になります。
三反園鹿児島県知事が誕生。
8月26日。新知事が九州電力に原発停止を要請。
9月5日。九州電力が要請を拒否。
三反園「極めて遺憾である」
9月7日。知事が福岡の九州電力本社に乗り込み再び要請。
三反園「ご英断を」
なぜ、大地震が起きた地で原発を動かすのでしょうか?
お金の流れをみていきましょう。
「3・11」後、原発を抱える電力会社は社債が発行できなくなりました。
最大のプレイヤーがいなくなり、債券市場はぶっ壊れました。
2012年7月。大飯原発再稼動。
関西電力の史上最大額1000億円をはじめ、電力各社が競い合うように社債を発行。
「電力債ラッシュ」となりました。
2012年8月。九州電力が500億円の社債を発行。
メガバンク、生保など機関投資家から大金を借りました。
諸悪の根源は、
「危険な原発が動いたから電力債は魅力的な金融商品となった」
そう考えるやつら。人の命を気にもかけない「リスク知らズ」どもです。
こいつら「人の命よりもバランスシート」なんでしょう。
原発が動いて、大金を手に入れた九州電力ですが……。
しかし、これは「5年債」。
5年後にお金を返さなければならない「足の速い借金」です。
その後も九州電力は「3年債」を連発。
こういう状態を「自転車操業」と呼びませんか?
やっと「10年債」が発行できたのは2013年11月。
川内原発再稼動前1年と再稼動後1年の社債発行額グラフ↓
原発再稼動は電力会社が「お金を借りるため」のものなんですね。
今年に入って、九州電力はすごい勢いでお金を借りまくっています。
4月。原発事故後初の「20年債」200億円と6年債200億円を同時発行。
6月。20年債100億円、10年債100億円、3年債100億円を発行。
原発再稼動とは何か?
逆に言えばこうなります。
こんな風にお金が回り出したら、原発は止まります。
現に黒字になった関西電力の大飯原発は、動く気配すらありませんよね。
抗議すべき場所はメガバンクです。
メガバンクからお金を一斉に下ろすデモ「バンク・トランスファー・デイ」をやりましょう!
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