11日間で3度の汚染水流出!! 汚染源はK排水路? 護岸の井戸? タンク? 東電の「豪雨対策」完全破綻! 日本テレビは報道を消した!
台風7号、9号に続き、この夏最兇の台風10号が、東電福島第一原発を襲った。
セシウム137 3・8ベクレル/L
台風接近のため、17~18日の海水採取が中止された。
8月19日。
セシウム137 16ベクレル/L
海の汚染は約4・2倍に跳ね上がった。
その後、数値は下がり続けた。
8月22日。午前7時。
セシウム137 6・4ベクレル/L
台風9号の直撃を受けたこの日。東京電力は、突然、こんなことを言い出した。
<東京電力は22日、台風9号による降雨の影響で、福島第1原発の護岸に設置された井戸から汚染地下水が地上にあふれ、港湾内に流出する恐れがあると発表した。地下水があふれ出ないよう、東電は護岸に設置された五つの井戸「地下水ドレン」などから、断続的に地下水をくみ上げている。東電によると、22日午後4時50分現在、海抜約4メートルの護岸地上に対し、観測用井戸で測定された地下水位は約3メートル50で余裕は約50センチしかなかった。>(福島民友 2016年8月22日)
東京電力5年5ヶ月の言動から見れば……これ……。
「雨が降ったら地下水があふれ出します。お手上げです」
東電の「海を汚します宣言」に他ならない。
しかし、ここで「報道」は消える。東電のエクスキューズをそのまま書き写し、翌朝のデータを報道した全国紙、テレビキー局はゼロだった。
8月23日。午前7時。
セシウム137 23ベクレル/L
海の汚染は約3・6倍に跳ね上がった。
「地下水が海に流れ出たのではないか?」
ジャーナリストなら当然、抱くべき疑問を、ジャーナリスト全員が放棄したとき、この夏最兇の台風10号が襲いかかってきた。
情報操作、報道管制の証拠は、『日テレNEWS24』のHPに刻まれていた。
東電の「海を汚します宣言」を日本テレビは何度も報道しながら、台風10号のニュースがテレビを覆いつくしている今、記事、動画を見ることができない。
<お探しの記事は見つかりませんでした。>
お天気キャラ「そらジロー」「くもジロー」「ぽつリン」が深々と頭を下げ……。
原発推進の旗振り役である日本テレビは情報を消した。
「雨を完全にナメている」東電の犯罪的態度は、「港湾中央」のデータに刻まれている。
8月26日。
セシウム137 5ベクレル/L
海の汚染は、ここから三たび、急上昇した。
8月27日。
セシウム137 14ベクレル/L
2・8倍。
8月29日。
セシウム137 17ベクレル/L
3・4倍。
<東京電力・福島第一原子力発電所では、台風10号の接近に伴って屋外で行われる一部の廃炉作業を中止するなどの対応をとっていて、これまでのところ強風や雨によるトラブルなどは報告されていないということです。
福島第一原発では、東京電力が設置した雨量計で29日の降り始めから30日午後4時までに55.5ミリの雨を観測し、護岸付近の地下水の水位は30日午後3時現在、地上までおよそ30センチと、午前11時からの4時間でおよそ10センチ上昇しました。>(NHK 8月30日夕)
8月30日。暴風雨に関する警報は東電福島第一原発周辺に集中した。
しかし、問題は原発敷地に降った雨ではない。
「福島第一原発は地下水に水没した状態」
「阿武隈山系からの地下水が、1~4号機を洗い流すように海に向かっている」(馬淵澄夫 2013年9月 国会)
阿武隈山系に降った豪雨は今、原発に向かっている。
| 固定リンク
« 東電福島第一原発K排水路 2300Bq/Lの採取時刻が判明 8月22日21時半ごろ | トップページ | お笑い日本学術会議「討論型世論調査」85・1%が「原発反対」御用学者が意図したものとは間逆の結果に »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント