英国ついに脱原発へ 中国「自称国産」原発「華龍一号」輸入を拒否
<英タイムズ紙によると、中国が参加を許されるのはヒンクリーポイントC原発のみで、今後建設が予定されているエセックス州のブラッドウェル原発への参加は再検討となり、サフォーク州のサイズウェル原発への参加は拒否される見通し。>(レコード・チャイナ 2016年8月31日)
原発をめぐる英中「悪魔の同盟」が完全に崩壊した。
エネルギー政策において、英国ほどむちゃくちゃな国はない。
サッチャー時代の極端な民営化路線で国内の電力会社を外国に売り払い、キャメロン政権は「原発を中国に丸投げ」しようとした。
2015年10月。キャメロン・習近平会談。
フランス電力所有の英原発ヒンクリーポイントC。33・5%を中国が出資。推計約7900億円。
フランス電力所有の英原発サイズウェルC。20%を中国が出資。推計約4800億円。
フランス電力所有の英原発ブラッドウェルB。66・5%を中国が出資。推計約1兆5800億円。
中国がなぜ、「仏企業所有英原発」に3兆円近い金をくれてやるのか?
金額を見れば一目瞭然だ。
ブラッドウェルBは中国「自称国産」原発「華龍一号」建設が決まっていた。
華龍一号
仏日米の原発の半値以下の建設費をウリに(これもまた「自称」にすぎないが)、中国が原発を全世界に輸出しまくる。中国の「原子力支配」の突破口がブラッドウェルBだった。
同時に、事実上破産している仏アレバを救済……てゆーか、この狂った「大盤振る舞い」の裏に「世界最大の原子力企業アレバを乗っ取れ」という中国の意思があることは明白だろう。
ところが……。
英国を舞台に仏アレバ社クルーゾー工場生産の原発心臓部に重大な欠陥が発覚。「アレバ文書」を暴露したのは英国の規制当局だった。
さらに……。
<英原発建設参加の中国国営企業、スパイ行為で米国での起訴が判明>(産経ニュース 2016年8月12日)
ヒンクリーポイントCに推定約7900億円を出資する「中国広核集団」が、米国でスパイ活動を行っていた、という報道。
しかも「過去20年間にわたるスパイ活動」……!?
(つづく)
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