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2016年7月 3日 (日)

英国EU離脱 ドナルド・トランプによる共和党の崩壊 世界は変革のときを迎えているのに「希望」を語る人が誰もいない日本の選挙

「合理性の崩壊」は、英国のEU離脱という具体的な形となって全世界に衝撃を与えたが、「唯一の超大国」アメリカではもっとひどいことになっている。

 合理性の尺度は「真実か? ウソか?」であるはずなのに、今回の米国大統領選では「国家のリーダーはウソをついてもいい」ということになってしまっているのだ。

「殺人事件の白人被害者の81%は黒人によって殺された」(ドナルド・トランプ)。

 真っ赤なウソ。殺人事件の白人被害者の82%は別の白人に殺された。

 このウソだけで、トランプの支持率は急落して当然だが、発言後、支持率は上昇した。

「ニュージャージーシティーの数千人のイスラム系住民が『9・11』同時多発テロを喜んでいる姿をテレビで見た」

「バラク・オバマの出生問題について疑問を呈した最初の人物はヒラリー・クリントンだ」

「米国の“実質的な”失業率は42%」

「バーニー・サンダースは税率を90%に引き上げようとしている」

 息をするようにウソをつくのだから、当然、メディアは「トランプはウソつきだ!」と書く。しかし、テレビ、新聞ががなり立ててもトランプの支持率は低下しない。

<2009年にピュリツァー賞を取ったウェブサイト「ポリティファクト」は、発言を「真実」「ほぼ真実」「半分真実」「ほぼ間違い」「間違い」「大間違い」の6段階で評価。大統領選の候補者選びで共和党側首位に立つ不動産王、ドナルド・トランプ氏の場合、発言の79%がほぼ間違い以下に分類されている。

 一方、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官の場合、ほぼ間違い以下は28%。>(産経ニュース 2016年3月4日)

 それでも「トランプ退場」とならないのはなぜなのか?

「テッド・クルーズはインチキ野郎だ。やつは『神のために政治を行う』と言っているが、ウォール街や石油企業から大金をもらっている。神のため? 金をもらったやつのために働くに決まっているだろ!?」

 トランプが攻撃する「インチキ野郎ども」には、「宿敵」共和党のプロパガンダ機関FOXテレビなどのメディアも含まれている。「ウソつき」報道にトランプは動じない。釈明をしない。

 これこそ「ウソかマコトか」だが、こんな解説をする人もいる。

 トランプがウソをつく→メディアが攻撃する→支持者は「トランプがメディアのインチキ野郎どもを懲らしめてくれる」と信じ、さらに大きな拍手を送る。

 もし、そうなのだとしたら、「ウソをつくと支持率が上がる」トランプは無敵だ。スーパーマン、キャプテン・アメリカの登場。

 世界で今起きていることは、政治だけの危機ではない。言葉そのものの危機なのかもしれない。

 

 一方、日本の状況はどうだろう。

 私のまわりで増殖していった言葉がこれだった。

「アベ政治を許さない!」

 国会前でみんながこの言葉を掲げ、バッグにくっつけている。

 2大政党制、政権交代可能な政治状況を目指していた民進党は、大失敗をして、今、こう言っている。

「第一に改憲勢力の2/3を阻止する」

 野党連合の成立はもちろん喜ばしいことだが、彼らの合言葉はこれ。

「安倍政権の暴走を止めよう」

「立憲主義を守ろう」

 ほぼ100%防御の姿勢。ディフェンスのみ。

 これ、改憲勢力の思うツボなんじゃない?

「守ろう」という言葉だけで人間は動くだろうか?

 

 人間社会を大きく変えた思想は、常に人間にとって「希望の源」だった。民主主義、資本主義、共産主義すべてそうだった。

 ところが、世界の大変化の中で行われる今回の参院選で「希望を語る人はいない」と言っていい。野党連合の主張は合理的だが、「このままではひどいことになる」としか言わないのだ。

 自民党のコピーは「この道を。力強く、前へ。」。これ、現状維持って言ってるだけで希望はない。

 支配層が望んでいるのは「政治に対し動く人」が減ることだ。支配層は投票率低下を望んでいるし、極論すれば、支配層は希望を語らなければいい。

 成功した革命勢力は、常に「未来」と「希望」を語ったが、今の野党連合にはその能力がない。早口で「今の政治のここがダメ」ってことを「合理的」に並べているだけなのだ。

 安倍政権がダメなのことはわかる。そんなに早口で言われなくても、いちいち、わかる。

 じゃあ、政治に対して動いたとして、動いた自分はどこに行くのか?

 はたして、そこに希望はあるのか?

 社会、言葉が崩壊していく。まさに変革のときだが、EU離脱に投票した英国人が途方に暮れているように、その先の未来がまるっきり見えない。

 過渡期の選挙はもう数日後だ。

 

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