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2016年6月27日 (月)

英国のEU離脱について、「合理性が崩壊した」と言った人がいて、私は唯一のまともな論評だと思った

 マスコミは言う。

 落ち着け。今すぐ離脱するわけじゃなくて、これから長い交渉が始まる。

 交渉すれば、「偉い人」が「合理的な判断」をして、今とそんなに変わらないところに落ち着く、ということだろう。

 本当に?

 まず、前提として国民投票が正しく集計されたと仮定する。英国保守党の手続き上のミスやジェームズ・キャメロン個人の政治手腕もひとまず横に置く。

 英国の有権者の多数は「偉い人に任せたらわしらは死ぬ」と言ったのではないか?

 偉い人は「合理的に判断しろ」と言う。自分自身にとって「得か? 損か?」考えろと言う。

「あんたらの言うことは、いちいち、わかる。あんたらの言うとおりにすると死ぬ」

 これが英国有権者の解答だった、と私は思う。

 支配層は「合理性」や「原則」、「世界はこういうものだ」という像を大衆に提示する。そうすれば、大衆は支配層に従う。偉い人たちはたかをくくっていたから、逆の目が出てうろたえた。

 自ら説く「合理性」が危険なものだということは、支配層もわかっている。

「合理性」は格差を拡大する。

<上・中・下>の中を消す。<上(マネーが増え続ける)・下(人数が増え続ける)>という社会は、いつか必ず臨界点を越える。「捨てられた」と感じる人が多数派になったときだ。

<上・下>の社会が続くためには、「・」という糊が必要だ。最も強力な糊が「合理性」だった。「合理性」とは「多数決」「民主主義」「主権在民」「法の元での平等」「機会の平等」「努力すれば幸せになれる」その他いろいろだ。

<上(つなぎ止るための合理性)下>という社会は、いつか必ず崩壊する。

<上(上昇を続ける)・下(落下を続ける)>の「・」糊は、粘着性、強度を上げ続ける必要がある。しかし、「・」糊は旧態依然とした「合理性」しかない。支配層が持っている補強剤は「プロパガンダ」という名のウソ、レトリックくらいのものだ。

Photo_2

「<上>排除された下」となってしまったら、それは社会ではない。

 英国のEU離脱派は勝利した。

 しかし、街頭に繰り出す人、ビールをがぶ飲みする人、踊り狂う人の映像を私は見ていない。伝えられるのは「奇妙な静けさ」だ。

「私たちには独自の文化、伝統がある」

「偉大なる大英帝国」を信じる人が、未来まで続くはずの「私たちの社会」を壊してしまったことに気づいたからだろう。

メルマガにつづく

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