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2016年5月12日 (木)

原発は投資不適格「株の神様」ウォーレン・バフェットは原発で天文学的な額の損をした!NRG株63%暴落!CB&I株50%超暴落!

ウォーレン・バフェットは原発を2基所有している。

「原発は投資不適格」

 1980年代の初めからウォール街はそうアナウンスし続けてきたが、身をもって証明したのが「株の神様」ウォーレン・バフェットだ。

 バフェットは、コカ・コーラ株、ウォルト・ディズニー株などでの成功で有名だが、実は原発を2基持っている。サウス・テキサス・プロジェクト(STP)原発1・2号機を所有するNRGエナジー株の80%以上をバフェットが所有。ウォーレン・バフェットは「原発オーナー」なのだ。

 ウォーレン・バフェットは、原発で天文学的な額の大損をした。

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「原発の新設に約7500億円の融資保証を行う」(バラク・オバマ大統領 2011年3月16日)

 私が見た「生涯で最も解せないニュース」である。理解不能。想像を絶している。納得できるわけがない。

「原発に投資をしてください。あなたがお金を貸して、たとえ、原発が動かなくても、貸したお金の8割は税金でお支払いします」

 14万人以上が家を失い、ふるさとを追われ、逃げ惑い、寒さに震えるなか、日本の同盟国のリーダーがそう言っているのだ。

 米国人の血税をばら撒く相手は決まっていた。

 ユニスター、スキャン、NRGエナジー、サザン・カンパニー。

 米国の原発関係者、ジャーナリストは絶句した。

「なんで、NRGエナジーがここに入っているの!?」

<慈悲深い神は、どうしてこのようなことをお許しになったのだろう。私は手に負えない皮肉屋だが、これは極限のヨタ話だ。>(グレッグ・パラスト『告発!』早川書房)

 テキサス州の電力会社、NRGエナジーは、東芝の子会社、ウェスチングハウスによってひどい目に合わされていた。投資したサウス・テキサス・プロジェクト原発1・2号機の建設の遅れは犯罪的だった。

 1号機の着工は1976年。

「5年で完成させる」

 NRGは宣誓までおこなって「完成前の建設費を電気代に上乗せさせること」を当局に承認させたが……。

 運転開始は1988年。なんと、建設に12年もかかった。

 2倍以上の工事遅延。

「2基12億円で建設する」

 建設費は58億ドルに膨れ上がった。

 5倍近いコスト超過。

「安全基準が守られていない」という内部告発が次から次へと出てきたが、NRGの対応はひとつだけだった。

「社に歯向かったやつは全員、クビ」

 NRGは現場の建設会社をつかい、原発のロッカールームの天井に3インチの小型カメラを取り付けた。

「誰が歯向かっているのか見つけ出せ! 全員、クビだ」

 NRGと建設会社に警察の捜査が入った。

 裁判は、「10億円の罰金」で幕引きとなったが、テキサス州公益事業委員会は「NRGはプロジェクト管理者として不適切」という烙印を押した。米国原子力委員会では、NRGの免許剥奪が議論された。

「NRGは“道徳的”に完全な条件を満たしていない」

 原発投資で破産寸前。ふらふらになったNRGは、起死回生を狙った英国電力会社買収にも失敗し……。

 2003年5月。破産申告。

 

 NRGエナジーの悲惨な歴史を見れば、誰だってこう思うだろう。

「株の神様」ウォーレン・バフェットは、破産申告で紙くずになったNRG株を買い、その後、NRGは急成長。バフェットは巨万の富を築いた。

 違う。ぜんぜん違う。

 バフェットがNRG株に手を出したのは2007年以降。

 2008年11月。NRGが「全米最大の原発企業」エクセロンから敵対的買収を仕掛けられたとき、バフェットはこう語っている。

「株を買ったときの値段以下では売らない」

 その株価を見て、腰が抜けそうになった。

 42・9ドル

 現在の株価。

 15・77ドル

 半分どころじゃない。NRG株価は63・24%も暴落した。

 原発は投資不適格。

 

「株の神様」がなぜ、こんな狂った投資行動をとったのか?

 2005年8月。「エネルギー政策法」制定。

 総予算、なんと185億ドル! 2兆535億円!

 原子力発電所への債務保証。

<総プロジェクトの80%を超えない範囲での負債の100%を保障>

 原発工事遅延への保険。

<6基の原子炉について、NRC(米国原子力規制委員会)審査や公聴会、訴訟に起因する全出力運転の遅れに対し、最初の2基については最大5億ドルで遅延コストの100%までを保証>

 この投資には失敗がない。極悪企業NRGがまた、工事遅延や大失敗をやらかしても、バフェットの金庫には莫大な米国民の血税が流れ込んでくる仕組み。

 つまり、詐欺だ。

 

 誰も指摘しないが、バラク・オバマが最初に働いたのは、ウォール街の投資銀行だ。「初の黒人大統領」は、ウォーレン・バフェットら金融屋によってでっち上げられた。

「今こそチャンスだ。大統領選に出馬しろ」

 オバマの背中を押したのは、エクセロンの子会社「原発企業」コモンウェルズ・エジソンのフランク・クラークCEOだった。選挙資金調達担当として、エクセロンのジョン・ロジャース副会長がオバマ陣営に駆けつけた。

 オバマが大統領の椅子に座ると、経済顧問としてウォーレン・バフェットもホワイトハウスに入った。

 それまでブッシュ政権が認可した原発新設計画は3つ。

 ドミニオン。バージニア州ノースアナ原発。

 エンタジー。ミズーリ州グランドガルフ原発。

 エクセロン。イリノイ州クリントン原発。

 すべて「世界最大のコングロマリット」「軍需企業」ゼネラル・エレクトリック(GE)製原発だった。

 ところが……。

 オバマ大統領誕生で企業名がまるでオセロのようにひっくり返る。

 NRGエナジー。テキサス州サウス・テキサス・プロジェクト原発。

 ユニスター。メリーランド州カルバートクリフ原発。

 スキャナ。サウスカロライナ州VCサマー原発。

 サザン・カンパニー。ジョージア州ボーグル原発。

 STP原発は「最初の2基」に確実に選ばれる。

 この投資に失敗はない。はずだった……。

「3・11」までは。

(つづく)

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