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2016年4月 5日 (火)

8年も待ったのに!? 英国原発は中国にかっさらわれた!!報道されない東芝「絶望のロンドン」事件

「今回の習近平国家主席の訪英は、英中関係が最もよい時期に当たっている。私はこれを英中関係の“黄金時代”と呼んでいる」(デイビッド・キャメロン英国首相)

 紙でできてはいるが、「黄金」は確かに史上最大である。

「今回の習主席の訪英でこれまでに400億ポンド相当の事業契約を締結した」

 日本円で約6兆2841億円!

 しかし、「黄金」の60%は危険な核分裂を起こす。

<2015年に完成予定のヒンクリー原発は、総投資額が240億ポンド>(産経ニュース 2015年10月21日)

 約3兆7704億6100万円!

<中国が30%を出資する>

 約1兆1311億3830万円!

 中国の原発外交の必殺技は、建設資金の「供与」だ。

 ロシアは、ハンガリーの原発建設に約1兆2717億円を「融資」して世界を驚愕させたが、中国は英国原発に約1兆1311億円を「供与または融資」するのである。

「融資(貸してあげる)」と「供与(くれてやる)」は、似ているがまるで違う。

 中国にとっての見返りは何?

<原子力協力では、英南東部エセックス州にある「ブラッドウェル原発」で中国技術を採用する。中国が「華龍1号」と呼ぶ新型原発>(日本経済新聞電子版 2015年10月22日)

 海のものとも山のものともつかない「自称中国国産」の「コピー原発」を英国に建設!?

Photo_3

 

華龍1号 まだ世界で一基も動いていない


 いろんな国の原発事情を探ってきたが、イギリスほどデタラメな国はない。

「原発の新規建設を凍結する」

 これがウソのつき始め。

 そもそも、労働党のトニー・ブレア首相は、「脱原発」を掲げて保守党と闘い、首相の椅子に座った男である。

 ところが、2006年になると……。

「北海ガス田が枯渇した!」

「電気料金が上がる!」

「地球温暖化ガスの削減目標を達成しなければならない!」

 あっさりと原発推進派に変身。

 新設原発の認証審査が始まったのは2007年8月。候補は、仏アレバ社のEPR、東芝・ウェスチングハウス(WEC)のAP1000、GE日立のESBWR。

「3年半で審査を終了する」

 これまた大ウソ。

 9年近くたった現在、ひとつも認証されていない。

 特に難癖をつけられまくっているのが東芝だ。

<東芝傘下WHに改善要請 英原子力規制機関 「認証の進展に遅れ」>(日本経済新聞 2016年4月4日)

<ONR(英原子力規制機関)は日立の審査については「想定通りに進んでいる」と評価した。>

 じりじりと待たされ続けたあげく……。

「1兆円あげますよ」(習近平)

「じゃあ、華龍一号を買いますよ」(デイビッド・キャメロン)

 東芝にとって「そりゃないよ!」どころの話ではない。怒り心頭に発しているはずだ。

 2012年。東芝は、英国の電力会社ホライズン・ニュークリアパワーの買収に失敗していた。

 理由がものすごい。

「東芝は中国国営企業、国家核電技術と組んだのでダメ」

「英国の安全保障上の問題だ」

「中国に英国原発を任せるわけにはいかない」

 じゃあ、なんで……?。

 国家最高権力者の豹変の裏にあるのは、必ず金だ。

 

 キャメロン、習の共同記者会見でBBCの女性記者が切り込んだ。

「習主席、英国民は、民主主義がなく、不透明で人権に大きな問題を抱えた国とのビジネスが拡大することを、なぜ、喜ばなければならないのでしょうか?」

 習が即答できないので、キャメロンが割って入った。

「人権かビジネスか、という質問の前提にはまったく賛成できない」

「両方が重要だ」

 習も重い口を開いた。

「我々は現実に即した人権発展の道を見つけた。人権は大切であるが、世界を見渡せば、すべての国で改善が必要な状況にある」

 ……なんじゃ、それ?

 たったふたりの記者の質問に答えただけで、習とキャメロンは会見場から逃げ出した。

 会見が続いていたら、次のような質問が出たはずだ。

「2ヶ月前に天津で大爆発事故が起きたばかりだ。中国に英国原発の運営をまかせていいのか?」

Photo_2

 2015年8月12日。天津の倉庫で起きた爆発事故による死者は145人とも173人ともいわれている。中国政府が情報を統制したため「いまだ不明」と書く他ない。

 事故後、50のウェブサイトが閉鎖され、360のアカウントが凍結された。

 ツイッターに「のどが痛い」と書いただけで当局に摘発された。

 英国規制当局が中国原発を認証審査した、という話は聞いたことがない。

「中国原発は安全だ」と言った人を私はひとりも知らない。

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