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2016年4月30日 (土)

会社の怪談 東芝ウェブサイト「お化け屋敷」にようこそ!「光る東芝」の米国子会社は「闇にうごめくゾンビの群れ」だ 東芝アメリカ社の損失1000億円!!

 スティーヴン・キングなどモダン・ホラーが好きな人は、東芝のウェブサイトを開いてみてほしい。

 グーグル検索「東芝」 「東芝:トップページ」クリック

「企業情報」クリック 会社概要の「東芝グループ」クリック

 このページが出てくるはず↓

Photo

 一番下の「海外拠点」になぜか(English)とあるよね。

 東芝は日本を代表するメーカーであり、日本最大級の対米輸出企業である。

 なぜ、東芝の海外子会社の情報が日本語で読めないの?

 これ、日本語の企業情報だけ読んで東芝株を買った人に対する犯罪じゃないの?

「おかしい」と思いつつ「海外拠点」をクリックすると……。

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<このページはムーブしました>

 これが出たら、こう思え。

 企業が隠したい情報はその「引越し先」にある。

 5年間、東京電力のウェブサイトを漂流し、得た結論だ。特に事故直後は英語で検索しないと真実を知ることができない状態だった。

 このページのアドレスをクリックすると……。

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 なんと、「東芝:トップページ」の英語版になった。「ふりだしに戻る」なのだ。

 うんざりして検索をやめた日本人は何人いた?

 本当の「お化け屋敷」はここから先なのに。

 左の「Overseas」一番下の「North&South  America」……。

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 なんで、最大の取引先のアメリカ合衆国が一番下なの?

 クリックするとアメリカ大陸全体の地図が現れる。

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United States」をクリックして、やっと目的地の名前が出てくる。日本のマスコミがまったく報道しない企業。

Toshiba America Inc

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 日本名「東芝アメリカ社」。東芝は、この会社の株の100%を持っている(東芝の現地法人なので当然だが)。株を持っているために、2015年度決算に「なんと約1000億円!」の損失を計上する。

 東芝の有価証券報告書によれば、東芝アメリカ社の資本金は10億253万ドル(約1067億3899億円)。ウェブサイトによれば、年間売り上げ11億3000万ドル(約1280億円)。

 東芝アメリカ社株の価値が1000億円失われたということは……?

 東芝アメリカ社は消滅した。

 東芝のアメリカでの仕事は終わった。

「1000億円儲けた!」と言う東芝アメリカ社のウェブサイトは、ネットの海を漂流する幽霊船なのだ。

 

 日本のマスコミは、何度も「東芝粉飾決算事件は終わった」と書いてきた。

「第三者委員会報告書提出、決算修正で幕引き」

「歴代3社長辞任で終止符」

「金融庁に73億円の課徴金を払ったら東芝は無罪放免だ」

 東芝と東芝の広告料に支えられたマスコミが、絶対に口にしたくないのは「米国原発建設で東芝は大損した」という事実である。

 江戸時代のように日本が鎖国した国ならば、東芝は子会社ウェスチングハウスの減損などせずに悠々と逃げ切れただろう。

 事態が急激に動き始めたことを告げたのは、米国メディアの報道だった。

<東芝を米司法省・SECが調査、原子力子会社の会計をめぐり―関係者>(ブルームバーグ 2016年3月17日)

 ここから、お話はビジネス書の世界からモダン・ホラーへと変貌する。

<当社の知る限り、ウェスチングハウスの財務報告は調査を受けていません>(ウェスチングハウスのプレスリリース 3月18日)

 また、お化けが出てきた。「世界一のホラ吹き」「原子力業界のねずみ男」ウェスチングハウスのダニエル・ロデリックCEOである。

<事実無根><報道と言論の自由を汚す><粗雑な「報道」>

 ロデリックはブルームバーグの報道を「口汚く」全否定した。ところが同じ日。

<複数の当社米国子会社が米国司法省(DOJ)及び米国証券取引委員会(SEC)から会計処理問題に関連して情報提供の要請を受けており、当社米国子会社はこれに協力しております。>(東芝のプレスリリース 2016年3月18日)

 一体化したはずの親会社と子会社が180度主張の違うプレスリリースを出し、東芝はこの事態を放置している。

 東芝は「口がふたつある怪物」となった。

 注目すべきは、東芝が<複数の当社米国子会社>と言っている点だ。

 百歩譲って、「ロデリックCEOが正しい主張をした」と仮定してみよう。

 米国当局の調査を受けている東芝子会社はどこなのか?

<調査対象となっているのは、WHのほか東芝アメリカ社や東芝インターナショナル米国社など。>(朝日新聞デジタル 2016年3月18日)

 最大の怪物が現れた。

 米司法省、米国証券取引委員会が乗り出したのは、当然、「東芝に不正はないか?」調べるためだ。

 不正はある。それも世界経済史上まれにみるめちゃくちゃな不正が!

 そもそも、東芝アメリカ社自体が幽霊だ。傘下企業の支配権を握っているだけの持株会社だからだ。

「お化けにゃ学校も仕事もなんにもない」ってやつ。

 東芝アメリカ社傘下に不正をやった企業がふたつある。

 ひとつは、NY証券取引所上場企業キャノンに売却された東芝アメリカメディカルシステムズ社。

 もうひとつは、東芝アメリカ原子力エナジー社。またの名を「NINA」。

(つづく)

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