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2016年3月10日 (木)

子会社副社長が乗った飛行機を爆破「社内殺人企業」サザン・カンパニーと組み、大赤字の原発を建設する東芝

 1989年4月10日。

 米電力会社サザン・カンパニー子会社、ガルフ・パワー・ユニット副社長のジェイク・ホートンが爆死した。

 その日、ホートンは社が所有する専用機に乗り込んだ。

 目的は大きくふたつあった。ジョージア州アトランタのサザン本社に乗り込み、役員と対決すること。そして、米連邦検事と面会し、サザンの不正経理、電気料金の不正請求、政治家への不正な献金などをぶちまける。

 離陸の数分後、専用機は爆発する。

 同じ日、警察に匿名の電話が入った。

「ガルフ・パワー・ユニット社への捜査をやめるのなら今のうちだぞ」

 

 そのころ、東芝は「地上最強の天才技術者集団」だった。

 世界初のノートパソコンを開発。シェアNo1への道を全速力で駆け上がっていた。東芝のDRAM、フラッシュメモリは、世界の誰も真似のできない「異次元の発明品」だった。

Photo

T-1000 1985年

 電車の車両から洗濯機、掃除機、電球まで。東芝は常に世界最高の製品を提供していた。

 27年の歳月が流れた。サザン・カンパニーと東芝は、ジョージア州の浜辺で原子力発電所を建設している。

 サザンのプレゼンテーションでは、ボーグル原発3号機は2012年に発電を開始するはずだったが……今も建設中。工事は遅れに遅れ、コスト超過は2015年3月時点で14億ドル(約1579億円)に膨れ上がっている。

「東芝粉飾決算の原因は原発だ」

 誰もがそう思ったが、東芝幹部は否定し続けた。2006年に東芝が買収したウェスチングハウス(WEC)は非上場企業。決算の開示義務がないから「隠し通せる」とでも思っていたのだろうか?

<東芝 米原発赤字も隠蔽 内部資料で判明した米ウェスチングハウスの減損>(『日経ビジネス』2015年11月12日)

 週刊誌がボーグル原発のコスト超過とウェスチングハウスの減損(2年で1600億円)を暴露した。

 地上最強の技術者集団が……なぜ?

 東芝製品のファンである私も情けない思いを抱いた。

 一週間遅れの記者会見で東芝とWEC幹部は、少なくとも「深い反省を演出」するものと思っていたのだが……。

「原発64基の新規受注を目指す」

 なんと、東芝は「原発をどんどん造って、これから大儲けするからノープロブレム」と言い張った。

 私は、つい最近買い換えた東芝の蛍光灯の下でこれを書いている。

 東芝の赤字は7100億円(2016年度3月期業績予想)。自己資本は債務超過ぎりぎりの1500億円。だから、白物家電もPC部門も儲かっているメディカル部門も売り払ってしまうらしい。

 東芝は、140年の歴史が培った技術を捨て、世界最強の技術者集団のほとんどをクビにするということだ。

 私の真上にある、実によくできた照明器具を東芝はもう作らない。

 日本の天才たちを追い出し、「社内殺人事件」を起こした極悪米国人と原発を造る?

 東芝は「原子力破産」する。

「日本を代表するメーカー」7兆円企業の東芝がつぶれるわけがない?

 いいえ。その根拠は、ジョージア州ウィンズボロの浜辺にくっきりと刻まれている。

 

 殺されたサザン・カンパニーの子会社副社長、ジェイク・ホートンが暴露しようとしたもののひとつが「電気代の不正請求」だった。

 同じころ、「企業犯罪探偵」だったグレッグ・パラストが、消費者団体からの依頼でサザンの調査に入っていた。

 1988年。パラストは、会計士のゲイリー・ギルマンが隠しマイクで録音したテープを入手した。「使われていない発電所の部品代を顧客に請求する」手口を語る会計士仲間との会話である。

 パラストはスベア部品に関する電子データも入手した。プラント別の4つの列に同じ数字がふたつ並ぶ奇妙な資料である。

「使われていないスペア部品」と「154へコンバートされた」数字が同じだった。倉庫に眠っているスペア部品は会社の「資産」として計上しなければならないのに、そっくり「支出」に計上されていたのだ。

 サザン・カンパニーは、ジョージア州、アラバマ州、ミシシッピー州、フロリダ州で手広く電力を売っている。

 パラストと消費者団体はサザン・カンパニーを訴えた。

 大陪審が開かれる直前に、ジェイク・ホートンが殺された。

 どこからどう見ても「一大スキャンダル」だが……。

 ジョージア州の検察官は突如として起訴を取り下げた。

 理由がすごいぞ。

「世界4大監査法人であるアーサー・アンダーセンが承認したのだから不正はなかった」

 歴史とは15分間の漫才のようなものかもしれない。

 ご存知のとおり、アーサー・アンダーセンは「史上最大の粉飾決算」エンロン事件とともにこの地上から消えた。

 おっと。書き間違えた。歴史の漫才はまた始まっている。

 東芝の粉飾決算で書き換えられた金額は、エンロン事件の3倍近い。

 決算書き換えのあと、エンロンの余命は一週間しかなかったが、東芝の40階建ての自社ビルは今も浜松町にそびえ立っている。

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