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2016年2月23日 (火)

今後、東芝製原発を買う中国人はゼロ! ひとりもいない! 中国大地震、粗製乱造「コピー原発」爆発で日本海、東シナ海が死の海と化す日

 東電福島第一原発の「東芝製」3号機が爆発して5年が過ぎようとしている。

 東芝株価 2011年2月25日 529円

      2016年2月22日 183円50銭

 なんと65・31%もの下落!

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 東芝時価総額 2015年3月 2兆3000億円

        2016年2月 7776億円

 なんと66・19%、1兆5224億円が吹き飛んだ!

 数字は衝撃的だが、「原子力の死」という観点からみれば当然の帰結である。

 2006年2月6日。東芝は企業価値19億ドル程度の「原子力専門企業」ウェスチングハウス(WEC)を54億ドルで買った。

「売上1兆円を目指す」

 翌月の2006年3月15日。東芝・GE・日立連合の第3世代原子炉「ABWR」4基目の志賀原発2号機が運転を開始した。

 それ以降、東芝製原発はただの1基も運転を開始していない。10年間、1Wの電力も生み出していないのだ。

 原子力は死んだ。1兆円が吹き飛んで当然なのだ。

 

 原発爆発「3・14」以降に運転を開始した原発は世界でいくつあった?

 たった5基!

 しかも、そのすべてが、中国と韓国の「欧米コピー」原発なのだ。

 2011年5月。中国核工業集団(CNNC)がパキスタンに建設した「チャシュマ原発」2号機が運転開始。工期は約6年。

 2011年8月。広東省「嶺澳原発」Ⅱ-2号機が運転開始。工期は5年2ヶ月。

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 2013年2月。遼寧省「紅沿河原発」1号機が運転開始。工期は5年6ヶ月。

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 いずれも仏アレバ社製加圧水型のコピー原発「CPR-1000」だが、注目すべきは工期の圧倒的な短さだ。

「元祖」アレバ社の新型原子炉「EPR」は、いまだ1Wの電力も生み出していない。

 フィンランド「オルキルオト原発」3号機。2005年8月着工。2009年に運転開始予定だったが、今も「建設中」。建設費見積もり37億ユーロは64億ユーロに膨れ上がっている。

 フランス「フラマンヴィル原発」3号機。2007年12月着工。2011年6月に運転開始予定だったが、今も「建設中」。建設費見積もり33億ユーロは60億ユーロに膨れ上がっている。

 フランスの「元祖」原発の建設がむちゃくちゃに遅れているのに、中国「コピー」原発は半分以下の工期でどんどん運転を開始している。

 CPR-1000を「中国国産原発」と称すると同時に、中国原子力規制当局は「工期管理」からフランス人を締め出してしまったからだ。

 フランスの原発運転実績は半世紀を越える。中国はその半分以下。

 誰だってこう思うよね。

 次に爆発するのは中国の原発だ。

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 放射能は偏西風に乗り、日本海、東シナ海は死の海と化す!

<歴史上中国では強い地震が100回ほど発生しており、そのうち一度に20万人以上の死者を出したものは4回あった(世界全体では6回)。死傷被害が最も深刻だったのは明代嘉靖34年(西暦1556年1月23日)に陝西省華県で起きたマグニチュード8の大地震で、83万人以上の死者を出した。統計によれば、中国では20世紀に入ってからの平均で、マグニチュード5以上の地震が年20回、6以上が4回、7以上が3年に2回の頻度で発生している。この間の中国での地震による死者総数は約56万人にものぼり、同時期の世界全体の地震による死者数の半分以上を占めている。>(何永年 中国科技労働者退職者協会地震分会会長) 

<200基の原子炉新設が計画されている中国では今後10年で30基、150億ドル規模の受注を目指す>(ダニエル・ロデリックWEC社長 ブルームバーグ 2015年12月10日)

 中国の「暴走」と言う他ない原発建設をみれば、WEC社長の発言は「犯罪」そのものだ。

 WEC製の浙江省「三門原発」(第3世代原子炉「AP1000」)。2009年4月着工。直後、中国国家核電技術有限公司はこう言っていた。

「工事は予定よりも8ヶ月前倒しで進められている」

 大ウソだった!

「三門原発」は、2014年6月に運転開始予定だったが、今も「建設中」。

 アレバ社製も含め加圧水型原子炉の「元祖の元祖」はWECなのに、中国「コピー」原発のほうが先に運転を開始しているのである。工期の差は2年に迫っている。

 工事遅延=コスト超過。

「安全性」という概念を取っ払って考えてみてほしい。

「米国からWECの原発を輸入するよりも、国産原発は2年も早く運転開始できる」

「原発建設から外国人を排除すれば、地元の雇用も増える」

 WEC製「AP1000」を買う中国人は?

 誰もいない。答えはゼロ。

「安全性などどうでもいい」「なにがなんでも電力確保」という新興国も同様だ。

「だったら、中国から原発を買うよ」

 ちなみにロシアの国営企業「ロスアトム」が中国に建設した「田湾原発」1号機の工期は、7年7ヶ月もかかっているのだ。ここでも、

「ロシアから原発を輸入するより、中国に頼んだから2年以上早くできる」

 誰が東芝製原発を買う?

 誰が「腐海」の進行を止められる?

 中国原発建設、中国原発輸出、絶対反対!!

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