イルボーン ILL BONE再稼動ライブは本日ですよ!!記者会見型ライブ イルボーン4匹は、皆さんの質問にすべてお答えいたします
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ILL BONE再稼動ライブは今週の土曜日です。
ILL BONE LIVE Ⅱ
Our February
我等の2月 (1)
住所 (2)
ネイション・ブルース (3)
Numberless Land (3)
さようなら昭和 (3)
光州 (4)
ベイルート (4)
おやすみ (4)
アメリカ (1)
死者 (1)
(1)ILL BONE
1983年11月12日
横浜国立大学野外ステージ
中田潤 Vo. 箕輪扇太郎 Dr. 石川加世子 B. 石黒浩孝 G.
(2)ILL BONE
1983年4月29日
京都大学西部講堂
中田潤 Vo. B. 箕輪扇太郎 Dr. 石黒浩孝 G.
(3)ILL BONE
録音日時場所不明
中田潤 Vo. G. 箕輪扇太郎 Dr. 石川加世子 B. 弓削聰 G.
(4)造反医学
1982年10月10日
法政大学学生会館大ホール
中田潤 Vo. B. 箕輪扇太郎 Dr. 石黒浩孝 G.
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テレビの天気予報がお笑い番組になってしまった。そう思いませんか?
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うちにあるイルボーンのライブ録音を聴きなおしました。
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韓国の原子力の惨状については、まさに底なし沼。
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<「原発核心部品の制御ケーブル関連不正が摘発された。試験成績書が偽装された。関連ケーブルが入った釜山市機張郡の新古里1・2号機と慶尚北道慶州市の新月城1号機の稼動を中断する」。(2013年)5月28日、原子力安全委員会は、こうした原発不正調査の結果を発表した。検察は翌日、釜山地検東部支庁に「原発不正調査団」(団長キム・ギドン支庁長)を設置した。>(中央日報 2013年11月28日)
この報道の時点で、逮捕、起訴された者は約140名!
ケーブルメーカーの顧問には懲役8年が求刑された。
不正の中心企業「韓国水力原子力」では197人の役員、幹部が辞表を提出した。
ケーブル購入時に談合を行ったとして8社に課せられた課徴金は63億5000ウォン(約6億1468万円)。
中央日報は<国家的損失>は<10兆ウォンを超えた>としている。日本円にして97000億円が原発の不正で吹っ飛んだ。
止まった新古里原発1・2号機の原子炉を造ったのはウェスチングハウスである。
新古里原発
原発輸出は、「儲け話」などではない。「災厄」そのものだ。
2014年12月。建設中の新古里3号機でガス(窒素)漏れ事故が発生。作業員3名が亡くなった。
この3号機、「WECコピー」原発が更なる災厄を韓国にもたらそうとしている。
入札時、韓国政府、韓国電力公社はUAEとの間でとんでもない約束を交わしていた。
UAE「APR1400は運転実績がゼロじゃないか」
韓国「新古里原発3号機を稼動して安全を実証します」
UAE「信用できない。期限と違約金を示せ」
韓国側が提示した具体的内容は……。
<UAEとの輸出契約では、運用実績がない原発のために韓国内で2015年9月までに営業運転できなかった場合は韓国電力が遅滞補償金を支払うという条項が設けられている。><遅滞補償金は毎月の工事代金の0・25%だという。>(エキサイト・ニュース 2015年3月29日)
またしても「できるわけがない約束」!
またしても「工事遅延=コスト超過」!
ウェスチングハウスが歩いた土地は、ぺんぺん草も生えない焼け跡と化す!
<この報道に対し、韓国ネットユーザーからは様々なコメントが寄せられている。>
<事故が起きる前に撤収したほうがいい。事故が起きたら、お金も時間も数十倍かかる。福島原発をみれば、わかるはずだ>
<これを受注したとき、どれだけ大騒ぎしたか今も覚えている。結局は損した>
アンダー・コンストラクション(工事中)。
2016年1月18日現在。新古里原発3号機は動いていない。
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再稼動ILL BONEのワンマンライブ
クリスティーン
碧 暗き海へ 白い線を描き お前の左足はどこ?
この星のどこに眠る?
大切だと思ってたものを すべて世界へ返す
酸素が世界を満たしている
それですべてOK 他に何が見える?
こんな夜をやり過ごす 三千の夜をやり過ごす
百年の恋の終わり モンスター モンスター
やつらのもの飲まない やつらのもの食べない
酸素が世界を満たしている
空に火を放ち 毒を撒き散らし
あの子を 火を吹く炭に変えたやつらを 追いかけろ
はるか遠い日 名前のない道
夕暮れ 口の中で唾だらけにする
世界 花 鳥 風 月……祖国
背中から白いペンキを浴びせられ
碧 暗き海へ 白い線を描き お前の左足は……
モンスター モンスター
やつらのもの飲まない やつらのもの食べない
酸素が世界を満たしている
空に火を放ち 毒を撒き散らし
あの子を 札束に変えた やつらを追い詰めろ
目を覚ませ
立ち上がれ
闘え
同じ権利のために
正義のために
モンスターは私だ
モンスターはお前だ
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1月30日 20時 池袋バレルハウス。
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わが国のジャーナリストに決定的に欠けているのは「お金の流れ」です。
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東芝によるストーン・アンド・ウェブスター(S&W)買収劇の真相は次の通り。
ジョージア州ボーグル原発。「ベースマット設置」という最初の基礎工事に米国原子力規制委員会からクレームがついた。
いきなりの工事遅延。コスト超過。
サウスカロライナ州VCサマー原発でもまったく同じことが起きた。
その後も工事の遅延とコスト超過が繰り返された。
2015年3月時点。ボーグル原発のコスト超過は14億ドル。約1680億円。
2014年10月時点。VCサマー原発のコスト超過は12億ドル。約1440億円。
合計26億ドル。約3120億円。
損失引当金のため、S&Wは債務超過に陥った。
ボーグル原発所有のサザン・カンパニー、VCサマー原発所有のスキャナは激怒し、東芝の子会社、ウェスチングハウス(WEC)と係争となった。
S&Wの親会社、シカゴ・ブリッジ&アイアン(CB&I)は逃げた。
「このままでは大損する。原子力事業から手を引く」
窮地に陥った東芝は……。
<WECは、S&W取得のタイミングに合わせ、サザン電力、スキャナ電力と、米国のプロジェクトに関し現在訴訟となっているものも含め、全ての未解決のクレームと係争について和解をすることに合意しました。>(東芝プレスリリース 2015年10月28日)
S&W買収費用275億円は、米国電力会社への「賠償金」だったのだ。
CB&Iに対しては、
「原子力部門を買いますので勘弁してください」
<今回のS&Wの取得による事業の拡大により、WECは世界における原子力事業でのリーダーの地位をさらに強固なものにしていきます。>
大ウソだ。
同じプレスリリースにこう書かれている。
<合わせて、WECは、米国で進めている2つのプロジェクトの建設工事に関し、米国エンジニアリング会社フルアー社によるWECのサポートについて交渉をしています。>
え!? S&Wが工事を継続するんじゃないの?
<フルアー社はWECの下請けとして現地工事を行い、S&Wの建設作業者は今後フルアー社に移管されることになります。>
東芝は「同じ口」でこう言っているのだ。
「S&Wに現場の指揮を任せておけません。こいつら、ダメダメなんで鍛え直してください。フルアー社さん、お願いします」
S&Wには105億円の「ブランド力」があるので、東芝の資産「のれん」として計上します?
こんな会計を許したら、日本は資本主義社会ではなくなってしまう。
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昨日のNYダウ平均は上昇。
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東芝が買収した「ストーン・アンド・ウェブスター」。
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私たちの年金は株のギャンブルにつぎ込まれています。
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予兆が満ちている。
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ストーン・アンド・ウェブスターは「マンハッタン計画」のすべての施設を建設した。
以下、この会社が「殺人を札束に変える」ビジネスモデルを解説しよう。
「マンハッタン計画」最高責任者、グローブスによれば、オークリッジ「Y―11」ウラン分離・濃縮工場の建設費は1200万~1700万ドルと見積もられていたが、すぐに3500万ドルに増やされ、最終的には3億400万ドルに膨れ上がった。米国国家予算比較で現在の価値に換算すると約1兆2240億円!
予算総額は5億4400万ドルで(運転費2億400万ドルなど)、建設費は予算総額の55・89%を占めている。
「マンハッタン計画」全体の予算は22億ドルで、現在の価値に換算すると約10兆円!!
グローブスの著書が正確なら、すべての施設を建設したストーン・アンド・ウェブスターは、約5兆5890億円を得た計算になるのだ。
賢明な読者なら、次の事実を承認してくれるはず。
「日本は原爆投下の数ヶ月前から戦争終結を模索していた」
「原爆を投下されなくても日本は降伏していた」
原爆投下による死者は、「その年だけで」広島14万人、長崎7万4000人。計21万4000人。
ストーン・アンド・ウェブスターが得た金額を21万4000で割ると……。
この会社は、日本人ひとりの命を2611万6822円の札束と小銭に変えた計算になるのである。
1千万円の札束は「レンガ」と呼ばれるが、煉瓦2つ半。
広島・長崎で死んでいった人たちは「炎を上げる炭」と表現された。銀行の前で「単なる影」となり消滅した人もいた。
「私はあなたたち日本人を傷つけてしまった」
アルバート・アインシュタインが湯川秀樹に初めてかけた言葉。
<「米国による原子爆弾の開発は必要であったのか?」という質問に対する答えとして、私は率直に「必要であった」と答える。「原子力というものは善の力か悪の力か?」との質問に対しては、私はただ「人類が欲するとおり」と答えることができるだけである。>
レスリー・R・グローブス『私が原爆計画を指揮した』
「私の名は死」
「原爆の父」ロバート・オッペンハイマー
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身の毛がよだつような相手でも、ヨーロッパでは敵は人間だった。しかし、太平洋戦線では、日本人がまるでゴキブリかネズミのように見られていることがわかった。
従軍記者 アーニー・パイル 1945年2月
思慮分別のないジャップは、人間らしさを示すものが何ひとつない。
米国の雑誌『タイム』
1916年1月5日。東芝は「CB&Iストーン・アンド・ウェブスター社の買収が完了した」と発表した。
東芝は、子会社ウェスチングハウス(WEC)の新型原発「AP1000」を建設する会社を買った。株式100%取得。買収金額は非公開だが、ブルームバーグの報道によれば、2億2900万ドル。約270億円。
<現時点では、WECグループ及び当社連結ベースで約87百万米ドル相当(約105億円)ののれんの計上を想定しています。>(東芝プレスリリース)
……105億円の「のれん」?
<のれんとは、買収で支払った金額のうち、買収先の純資産を上回った額をさします。買収先の持つブランド力など見えない資産価値を表しています。>(日本経済新聞の用語解説)
東芝はこの会社の「ブランド力」が105億円だと主張している。
「ストーン・アンド・ウェブスター」というブランド名を聞いたことありますか?
「ブランド力」とは何か? 日本経済新聞は読者に問いかける。
<不衛生な途上国の露店で2種類の缶ジュースが売られています。1つは米コカ・コーラ社製、1つは未表示でメーカー名が書かれていません。同じ値段ならどちらを買いますか?>
コカ・コーラ社製を選ばせる力が「ブランド力」というわけだ。
「のれん」は東芝の「資産」として計上される。つまり、東芝は、買収により270億円の現金を失ったが、105億円相当の「ブランド力」を手に入れて、結果としては得をした、というわけ。
この数字の根拠について日本経済新聞はこう解説する。
<コカ・コーラのジュース1ドルのうち、何セントがブランド価値ですかと問われても答えられません。金額で表せない見えざる資産だからです。><しかし、見えない価値が見えるときがあります。買収時です。><相手方の純資産が200億円にもかかわらず、400億円で買収したとしましょう。なぜ200億円も上積みしたのでしょう。それは広い知名度や質の高い社員、技術力などを評価したからです。会計上の価値と実際の価値の差=200億円がのれんになり、バランスシートでは資産の部にのれんを計上します。>
見たことも聞いたこともない会社の純資産について、同じ日本経済新聞がこう書いている。
<同社は米国で進行中の2つのプロジェクトに関連し損失引当金を多めに積んでおり、現時点では債務超過となっている。>(電子版 1月5日)
悪い冗談?……てゆーか、これは犯罪だ。
純資産ゼロ!
「債務超過」つまり「破産した会社」を東芝は買った。
いや、「買った」という表現は正確ではない。
米国で原発建設を続けるために、東芝はストーン・アンド・ウェブスターを「買わざるを得ない」ところまで追い詰められた。
<2つのプロジェクト>のうちのひとつ、サウスカロライナ州VCサマー原発を所有する電力会社「スキャナ」は、州の規制当局に次のような報告をしている。
<原発増設の鍵となる部材の入荷が予定より2年超遅れている。>
<このため増設プロジェクトの完成が3年も遅れ、2020年になる>(ウォールストリート・ジャーナル 2015年3月6日)
東芝が隠していたWECの減損の理由は「工事遅延」「コスト超過」だった。
WECと東芝を大損させた会社を東芝は「買わされた」のだ。
「ストーン・アンド・ウェブスター」の「ブランド力」って何!?
<CB&Iがウェスチングハウス(WH)の設計した原子炉用に使っている建設方式は、このプロジェクトの売り物だった。それぞれの原子炉の大規模構造部分を別の場所で構築し、最後にそれを原子炉建屋に運んで最終的な組み立てを行うというものだ。><この新技術は、30年前に原発産業の拡大を妨げた遅延とコスト超過を解消する切り札とたたえられてきた。>
この会社の「ブランド力」は「真っ赤なウソを並べること」つまり「詐欺」だった!
<しかし、別の場所での組み立ては予想されていたより難しいことが分かった、とCB&I電力部門のジェフ・リアッシュ社長は昨秋のインタビューで述べている。>
CB&I(シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン 本社オランダ)が「ストーン・アンド・ウェブスター」を傘下に収めたのは2012年7月。
<今回の売却によりCB&Iは大規模な原子力プロジェクトから撤退することになり>(ブルームバーグ 2015年10月28日)
巨大ゼネコンが東芝に「さようなら」。
<同社とWHが電力会社サザンやスキャナとの間で係争してきたプロジェクトのコスト超過分負担問題の解決につながる。>
「ストーン・アンド・ウェブスター」が証明したことはただひとつ。
「原発を造ると損をする」
「ストーン・アンド・ウェブスター」に「のれん」などない。
<ストーン・アンド・ウェブスターは、インドネシアのスハルト大統領への贈収賄事件を引き起こし、2000年に崩壊した。>(ウィキペディア)
なんと、2000年に破産申告をした札つきのブラック企業だった!
今回の「コスト超過事件」は2度目の破産だったのだ。
「この会社には105億円のブランド力がある」という東芝の主張を真に受けるやつがどこにいる!? いたとしたら、相当なバカ、ウスノロだ!
もうひとつ。「ストーン・アンド・ウェブスター」には、日本人が絶対に忘れてはならない過去がある。
「マンハッタン計画」の最高責任者、レスリー・R・グローブスが書いた『私が原爆計画を指揮した』(恒文社)という本を読んでみてほしい。
<こうした条件からみて、私は最適の候補地はテネシー州のノックスビルに近いところであるという結論に達した。マーシャル大佐が私の見解に同意したので、彼とニコルズ中佐は部下やストーン・アンド・ウェブスター社およびテネシー川流域開発工事管理局の代表者とともにノックスビル一帯の現地調査をはじめた。>(14ページ)
最初に登場する企業名が「ストーン・アンド・ウェブスター」なのだ。
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東芝が買収した「ストーン・アンド・ウェブスター」は札つきの「ブラック企業」だ!!
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東芝が買収した「ストーン・アンド・ウェブスター」とはどんな会社なのか?
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東芝が買収した「ストーン・アンド・ウェブスター」は米原発の約3割を建設・設計した。
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東芝の子会社、ウェスチングハウス(WH)が、
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世界初のプロパガンダ教科書『群衆心理』
プロパガンダを発明したのは誰だ?
諸説あるだろうが、フランスの社会心理学者、ギュスターヴ・ル・ボンはまちがいなく有力な候補者である。
彼が書いた『群衆心理』は、1885年に発売されると、翌年には英訳され、学術書としては史上最大のベストセラーとなった。
ル・ボンは、1870年のパリ・コミューンやたび重なる労働争議を見て、
<群衆の声が優勢になったのである。この声が、王侯に、その採るべき行動を命ずる。国家の運命が決定されるのは、もはや帝王の意見によるのではなくて、群衆の意向によるのだ>(『群衆心理』櫻井成夫訳 講談社学術文庫)
王と国家を群衆が引き裂く、と書く。
<今日、群衆の要求は、ますますはっきりしてきた。そして、それは、ややもすれば現在の社会を徹底的に破壊して、文明の黎明以前のあらゆる人間関係の常態であった、あの原始共産主義へこの社会を引き戻そうとする>
群衆は文明の敵?
<群衆の神権が、王者の神権にとってかわるのである><群衆は、もっぱら破壊的な力をもって、あたかも衰弱した肉体死骸の分解を早めるあの黴菌のように作用する。文明の屋台骨が虫ばまれるとき、群衆がそれを倒してしまう>
群衆は病原菌?
ル・ボンは群衆を怖れているように見えるが、実はまったく違う。
「群衆は個人よりバカだ」
という奇妙な信念で人間の群れを徹底的にこき下ろすのである。
<集団的精神のなかに入りこめば、人々の知能、従って彼らの個性は消えうせる。異質的なものが同質的なもののなかに埋没してしまう><群衆は、いわば、智 ではなく凡庸さを積み重ねるのだ>
三人寄れば文殊の知恵……ではなく、人間が集まると、個性を失い凡庸になる?
<群衆中の個人は、もはや彼自身ではなく、自分の意思をもって自分を導く力のなくなった一個の自動人形となる>
人間が集まれば、そこにいるのは人間ですらない?
<群衆は、ほとんどもっぱら無意識に支配されるのである。その行為は、脳の作用よりも、はるかに脊髄の作用を受ける>
脱原発デモに参加しているとき、私はヤツメウナギのような生物に退化している!?
<すなわち、群衆は知能の点では単独の人間よりも常に劣る>
どうよ? この断定。
<衝動的で、昂奮しやすく、推理する力のないこと、判断力および批判精神を欠いていること、感情の誇張的であることなど、その他こういう群衆のいくつかの特性は、野蛮人や小児のような進化過程の低い人間にもまた同様に観察されることである>
……どこまで侮辱するかな?
ゆえに、「群衆を操るのは簡単だ」として、三つの方法を提唱している。
「断言」……議論を拒否する。群衆とは話し合うな、ということである。合理的なことを語るな。くどくど説明するな。短い言葉で言え。簡潔に言えば言うほど威厳が高まる。
「反復」……論証も何もされていない非合理的な断言……つまり「ウソ」を何度も何度も繰り返し唱えよ。反復により、断言は<あたかも論証ずみの真理>であるかのように承認される。繰り返すことによって、聞いている人間の頭の中で「既成事実」にしてしまえ。
「感染」……反復によって全体の意見が一致するとき、「意見の趨勢」が形作られる。「意見の趨勢」には、細菌のそれにひとしい激烈な感染力があり、「感じ方」を人々に強制することも可能である。
ナチス・ドイツを思い浮かべた読者も多いことと思う。ル・ボンの思想は、アドルフ・ヒトラー、ユージン・ゲッベルズ宣伝大臣に強い影響を与えた。ル・ボン自身、ムッソリーニの熱烈な信奉者となった。
影響は、ファシズムを育む土壌になっただけではない。1914年6月。セオドア・ルーズベルトは、かねてから熱望していたル・ボンとの会見が実現するとこう語った。
「あなたの本を常に手元に置いています」
100年間、民主主義もプロパガンダによって運営されてきたのだ。
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