東芝事件の共犯者たち ディック・チェイニー元副大統領
東芝はなぜ、資産価値19億ドル程度のウェスチングハウス社(WH)を54億ドルで買ったのか?
「選択と集中」を推し進めてきた東芝はなぜ、原子力を中核事業として選んだのか?
東芝、東電と組みサウス・テキサス原発を増設しようとしてきたNRGエナジー社に「東芝事件」の本質が凝縮されている。
ゲームのホイッスルを鳴らしたのは、ブッシュ政権のディック・チェイニー副大統領だった。
息子ブッシュがインチキの選挙で大統領になると、すぐさま「新エネルギー計画」を発表した。
書いたのはチェイニーである。
「イの一番」に取り上げられたのが、原発の推進だった。
「原発に投資した者に福音」
「その原発が動かなくても、投資金は米国民の血税で穴埋めする」
「原子力ルネサンス」という名の詐欺の始まりだった。
東芝はこの詐欺システムに飛びついた。
チェイニーの計画で一番儲かる企業はどこ?
東芝、三菱、仏アレバ社などがWH買収に乗り出した。
チェイニーのテーブルでポーカーゲームが始まった。
「レイズ」また「レイズ」で買収金額はつり上がった。
このゲームはポーカーではなく、実は「ババ抜き」だったことに東芝は気づかなかったのだろうか?
プレーヤーの中で加圧水型原子炉の技術を持たない企業は東芝だけだった。
「福島第一原発のような沸騰水型原発に未来はない」
ということを東芝は自覚していたのだ。
自社製原発が引き起こす惨事を予見していたからこそ、東芝は最後までゲームから降りなかった。
「ありえない金額」54億ドルのチップが、チェイニーのテーブルに積み上がっていた。
ディック・チェイニーはハリバートン社の社長だった。
ハリバートンほど謎に満ちた企業はないが……。
要は「戦争に投資する会社」。
「大量虐殺が起きれば大儲けする会社」である。
ハリバートンの子会社、ケロッグ・ブラウン&ルート社は原発建設会社、原子力機器メーカーであり、「米軍基地と原発」のサポート・サービスを請け負う、いわば、「危険地帯の何でも屋」でもある。
このケロッグ・ブラウン&ルート社が、NRGエナジー社のサウス・テキサス原発を建設した。
原発の内部告発者を監視するロッカールームの小型カメラを実際に設置したのはケロッグ・ブラウン&ルート社だった。
日本を代表するメーカー、東芝はどんなやつらと手を組んでしまったのか?
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