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2015年12月10日 (木)

東芝事件の共犯者たち ディック・チェイニー元副大統領

 東芝はなぜ、資産価値19億ドル程度のウェスチングハウス社(WH)を54億ドルで買ったのか?
 
「選択と集中」を推し進めてきた東芝はなぜ、原子力を中核事業として選んだのか?
 
 東芝、東電と組みサウス・テキサス原発を増設しようとしてきたNRGエナジー社に「東芝事件」の本質が凝縮されている。
 
 ゲームのホイッスルを鳴らしたのは、ブッシュ政権のディック・チェイニー副大統領だった。
 
Photo
 
 息子ブッシュがインチキの選挙で大統領になると、すぐさま「新エネルギー計画」を発表した。
 
 書いたのはチェイニーである。
 
「イの一番」に取り上げられたのが、原発の推進だった。
 
「原発に投資した者に福音」
 
「その原発が動かなくても、投資金は米国民の血税で穴埋めする」
 
「原子力ルネサンス」という名の詐欺の始まりだった。
 
 東芝はこの詐欺システムに飛びついた。
 
 チェイニーの計画で一番儲かる企業はどこ?
 
 東芝、三菱、仏アレバ社などがWH買収に乗り出した。
 
 チェイニーのテーブルでポーカーゲームが始まった。
 
「レイズ」また「レイズ」で買収金額はつり上がった。
 
 このゲームはポーカーではなく、実は「ババ抜き」だったことに東芝は気づかなかったのだろうか?
 
 プレーヤーの中で加圧水型原子炉の技術を持たない企業は東芝だけだった。
 
「福島第一原発のような沸騰水型原発に未来はない」
 
 ということを東芝は自覚していたのだ。
 
 自社製原発が引き起こす惨事を予見していたからこそ、東芝は最後までゲームから降りなかった。
 
「ありえない金額」54億ドルのチップが、チェイニーのテーブルに積み上がっていた。
 
 ディック・チェイニーはハリバートン社の社長だった。
 
 ハリバートンほど謎に満ちた企業はないが……。
 
 要は「戦争に投資する会社」。
 
「大量虐殺が起きれば大儲けする会社」である。
 
 ハリバートンの子会社、ケロッグ・ブラウン&ルート社は原発建設会社、原子力機器メーカーであり、「米軍基地と原発」のサポート・サービスを請け負う、いわば、「危険地帯の何でも屋」でもある。
 
 このケロッグ・ブラウン&ルート社が、NRGエナジー社のサウス・テキサス原発を建設した。
 
 原発の内部告発者を監視するロッカールームの小型カメラを実際に設置したのはケロッグ・ブラウン&ルート社だった。
 
 日本を代表するメーカー、東芝はどんなやつらと手を組んでしまったのか?

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