「エンロン事件」の3倍近い損益!東芝事件は世界史上最大の粉飾だ!
日本のジャーナリストがまったく触れない事実がある。
東芝事件は、世界史上最大の粉飾決算だという事実だ。
2001年。米国エネルギー企業「エンロン」の崩壊は、「史上最大の粉飾」「史上最大の倒産劇」と呼ばれた。
まず、エンロンと東芝の売上を比較してみよう。
エンロン 売上1000億ドル(2000年 当時のレートで12兆円)
東芝 売上6兆6559億円(2014年度)
東芝はエンロンの約半分の企業規模なのだ。
エンロンは、どれほどの額を粉飾し、決算書を書いたのか?
<株主資本を約12億ドル減らします>(エンロンの広報資料 2001年10月16日)
12億ドル(当時のレートで約1440億円)?
エンロンが修正を重ね、最終的に発表した損益は6億6400万ドル(約796億6800万円)。
東芝が書き直した損益は、前年比2284億円に上る(2015年度上期)。
つまり……どういうこと?
エンロンの約半分の企業規模である東芝が、エンロンの3倍近い損失を出した!
東芝の子会社、ウェスチングハウス(WH)に注目すると……注目すればするほど目を覆いたくなる現実だが……。
エンロンの減損 12億ドル(約1440億円)
WHの減損 13億2600万ドル(約1630億9800万円)
「世界第7位」「7兆円企業」と呼ばれたエンロンの減損額よりも「忘れられた名門企業」WHの減損額のほうがでかいのだ。
両社の企業規模を比べると……。
エンロン 売上1000億ドル(約12兆円)
WH 売上20億ドル(約2460億円)
WHの企業規模はエンロンの50分の1で……。
50階建ての自社ビルと平屋のお店が並んでいる風景を想像してみて。
WHは、エンロンより1億2600万ドル(約154億9800万円)もでかい大損をこいた。
2001年11月19日。エンロンは修正決算を米国証券取引所に提出。
12月1日。エンロンが破産を申請。
「7兆円企業」と呼ばれたエンロンは、粉飾を認めてから余命10日しかなかった。
2012年1月26日。エンロンの副社長、クリフ・バクスターがピストルで頭を打ち抜いて自殺した。
<かつては偉大な自尊心の源だったことが、今は無になってしまった。>(遺書より)
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コメント
とはいえ、エンロンは非連結対象の子会社に莫大な負債を押し付けていて、12億ドル自己資本を毀損したあとも次々と損失を認識していましたから、トータルで見るともっと数値は変わってきますけどね。
いずれにせよ今後の東芝の動きに注目ですね。エンロンのようになる恐れはありますね。
投稿: 財経商社マン | 2016年12月28日 (水) 00時45分