東芝「原子力破産」へのカウントダウン 逃げ出した顧客、仲間たち ジム・ファーランド米州地域総責任者
今後、世界的に原子炉がどんどん建っていくという状況に変わってきております。
志賀重範東芝副社長
この男、何を根拠に御託を並べているのか?
2012年3月末。ウェスチングハウス(WH)に激震が走った。
4月1日付で社長に就任するはずだったジム・ファーランド米州地域総責任者が辞表を叩きつけたのだ。社長就任の数日前に、突如、逃げ出した。
4月4日。ファーランドは、東芝のライバル企業、バブコック&ウイルコックス(B&W)のCEOに就任した(B&Wはスリーマイル島原発2号機を建設した会社で東芝とは「原子力災害仲間」でもある)。
ファーランドの逃走劇は「WHは終わっている」ことを全世界に示した。
大混乱のさなか、「暫定的に」社長に就任したのが志賀重範東芝常務だった。
志賀重範は、原発建設で東芝を大損させた張本人なのである。
ちょうどその頃。米国ジョージア州のボーグル原発では、最初の基礎工事「ベースマット」設置に米国原子力規制委員会(NRC)から「待った」がかかった。規制基準違反。
工事を開始したとたんに遅延とコスト超過が起きた。原発所有者であるサザン・カンパニーに8000万ドルの追加請求書を送ったのも志賀重範その人である。その後、ボーグル原発のコスト超過は14億ドルに膨れ上がった。
11月27日の記者会見で室町正志東芝社長はこう語っている。
「米国の4基につきましては、NRCの基準が変わって、非常にコストがオーバーランしたという話と納期が伸びたことにつきましては、電力会社様と一括の和解ができたということでございます」
和解ができた?
ということはWHとサザン・カンパニーの間で「訴訟が起きていた」ということだ。
「追加請求に激怒したサザン・カンパニーがWHを訴えた」
10人の読者のうち10人ともそう思うはずだが……実は違う。間逆。
2014年3月。「WHが」顧客都合による工事中止に関して費用請求訴訟を起こした!
法(原子力規制基準)を破って工事を遅らせた犯罪人が、
「工事遅延はサザン・カンパニーの都合で起きた」
「請求に従わないサザン・カンパニーが悪い」
……盗人猛々しいの1万乗だ!
さらに激怒したサザン・カンパニーと「和解ができた」ということは巨額の金が日本からジョージア州に送金された、ということだ。
WHの減損処理総額13億2600万ドル。
報道されたボーグル原発のコスト超過14億ドル。
原発建設とは「国益の喪失」に他ならない。
11月27日の東芝記者会見。それでも志賀重範は強弁する。
「日本からみますと、原子力について非常に否定的な見方になってくるわけですけれども、アメリカ、もしくは海外に出るとですね、原子力のニーズは高く評価されております」
アメリカ?
ダニエル・ロデリックWH社長はさらに踏み込む。
「2週間ほど前、ホワイトハウスのスタッフ会議に私も参加しましたが、『気候変動の問題に立ち向かっていくには原子力がどうしても必要だ』『これまで以上の規模で原子力が必要だ』と言う声が多く聞かれたことをご報告したい」
ホワイトハウス?
点と点が結ばれていく。
福島で原子力災害が起きたとき、管直人の元に真っ先に電話をかけてきた米国人は誰だった?
史上最悪の粉飾決算事件を引き起こした東芝を救うのは誰なのか?
東芝は、ヒラリー・クリントン大統領を待っている。
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