「経営危機→公的資金投入」の仏アレバ社と同じ道へ?東芝子会社ウェスチングハウスの惨状 売上の46%を超える損失!
東芝の記者会見で明らかになった事実。
ウェスチングハウス(WH)の減損を
米国監査法人は「マーケットアプローチ」で計上。
「原子力産業の現状を見よ」ということだ。
そこで参考にされたのが仏アレバ社の現状だ。
5年間で株価は7分の1に!
2014年決算。
純損失48億ユーロ!
売上の半分を超えた!!
この数字は世界に衝撃を与えたが……。
WHの減損総額9億3000万ドル!(2012年度)
これと比べてどうなのか?
アレバ 2014年 WH 2012年度 単位 億円
WHの売上はアレバの約4分の1の規模。
損失をパーセンテージで表すとこうなる。
WHの損失は売上の46・49%!
WHはアレバと同じ道をたどっている!!
数年間、新規受注がないのもまったく同じ!!
アレバは再処理、核燃料サイクル事業、ウラン鉱山経営なども行っている。
業務内容からみれば、WHは「原発の建設とメインテナンス」を担う会社「アレバNP」に相当する。
売上の半分超の損失を出したアレバは、「アレバNP」を真っ先に売却した。
買ったのは仏国営電力会社EDF。
公的資金、フランス国民の血税で買い取られているのである。
つまり……WHは終わっている。
WHを救済するには、公的資金注入しかない。
しかし、WHは「東芝傘下の米国企業」なのだ。
どこの国民の血税をつかうの?
米国民が「日本に奪われた名門企業」WHを救う?
米国民が納得するわけがない。
当然、米国監査法人は断言する。
「WHに54億ドルの企業価値はない」
この主張の正しさは次のグラフが証明している。
単位 億円
米国監査法人の「正しい主張」に
東芝幹部は狼狽し激怒した。
「アレバを参考にするな!」
「米国監査法人をクビにしろ!」
「減損はマーケットアプローチではなく、インカムアプローチのみで行え!」
つまり、東芝は、原子力産業の現実を無視し、
「損をしたけどこれから儲かるから問題なし」
そう言いくるめてこの問題を終わらせようとし……。
謝罪会見で発狂した。
「原発64基を新設する」
できるわけがない!!
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