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2015年8月10日 (月)

福島第一原発 わずか一週間の間に作業員2名が亡くなったhttp://www.mag2.com/m/0001577514.html

 8月1日。東電福島第一原発で働いていた「30代・男性」が亡くなった。

 名前のない人間の死。

 同日午前6時から9時まで。彼は陸側遮水壁の工事を行っていたという。作業を終え、バスでJヴィレッジに戻ってきたとき、体調不良を訴え病院へと搬送された。12時59分、死亡を確認。

 しかし、東電は「仕事仲間の死」を公表しなかった。

 事故が起きると配信される「関係者一斉メール」なし。「報道配布資料」なし。

 なぜ?

 2日後に行われた東電定例会見は紛糾した。

 記者が詳しい経緯を聞こうとすると、白井巧・東電は、

「発電所の中の話ではないので確認できない」

 白井が徹底してこだわったのは「発電所の内部か? 外部か?」という一点だった。

 以下は記者とのやり取り。

――どういった作業をしていたのか?

「陸側遮水壁関係の作業をお願いしていた」

――熱中症ではないのか?

「作業自体、問題なく行われ、作業中、異常はなかった。戻ってきて『具合が悪い』というお話は聞いている。作業との因果関係についてはわからない。連絡をもらったのも発電所の中ではなく、外から」

――勤務歴は?

「勤務歴その他につきましては、その作業との因果関係もわかっていない、ということで、これ以上の回答は差し控えさせていただきます」

「Jヴィレッジでバスを降りて『体調が悪い』ということしか連絡を受けていない」

 作業後、わずか5時間での死亡である。

「作業との因果関係があったのか? なかったのか?」

 この疑問に答えるデータは東電が持っている。

――この日の計画被ばく線量は?

「回答を差し控えさせていただきます」

――東電は計画被ばく線量を把握しているのか?

「当社としては、把握していた、としても、現段階では差し控えさせていただきたい」

――把握している? していない?

「把握しています」

――なぜ、話せないのか?

「因果関係がわかったらお話します」

 熱中症については、気温だけではなく、湿度、輻射熱などを加味したWBGTという指標がある。東電はWBGTをもとに「熱中症対策統一ルール」を作成している。

<WBGT30℃以上で作業禁止>(統一ルール)

――浪江のデータでは午前8時に30・5℃。統一ルールの値を超えている。現場では「作業は9時までできる」と計画されたんでしょうか?

「計画の段階で浪江のデータも参考にするが、すべてのものをそれで決めるのではない。現場で実測する。30℃を超えると予想される場合は、休憩、給水の頻度を決める」

――午前6時から9時までの3時間。連続作業時間、休憩について把握しているのか?

「作業のそういった細かい中身につきましては、因果関係がまだ明白ではないので、回答は差し控えさせていただきます」

 もうひとつの謎がある。東電は作業員の体温、血圧、アルコール摂取などを検査している、と主張しているが、それは本当に行われているのか?

――検査が徹底されていない、という話を聞く。やっていたのか?

「作業の詳細につきましては、因果関係がわかっておりませんし、当該の方がどういったことをやっていたかについては、回答を差し控えさせていただきたい」

 この国には無数の穴があいている。死者を瞬時にのみ込み「何もなかった」ことにする穴だ。

 3日後。8月6日の東電定例会見。作業員の死因を追求した記者は一人だけだった。

――その後の進展は?

「進展? ご質問の趣旨がよくわかりませんが……。熱中症など作業との因果関係はない、と元請けから伺っております」

 名前のない男が消えた。

 

 翌8月7日。東電福島第一原発「大型休憩所」が運用を開始し、東電は動画を作って宣伝した。

<安心して働ける職場を目指して>

<快適 ゆとりある空間で食事、休憩をとる>

<安心 温かい食事を大勢で囲みながらとれる>

<安全 コミュニケーションを深め安全性向上が図れる>

 翌8月8日。東電福島第一原発で「52歳・男性」が亡くなった。

 午前6時25分ごろ。原発の敷地内でバキュームカーの清掃を行っていた作業員がタンクのハッチに挟まり死亡。

 わずか一週間前の死亡事故では公表すらしなかった白井巧・東電は、当日のうちに臨時会見を行った。

「まず、この度、福島第一原子力発電所でいっしょに働いている方の死亡事故を発生させてしまいました。亡くなられた方には、心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の方には、心よりお悔やみ申し上げます」

 白井はこの「死者への言葉」を二度繰り返した。

 記者から「死因は何か?」と問われた白井は「だた、今回は」と語り出した。

「ただ、今回は、細かな死因はなんであれ、当社の作業で直接亡くなられた事実は変わりませんので、このような説明をさせていただいております」

 ……。

 なぜ、わざわざそんなことを言わなければならないのか?

 原発での作業を終え、家に帰って亡くなった人を、東電は死者としてカウントしない。

 体調を崩し、原発での仕事をやめ、その後、亡くなった人を、東電は死者としてカウントしない。

 法人は人間ではない。

 法人は死者を悼むことができない。

 一週間の間に二人の人間が亡くなった。

 しかし、法人の本音は何も変わらない。微動だにせず、こう言い放つのだ。

 死者は「外部」に蹴り出せ!

 死者を穴に落とせ!

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http://www.mag2.com/m/0001577514.html

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