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2015年5月 6日 (水)

福島第一原発3号機の真実がまた闇に葬られた!南相馬市の桜井市長激怒!

「農家はそんなことで納得してません」

 桜井勝延・南相馬市長の怒りが爆発した。

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 4月9日。廃炉・汚染水対策福島協議会。発端は川上雅則・福島県農協中央会理事の質問だった。

「リスクを総点検する、というのはけっこうなこと。しかし、リスクはすでに顕在化しています。南相馬市のコメに放射性物質が付着したという問題。ダストの飛散ということが言われておりますが」

 2013年8月。東電福島第一原発3号機のがれき撤去作業のことだ。

「まだその原因もはっきりしないということ。リスクは顕在化したんです。顕在化したリスクということであれば、その原因をしっかり究明しなければ、その対策もとれない」

 それに対し、糟谷敏秀・経産省が以下のような回答をしたので、

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「南相馬のコメの基準超過の原因ですが、原子力規制委員会の会議で、一昨年8月のダストの飛散が直接の影響を及ぼした、とは考えにくい、というような議論が行われたと理解しております」

 桜井市長は黙っていられなくなった。

「糟谷さんの説明を聞いておりました。農家はそんなことで納得してません。だから、作る気にもならない。原因がはっきりしないから、作らない、と言っているわけですよ」

 桜井市長によれば、南相馬市の農民の10人中9人が「作物を作らない」という決断を下しているという。

「また同じようなことが起きる可能性がある。したがって、作らない、と決めた人が多い。説得しても納得しない」

 3号機の真実がまた、闇に葬られようとしている。

「原因究明をしないままに終わるんだろう、と思っている。農家の大半は『3号機のがれきに起因する』『それ以外に何があるんですか?』と言ってきます。8月12日と19日でしたよね。そのときは確かに飛散しているんですよ。それを監視するために、我々が自ら、浮遊塵のモニタリングを設置しなければいけないんですよ。これ、おかしいですよね。どう考えても」

 

 2013年8月に起きた大量被曝事件を東京電力は隠そうとした。隠ぺい工作を始めたが、一年後に「自白」した。自白せざるを得なくなったのだ。

 3号機「クレーン・ガーダ」がれき撤去作業で環境に放出された放射能。

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 1兆1200億ベクレル!

 東電は「自白」しているのに原子力規制委員会が「東電は無罪放免」と言い渡した。

 警察の取り調べでこんなやり取りがあったらどう思う?

「私がやりました」

「ああ、そうですか。でも、あなたがやったようには見えないんだなあ。ちょっと調べてみますね」

 4カ月後。

「本当にあなたがやったのですか?」

「はい。私がやりました」

「帰っていいです」

 

 2014年11月26日。「東電無罪」を決めた田中俊一・原子力規制委員会委員長の記者会見がものすごいぞ。

記者「南相馬市のコメの汚染はがれきの撤去によるものではない、という見解が示されて、事故直後のフォールアウト(降下物)がなんらかの形でコメに移行したものである、ということだったんですけど、これ具体的に、どんな形でコメに移行した可能性があるのか? 一例、二例あげていただけるとありがたいんですけど」

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田中「結局、そのう……ずうっと、『がれきによる汚染ではないか』ということが流布されてきたけど、それはもうない、ということがほぼ確実だ、と。だけれども、環境は汚染されているんです。いろんな形で。それがどういう形でコメの方に出てきているのか、ということについては、私にもわかりません」

 ……おい! 威風堂々「わからん」と断言して、なおかつ「東電無罪」!?

田中「研究としては東京大学農学部がやった、そういう移行研究があって『土壌汚染』という本で出ていますので、ぜひ、そういうのを勉強されたらいい、と思うんですが」

 ……おい! NHKの記者をバカにするのはいいが……福島の農民の前でもそう言えるのか!?

田中「ただ、なんにもわかんないままでは、住民の方はなおさら心配でしょう、ということだから」

 そう! 問題はそこ!

田中「原因をハッキリさせていく必要があるし、かつ、そういうことがあったとしても、そういうことをコントロール下に置けるようにしていく、ってことの方が住民にとって大事なことなんだ、ということを申し上げたかった」

記者「その仕事は誰がやるんですか? どの機関が中心になって取り組むべきだとお考えですか?」

田中「それは『言わずもがな』ではないでしょうか? 規制庁がやる仕事ではないですね。少なくとも」

 ……おい!!

記者「規制庁じゃないとしたら、どこ?」

田中「ご想像におまかせしますけど」「研究機関も大学の先生もいろんなことやってますよ」

 ……(腰が抜けた)。

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