東電福島第一原発K排水路排水口の汚染水770Bq/ L! 告示限度濃度の8・5倍!
K排水路の汚染水問題破たんを時系列で整理します。
2011年3月。東電は一般排水路の汚染を把握していました。
ずうっと放置。
2014年1月、東電は突然、「K排水路の放射能濃度が高い」と言い出します。
特定原子力施設監視・検討委員会。
敷地境界線量が10倍超になって、初めて一般排水路の汚染水の存在を認めたのです。
しかし、白木洋也・東電マネージャーは、「対策はむずかしい」と言ったんですね。
調査すらできない。
海のサンプリング調査もできない。
泥が海に流れているのであれば、抜本的な対策が必要。
当然、白木は集中砲火を浴びます。
「調査も評価もできないという状態で、『線量を下げます』と言われても話にならない」
「東電が示している告示限度濃度以下というデータはデタラメだ」
白木は仕事を放棄します。
なんの対策もないまま、2015年3月7日。
東電は特定原子力施設監視・検討会に表裏にびっしり数値が書き込まれた一枚の紙切れを提出します。
東電は2014年4月16日から一般排水路排水口の汚染データを採っていた!!
2014年5月21日には、セシウム137が770Bq/L!!
告示限度濃度90Bqの8・5倍!!
会議は大紛糾します。
「原子力規制庁は4月16日から計11回、東電と面会している。なぜ、このデータを『今、初めて見た』と言うのか?」
資源エネルギー庁職員。
「このデータは、今日、初めて見た」
東電は平謝り。
しかし、更田豊志・原子力規制委員会委員は犯罪的なことを言っています。
「K排水路の汚染濃度は、これまで原子力規制委員会が問題にしてきたトレンチの汚染水よりも3、4ケタ低い」
「リスクは低い」
この説明を受けた高木陽介・経産副大臣も福島に行ってこう言っています。
「K排水路の汚染水は低リスクの問題」
更田が「リスクが低い」と言ってから21日後。
3月25日に東電が衝撃のデータを同じ会議に提出します。
K排水路の泥。
セシウム137 70万Bq/L!!
会議はお通夜のようになってしまいます。
誰もこの数値を口に出せないからです。
「低リスク」と言っていた更田豊志はこう言い出します。
「K排水路の汚染は指標化できない」
手も足も出ない、ということです!!
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