K排水路の泥70万ベクレル タンクの堰から流出し大問題となったRO濃縮水9万2000ベクレル どっちが深刻かは小学生にだってわかる!http://www.mag2.com/m/0001577514.html
恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生まれになった。このかたこそ、主なるキリストである。
ルカによる福音書第2章第10・11節
イエス・キリスト降誕の日。暗渠に入っていった人たちがいた。
東電福島第一原発K排水路の水と泥を採取するためである。
「コンクリートで遮られているので放射線量は低い」
東京電力はそう説明するが、背丈より広い排水路ばかりではない。枝水路の調査に向かった者は、水びたしで暗闇を這い回ったという。
この国を救うために立ち上がった人たち。
しかし、英雄たちに届けられたクリスマスプレゼントはとんでもないものだった。
2号機、3号機の間の枝水路の水。
セシウム137 24000Bq/L!
告示濃度限度の267倍。
K排水路上流の泥。
セシウム137 510000Bq/kg!
告示濃度限度の5667倍。
K排水路が海に向かう曲がり角の泥。
セシウム137 700000Bq/kg!
告示限度濃度の7778倍。
4年間、ずうっと流れ出ていた泥と汚染水について、高木陽介・経産副大臣は福島に行き、こう説明したのだ。
「汚染された雨水は、これまで主に対象としてきた高濃度汚染水と比べれば、はるかに低濃度」
これが「国家の正体」である。
70万ベクレルとは何か!?
東電は2年以上、汚染水の海への漏えいを隠し続けてきた。
2013年7月22日。これは参院選投票日の翌日である。東電は突然、
「海水のトリチウム濃度は雨によって上昇した」
「汚染水が溜まったトレンチと海には水の行き来がある」
そう発表したものだから、記者らは当然、
「参院選が終わるまで隠してたんだろう!?」
会見が大紛糾したこのときの「セシウム137」の濃度はいくつだった?
2万2000Bq/L
その約32倍が、4年間、ずうっと海に流れ出ていたのである。
このときは鬼の形相で東電に迫っていたマスコミはなぜ、報道しないのか?
フリージャーナリストも「排水路の泥問題」にまったく触れないのはなぜなのか?
この直後、「原子力ムラ」を震撼させる大事故が起きる。
8月19日。RO濃縮水がタンクから流出していたことがわかった。雨水排水用の堰により汚染水はタンクエリアに止まるように作られていたが、なぜか、堰の出口が「開」になっていた。
「完全なヒューマンエラー」ということで、大問題になったが、このとき流れ出た汚染水の汚染濃度は?
セシウム137 92000Bq/L
K排水路から流れ出した泥の7分の1以下なのだ。
92000ベクレルの汚染水流出を受け、東電は国に通告した。
<福島第一原子力発電所原子炉施設の保安および特定核燃料の防護に関する規則第18条12号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき」に該当すると判断しました。>(東電プレスリリース 2013年8月28日)
このときの汚染水の7倍超の泥が、「管理区域」ではなくその外の海へ、4年間、ずうっと流れ出していたのである。
東京電力はなぜ、国に報告しなかったのか!?
原子力規制委員会はなぜ、東電に対し何も言わなかったのか!?
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