ロシアの対外債務(借金)はGDP(国民総生産)の3%!http://www.mag2.com/m/0001577514.html
平和なギリシャに難癖をつけておカネを貸さないIMFが、ウクライナの人殺しどもにポンと大金を渡す。
これこそが今の狂った世界の縮図だが……。
ウクライナの対外債務(借金)は、1400億ドルにものぼる。IMFの金融支援はそこに170億ドルの借金を加えるものにすぎない。
GDPの80%。外貨準備高の10倍の借金!
2月27日。ウクライナ新政府は欧米に泣きついた。
「650億ドルの借金の支払い期限が迫っています」
……ああ、やっぱり!
IMFの170億ドルではぜんぜん足らない!
完全に破産しているのである。
「企業への補助金をカットしますからおカネを貸してください」
「社会保障費をカットしますからおカネを貸してください」
「ガス料金を大幅に引き上げますからおカネを貸してください」
ウクライナはもはや「国際金融資本の犬」である。
ここでも奇妙なのはロシアのプーチン大統領の動きだ。
欧米と日本のメディアの報道では、ウクライナと殺し合いをやっているはずのプーチン大統領が同じ2月27日に声明を出している。
「ウクライナ新政権への経済支援を検討する」
……???????
間髪入れず、ギリシャに対するものとまったく同じ意向を表明しているのだ。
プーチンは何をたくらんでいるのか?
戦争?
大量虐殺?
略奪?
そうではないと私は考える。
グローバル資本主義の崩壊を待っているのだ。
BRICS各国との「ドル排除」貿易は昨年10月に本格化した。
ドルを暴落させて「ドル支配」を終わらせる。
プーチンとロシア連合の首脳はこう考えている。
「IMF、世界銀行主導の不公平な金融システムはもうじき終わる」
終わりのサインは、韓国、ギリシャ、ウクライナ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどで表面化した。
韓国が「ロシア同盟」の中国と「ドル排除」貿易を開始したのは、IMFの「改革プログラム」とアメリカとの自由貿易協定でさんざんな目に遭ってきたからだ。
ロシアは危機に陥った国すべてに援助の手を差し伸べる。
「ロシアのような小国に何ができる?」
いや、違う。まったく逆だろう。
「資本主義国」ロシアが誕生したとき、GDP(国民総生産)は8兆5590億ドルだった。
1997年。ロシアは破産した。デフォルト。
ところが今は……。
GDPが205兆7300億ドル。
なんと24倍の経済成長である。
プーチンの支持率85%もこれで納得できるでしょ?
国民を何十倍も豊かにしたんだから。
対してロシアの対外債務(借金)はわずか5995億ドル。
GDPの3%!
しかも、ロシアの借金は昨年、1300億ドルも減っている!
プーチンは欧米諸国に借金を返しまくっている。
貿易統計を見て目を疑った。
日本の対ロシア貿易。
2006年
輸出 9131億円 輸入 9045億円
2014年
輸出 9719億円 輸入 26185億円
ものすごい勢いで対ロシア貿易赤字が膨れ上がっているのだ。
これを見てもわかるように日本の輸出はまったく伸びていない。
日本の景気がよくなるわけがないのである。
「唯一の超大国」アメリカが破産する今日。ロシア以外に世界に援助の手を差し伸べることのできる国がありますか?
つづきはメルマガで
| 固定リンク
« 「株価19000円」のウソ 安倍・黒田一味によって仕組まれた日経平均 | トップページ | 外国人投資家、個人投資家が売りまくっても上がり続ける日経平均 戦下のウクライナ原発を占領して株を下げた東芝http://www.mag2.com/m/0001577514.html »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント