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2015年1月24日 (土)

15日「安全総決起大会」19日、福島第一原発で作業員死亡。柏崎刈羽原発で作業員重体。20日、福島第二原発で作業員死亡 東電を覆う「ゼネコンの闇」

 処理設備は経験のないシステムで、稼働効率向上がなかなか進まなかった。

 

 東京電力 広瀬直己社長

 

 東京電力は福島第一原発の高濃度汚染水の年度内処理を断念した。

「3月末までの処理が大変厳しい。約束が果たせず、大変申し訳ない」(広瀬直己社長)

 白状せよ!

「廃炉に向けた中長期ロードマップ」は完全に破たんしている、と。

 東電福島第一原発の作業災害は、2014年11月時点で昨年度の3倍を超える40件となっていた。

 それを受け、東電がついに頭を下げた。

<これらの災害により、発注者が担うべき問題が当社にもあると認識>(「福島第一原子力発電所における災害発生状況及び課題と重点活動について」2014年12月25日)

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 なんと傲慢なもの言いだろう。これまでの労災はすべて「下請けの責任」で片づけてきたのだ。

<現場が安全な状態であることの作業前確認が十分に出来ていない>

<現場エリア調整・管理が十分に出来ていない>

 つまり……何もできていない。

 現場で踏ん張っている下請けの怒りの声を受け、東京電力は「儀式」を行った。

 1月15日。「安全総決起大会」。東電約170名、元請け企業42社約170名、計約340名が参加。各企業は最前列で社旗を掲げ作業の安全を誓った。

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 そのわずか4日後の1月19日。

 福島第一原発で協力企業社員の釣幸雄さん(55)が、高さ11メートルの雨水受けタンクの底に転落。翌日に死亡した。

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 同じ日。新潟県柏崎刈羽原発で協力企業社員の男性(51)が金網状の足場から約3・5メートル下に転落。足の骨などを折る重症を負った。

 さらにその翌日の20日。東電福島第二原発の廃棄物処理場で協力企業社員の新妻勇さん(48)が重さ700キロの鋼鉄製容器と台座に頭を挟まれ死亡した。

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 やはり、原子力は呪われている?

 

 福島第一原発の転落事故は「原子力災害復旧作業の現場には熟練工がいない」ことを暗示している。

 タンクの上部には手すりがある。なぜ、ここに命綱を装着しなかったのか?

 それが第一の疑問だが、この事故はタンクメーカーの設計ミスによって起きたともいえる。

 水が張っていないタンクの検査のため、作業員は地上の入り口から入ったが、暗くて検査ができない。そこで釣さんが外梯子を上り照明をセットしようとしたところ「マンホールの蓋とともにタンク内部に」落下。

 道路のマンホールの蓋はなぜ丸いのか?

 小学生だってわかる。正方形にすると一辺の長さが対角線よりも短いのでマンホールの底に落ちてしまうから。

 ツイッターで現場の様子を伝え続ける「ハッピー」さんもこうつぶやいている。

<タンク施工の作業員もあの角蓋は危ないと思ってたはずだし>

 ハッピーさんはさらに、

<日頃から現場作業員感じている危ない場所や、これじゃ危ないよなぁって設備なんかの意見を吸い上げるシステムが必要なのかも>

 東電が作業員の意見を聞いていない?

 それだけでも大問題だが、そもそも、現場に東電社員がほとんどいないんだから、現場の意見を吸い上げても無駄。なんにもならない。

<現場でも東電が作業員に直接指示を出すことは、ほとんどない。あっても「早くしろ」「時間がない」くらいやね。こないだ安倍さんが視察に来たけど、ホンマ、大迷惑でした。というのも「安倍さんに汚いところを見せられない。ガレキを片づけろ!」と東電に言われ、一週間もかけて現場の掃除をやらされたんです。掃除で作業が滞るというアホらしさ。安倍さんが見たのはほんとのイチエフ(福島第一原発)の姿やないですよ(笑)。>(福島第一原発作業員 緊急座談会「汚染水処理の現場はヤクザと素人だけになった」『週刊現代』2013年10月22日号)

 元請けのゼネコンなどと打ち合わせをしたら東電社員の仕事は終わり。現場には来ない。

 となると、現場を知るリーダーはゼネコンやメーカーの社員ということになるが……。

<元請けの現場監督はルールがあって3カ月の勤務が限度です。>(フォト

ジャーナリスト・小原一真のブログ「誰が福島第一原発を終息させるのか―見えない人間」)

 現場監督も3カ月でいなくなる? コロコロ変わる? なぜ?

<熟練作業員の不足は深刻。素人が10人いるより、技術を持った一人のほうが仕事は捗る。震災後、原発作業員の年間被曝量の上限が50から250ミリシーベルトに上げられたけど、福島第一原発ではそれでもすぐ、被曝限度を喰ってしまって、働けなくなる。熟練工は『高線量部隊』と呼ばれる、原発により近い現場で働くので、だいたい1~2週間で限度オーバーになってしまう。>

<現場はヤクザとど素人ばかりです>

<汚染水はどんどん増えるのに、作業員はどんどん減っていく。それなのに子ども・被災者支援法はあっても被曝労働者の支援法はないというんだから、そのうち素人もヤクザもイチエフからいなくなってしまいますよ。>(前出『週刊現代』)

 1年3カ月も前に現場は破たんしていた。

 ちょうどその頃、東京電力はとんでもないことを言い出した。

「2015年までに少なくとも1万2000人を動員する」

 当時の登録作業員数は約8300人。

 無謀な計画の理由はただひとつ。

「2014年度内に高濃度汚染水処理を完了する」

 国に約束した「中長期ロードマップ」の工程を守るためである。

 当然、熟練工は東電所有の福島第二原発、柏崎刈羽原発からもかき集められている。

「プルトニウムの呪い」でもなんでもなく、連日の死亡事故は起こるべくして起きたのだ。

 

 今、東電福島第一原発を覆っているのは「原子力の闇」ではなく「ゼネコンの闇」なのだ。

 大工事でゼネコンが次のような号令をかけたとき、動き出すのは誰か?

「経験不問。どんなやつでもいいから、この頭数、かき集めてこい」

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