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2014年8月23日 (土)

ETVチェルノブイリ法 メルマガに書きましたので是非、読んでください!http://www.mag2.com/m/0001577514.html

 チェルノブイリ原発事故から28年。

 ウクライナの首都キエフでは、オレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行、ユリア・ティモシェンコ元大統領らが、赤いバラを持って追悼集会に参加した。

「死の放射能から世界を守ろうと自らをささげた英雄を忘れてはならない。この悲しい日が国民の統一の日となるよう願う」(トゥルチノフの声明)

 ふ・ざ・け・る・な!!

 ウクライナの人々は怒り狂ったに違いない。

 トゥルチノフが、なんのために大統領の椅子に座っているか、知っているからだ。

 ウクライナ独立時、同時に生まれたのが「チェルノブイリ法」だった。

<被災者の医療は無料>

<家は無料>

<避難した子どもは優先的に保育園に入れる>

<生涯被ばく量が80mSv以上になると想定される場所に住む18歳以下の子どもには避難する権利が取得できる>

 1991年2月の法律制定時、ウクライナは国家予算の約2割をチェルノブイリ事故対策に費やしていた。

 1986年、被災者の認定を受けた人は54万人だったが、1995年には320万人が認定された。

 ところが……。

 1992年。事故対策費は国家予算の15・7%に低下。

 1993年。5・4%に低下。

 1995年。3・4%に低下。

 約束は守られなかったのだ。

 保養地での無料の健康リハビリ休暇を取れる人も激減していった。

 1991年。被災者の半分。

 1991年。3人にひとり。

 1995年。8人にひとり。

 結局、被災者にお金は行き渡らなかったのだが……。

 ただ1基の原発の爆発は、27年後、ウクライナを財政破綻に追い込んだ。

 救いの手を差し伸べたのは、ロシアのプーチン大統領だった。

「ウクライナ国債150億ドルを購入する」

 その直後に、トゥルチノフ、ティモシェンコら「欧米盲従派」が、「ネオナチ」と野合してクーデターを起こした。

 欧米の要求はシンプルだ。

「ウクライナはIMFの支配下に入れ!」

「ウクライナを欧米の大金持ちが金儲けをしやすい場所に作り変えろ!」

 キエフに乗り込んだヴィクトリア・ヌーランド米国務次官補は「IMF改革を受け入れろ」と暫定政権を脅した。

「以下のような要求を呑むなら、IMFが金を貸してやる」ということだ。

「電気とガス料金を倍に値上げしろ!」

「農地売買規制を撤廃しろ!」

「通貨を切り下げろ!」

「国有資産を民間に!」

「福祉予算を大幅に減らせ!」

 ウクライナ最大の「福祉予算」が、チェルノブイリ事故対策費である。 トゥルチノフらが権力を握り続ければ、「チェルノブイリ法」は葬り去られるに違いない。

「ネオナチ」に牛耳られたウクライナ暫定政権に「英雄の死を悼む」資格などない。

 

 チェルノブイリ原発事故で最も甚大な被害を受けた隣国ベラルーシはどうか?

 1999年。アレクサンドル・ルカシェンコ政権が収賄の疑いでユーリ・バンダジェフスキー博士を逮捕した。

 バンダジェフスキー博士は32歳の若さでベラルーシ中央科学研究所の所長に就任した病理解剖学の権威。チェルノブイリ事故後の内部被ばくを解剖という信頼性の高い方法で明らかにしてきた。

 ベラルーシ政府当局は、バンダジェフスキー博士が学長を勤めるゴメリ医科大学の受験生の家族から賄賂を受け取ったとして拘束した。

「欧州最後の独裁者」との異名を持つルカシェンコ大統領は同じ年、

「ベラルーシ国内の4分の1が放射能汚染を理由に放置されていることは認めがたい」

 として汚染地への再入植を施政方針とした。

 この事件はアムネスティ・インターナショナルをはじめ、世界中から非難され、ルカシェンコのイメージを決定づけた。

「アレクサンドル・ルカシェンコは独裁者であり、国際原子力マフィアのなかでも最も危険な人物だ」

 私もそう思っていた。

 昨年10月。ルカシェンコ大統領とベラルーシ警察に「イグノーベル賞」(ダメだけど笑える業績をたたえる年中行事)平和賞が送られた。理由はこうだ。

公共の場で拍手喝采することを違法にしたことに対して>

<片腕しかない男を拍手喝采した罪で逮捕したことに対して>

 2011年7月。厳しい集会規制を逃れるために「プラカードなし」「コールなし」「拍手のみ」で独裁に抗議するフラッシュモブが行われた。

 ベラルーシ警察は、ただ拍手していた人々に襲いかかり、350人を拘束。取材していた報道関係者25人も警察車両に放り込んだ。

 逮捕者の中には片腕の男もいた。「物理的に拍手は無理」なのにベラルーシの裁判所は有罪判決を下した。

 ……無茶しよる。

 ベラルーシのジャーナリストは嘆く。

「過去には聾唖者の女性が『政治的スローガンを叫んだ』ことで逮捕されたこともあった。この国の法廷では奇跡が起きる」

 ……本当に無茶しよる。

 大統領の多選禁止の憲法を自分で作っておきながら、自分が大統領になると憲法を変えてしまう。

 1994年7月から、ずうっと「初代大統領」であるルカシェンコに対し、ジョージ・W・ブッシュは、

「ベラルーシは打倒すべき最悪の独裁国家だ」

 同様の批判をしたドイツのギド・ヴェスターヴェレ外相に対し、ルカシェンコはこう言い放った。

「ゲイより独裁者のほうがましだ」

 アドルフ・ヒトラーについては、

「彼のおかげで(ドイツは)残骸から立ち直った」

 ユダヤ人迫害については、

「ユダヤ人はボブルイクス(ベラルーシの一都市)を豚小屋に変えた」

 ……おいおいおい! 360度どこから見ても完全なヘイトスピーチ。

 誰かこいつを捕まえろ! 鉄格子の中にしゃがませろ!

 

 ナチス・ドイツのような独裁国家では、ハンディキャッパー、病人も差別され迫害されるはずなのだが……。

 2011年10月。『日刊ゲンダイ』の取材に対し、「ベルラド放射能安全研究所」副所長のウラジーミル・バベンコはこう語っている。

「ベラルーシでは国家予算の約2割(約1200億円)がチェルノブイリ事故の対策に費やされている」

 ロシア、ウクライナ、ベラルーシの「共同対策計画」とは別に、ベラルーシは独自の「5カ年計画」を持っているというのだ。

 チェルノブイリ原発事故から28年が過ぎた今も、そして、これからも「国家予算の約2割」が事故対策にあてられることになる。

 これが本当なら、ウクライナとは雲泥の差。「チェルノブイリ法」「被災者に対する補償」についての意識がまるで違うのだ。

 

 2014年度に計上された日本の原発事故対策予算は8048億円。

 もちろん、国の経済規模が大きく違うので、ベラルーシの1200億円より巨額だ。

 電卓を叩く。

 ベラルーシの原発事故対策費は国家予算の約2割。

 日本の原発事故対策費は国家予算のわずか0・84%!?

 こううめく他ない。

 我が祖国は子どもを守らない!

 守ろうという気さえない!

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