米軍提供の車両をまったく使わず放置した東京電力 日米同盟をぶっ壊したのは東電だ!
事故から3年3ヶ月がたっても謎のままなのが、
米軍は東電福島第一原発の復旧作業に
参加したのかしなかったのか?
米兵は原発の敷地内に入ったのか、入らなかったのか?
経緯はこんな感じです。
私が『原発の深い闇』を書いたあとにネットで入手した謎の文書。
「IAEA上級監視員との会議」
表紙に原子力安全・保安院と原子力安全基盤機構。
そこにこう書いてあったからです。
<3号機
3月18日 使用済み核燃料プールへの放水(米軍1回)>
その後、もう一つの謎が出てきました。
<米軍が消火活動 4号機
東京電力は15日、火災が起きた福島第一原子力発電所の4号機の消火活動に、米軍があたっていると発表した。火災はその後、鎮火したとみられている。>(読売新聞 3月15日夕刊1面)
見逃していたたった6行の記事です。
上の大見出しは、
<超高濃度放射能が拡散>
<「身体に影響の数値」>
<官房長官 年間限度の400倍>
米軍が4号機を消火したのなら、米兵の大量被曝事件です。
このときの「東電テレビ会議」は隠ぺいされたままです。
新たにわかったことを書きます。
「3・11」直後、ヒラリー・クリントンが真っ先に電話してきたように、
米国は原子力災害に対する援助を惜しみませんでした。
以下は、『カウントダウン・メルトダウン』(船橋洋一 文藝春秋社)より。
2011年3月11日19時過ぎ。
外務省北米局が米大使館に支援要求。
「放水車や電源車を至急、送ってほしい」
その後、官邸から矢のような催促が来た。
「米軍に頼んでみてくれ」
本来なら自衛隊が担うべき仕事です。
同盟関係とは、当事国の「軍」(自衛隊)が対応できなくなったとき、
「ミル・ミル(軍から軍へ)」で要請すべきもの。
官邸から米大使館へ要請、というのは、
順番がめちゃくちゃだったのです。
政権交代したての民主党政権の
「政治家主導」「官邸主導」との思い込みが、
米国への対応を誤らせたのだと思います。
しかし、米国政府、米軍は手続きにこだわらず、
ただちに消防車を2台、Jヴィレッジまで運び東電社員に渡しました。
ところが……。
東京電力は消防車を使わなかった!!
理由は何?
「マニュアルが英語で書いてあるので」????
東京電力が日米同盟をぶっ壊したのです。
(つづく)
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