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2014年5月 7日 (水)

原発建設凍結!なぜ、台湾の人たちは立ち上がったのか?「戒厳令下の核開発」「放射能マンションの恐怖」

 伊藤孝司『台湾への原発輸出』(風媒社)より

<中国大陸で共産党との内戦に破れた蒋介石の率いる国民党は、逃げ込んだ台湾で強権的な支配をおこなった。一九四九年五月に戒厳令を布告。国民は政治に対する批判を封じられた。まして、重要な国策である原発建設に反対する運動は、白色テロがまかり通る社会では命がけだったという。>

<一九八四年三月、台北市内の高級アパート「民生マンション」の二階へ歯科医院が入居する際、レントゲン設備の安全点検がおこなわれた。レントゲン装置のスイッチが入っていないのにもかかわらず、放射線測定器のアラームが鳴ったのである。歯科医院では一三〇マイクロシーベルト、隣の音響会社では二八〇マイクロシーベルトにも達した。>

<「台湾で最初に稼動した第一原発から、放射能に汚染された六〇四・一五トンのパイプなどのクズ鉄が『欣栄鋼鉄』に売られました。それが約七〇〇〇トンの鉄骨などに加工されて販売されたのです」>

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