東電福島第一原発2、3号機 電気がなくても動く「蒸気凝縮系」非常用冷却装置が取り外されていた!!
1号機に付いている非常用復水器。電気がなくても立ち昇ってくる蒸気を水に戻し、重力で炉心に戻して冷やす優れものの機器です。実は2、3号機にも同じ働きをする「蒸気凝縮系」ECCS(非常用炉心冷却装置)が付いていたのです。ところが、逆U字型配管に水素が溜まる欠陥が発覚。水素逃し弁を付ければ解決する欠陥ですが、東電は「お金がかかるから」弁を付けず、なんと「蒸気凝縮系」ECCSそのものを削除! 取り外してしまっていたのです!(槌田敦『福島原発事故3年 科学技術は大失敗だった』たんぽぽ舎) 1号機は、水素逃し弁がないために水素が溜まり、非常用復水器が働かなかった、と考えられます。 大問題は、使用済み核燃料プールが真っ黒く塗りつぶされたままの3号機です。津波を受けても非常用ディーゼル発電機が起動し、ECCSの電源は確保されていました。「隔離時冷却系」「高圧注水系」「低圧注水系」と非常用冷却系が3つもありながら、動かそうとした形跡がないのです! バッテリーの調達についても「やっても無駄」との怒号(東電テレビ会議 誰の声か不明)でおしまい。まさに人災であり、東電の犯罪です!
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