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2014年5月18日 (日)

「脱原発」なのになぜ、「安倍晋三支持」なのか?「ゴジラの中の楽園」に住む日本人http://www.mag2.com/m/0001577514.html

 先ごろ、「パパ、ママ、ぼくの脱原発ウォーク」というデモに参加した。

 かなり遅刻して吉祥寺駅について拡声器の声がするほうに歩いていって……。

それ言うのなら、ここで言うな!」

 小学生の男の子が相当に怒っていた。ぶんむくれていた。

「原発の近くでやれ! ここからじゃ原発に声が届かないよ!」

 30人ほどのデモ隊は大通りの向こうで警官隊に取り囲まれている。

 なぜ、男の子は怒り心頭なのか?

 警察がデモを厳重に管理していたからだ。

 デモ隊が通り過ぎるまで、横断歩道の信号が青にならないのだ。どんどんふくらんでいく信号待ちの人たち。当然、どんどん、表情が険しくなる。

 道の向こうには、ファストファッション店、大手量販店、レストラン、古着屋、生活雑貨店などが混在している。日曜日の青空。

 男の子は、休日に街を歩く人々の心を代弁していた。

 道を渡り、デモ隊に合流すると、みんな上機嫌。ニコニコしながら声を上げていた。

 母の日。デモに参加した人の多くは黄色い服を着て、黄色いカーネーションを手に持つ人もいた。

 あとで聞いた話だが、黄色いカーネーションの花言葉は「軽蔑」。

 道の反対側で怒りの声を上げていた男の子。彼の心の中に湧き上がってきたのも「軽蔑」だったのかもしれない。

 日本人は分断されている。

 警察は100人ほどのデモ隊も二つに分断し、歩道の人々との間に割って入って誘導していた。

 しかし、国家権力が国民を分断しているのではない。

 分断された人々は、上からの「力」によって別々の場所に追い込まれたわけではない。国家がそこに柵を立てたのではない。そもそも、柵などない。

Photo_2

 日本人は分断されている。

 最も奇妙な分断は、世論調査の結果に現れている。

「原発はゼロにすべきだ」60%

「安倍内閣を支持する」60%

 つまり、「脱原発だけど安倍晋三が好き」という人がむちゃくちゃたくさんいる、ということだ。

 この調査結果に脱原発派は頭を抱える。

「頭、おかしいんじゃないの!?」

 これがまあ、普通の反応。

「景気がよくなる、とでも思っているのかなあ?」

 これがまあ、普通の分析。

「マスコミの世論調査そのものが情報操作、プロパガンダだ」

「3・11」以降、こんな反応、分析も一般的なものとなった。

 なぜ、こんな状況になっているのか?

 この疑問への解答のひとつが、内田樹の「国民国家の株式会社化」という概念だろう。

 内田は安倍晋三の特殊性を「独善的」として、語り出す。

<安倍晋三首相の一番の危うさは、その独善性にあると思います。>

<感情的に激しやすく。考えの違う相手と対話を通じて意見をすり合わせ、折れるところは折れて、合意を形成する能力が乏しい。>(『週刊金曜日』4月17日臨時増刊号)

 確かに、反体制派、脱原発派が頭を抱えるのも、安倍晋三のそんな姿勢だろう。その裏には、こんな心根が隠れている。

「和を尊び、協調を是とする優しい日本人が、独善的な指導者を認めるわけがない」

 そんな心根が精鋭化すればこうなる。

「ファシストくたばれ!」(首都圏反原発連合のコール)

 ケンカ腰。こうなってしまえば、反政府派も「合意を形成する能力」を放棄していることになる。

「安倍と僕らは人種が違う」

 そう叫んでいるに等しい。この国にいる人々の分断は「必然」だ。

 じゃあ、なんで、脱原発派と安倍政権支持派がほぼ同数、存在しているのか?

<左派は安倍首相の改憲志向や秘密保護法制定、集団的自衛権の行使を右傾化・軍国主義化というふうに復古的な動きととらえているようですが、それでは外交的失敗にもかかわらず高止まりしている支持率は説明できない。>

 おっしゃる通り。

<国民国家の株式会社化という政策の方向が40代男性を中心とした国民層を惹きつけているのだろうと思います。>

<つまり、株式会社と同じく、経済成長がそのまま唯一無二の国家目標に掲げられる。>

つづきはメルマガで

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