2012年8月 東京電力は「一般担保」「適格機関投資家限定」の私募債6000億円を発行したhttp://www.mag2.com/m/0001577514.html
野田佳彦「原発再稼動」記者会見後の電力債起債ラッシュ。
北海道電力 150億円
東北電力 500億円
関西電力 1000億円
中国電力 200億円
九州電力 500億円
北陸電力 200億円
電源開発 200億円
中部電力 200億円……
野田佳彦のバカ発言には、2950億円の価値があった、ということになる。「大飯原発再稼動」には値札が付いていたのである。
295000000000―
しかし、これは表の数字、日本経済新聞に出てくる金額にすぎない。
その裏で、密かに、もっと姑息にカネを借りていた電力会社があった。
<一方、電力債発行ストップの原因を作った東電も、私募債としてではあるが電力債の発行を再開している。>(大橋俊安『資本市場』2012年11月号)
数十万人の家とふるさと、日本の美しい国土を奪った東京電力である。
「私募債」は「個人的な借金」のように聞こえるが……。
<東電は8月に入り約6000億円の私募債(一般担保・適格機関投資家限定)を発行済み。>
「一般担保」とは何か?
<一般担保付社債は、担保付社債の一つで、個々の発行体にかかる特別法に基づいて発行されるもので、特定の担保を付けなくとも、社債権者が社債の発行会社の全財産について、他の債権者に優先して弁済を受けられる権利(一種の先取特権)のついた債券のことをいう。具体的には、財投機関債(公団や公庫などの財投機関が資金調達のために発行する債券で、企業の社債に相当)、電気事業法による電力債、放送法による放送債券、日本電信電話株式会社法によるNTT債、日本たばこ産業株式会社法によるJT債、帝都高速度交通営団法による東京交通債券などがこれに該当する。>
http://www.ifinance.ne.jp/glossary/bond/bon047.html
東電がつぶれると、東電にカネを貸していた人々が、残った資産を奪い合うことになる。ただ奪い合うのでは収拾がつかないので、「借金を返してもらえる者の順番を決めよう」ということになる。
東電債を持っている人は自動的に順番のトップ、1位、真っ先にカネを返してもらえる、という取り決めが「一般担保」なのである。
「一般」という言葉がついているが、用語自体が詐欺的だ。これは「一般」ではなく「特権」である。特権は「電気事業法」が定めたもので、つまりは「国のお墨付き」である。
「適格機関投資家」とは、具体的には先に書いた三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、日本生命など。
日本の支配層は、このようにして多くの国民には見えない巨額の「カネの流れ」を作っている。
<公募・私募の違いはあるものの、昨年3月の原発事故以降、最大の電力債発行を成し遂げているのは、なんと実は、事故を起こした当事者である東電なのである。>(前出『資本市場』)
今も屋内の砂場で遊んでいる子どもたち、「甲状腺異常」を伝える手紙を見つめる母親のことを思うと、言葉がない。
東京電力よ。今すぐ余ったカネを福島の子どもたちの元に届けろ!!
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