東電福島第一原発3号機「ゆるやかな即発臨界」(アーニー・ガンダーセン)は誤訳です
元原子力安全基盤機構の藤原節男さんから指摘がありました。
3号機使用済み核燃料プールの爆発について、
×「ゆるやかな即発臨界」
○「減速材を介した即発臨界」(Moderated prompt criticality )
アーニー・ガンダーセン『福島第一原発――真相と展望』集英社新書
<三号機の特徴は、大規模な爆発と、使用済み核燃料プールの問題です。>
<一九六一年、アイダホ州のSL1という原子炉で、制御棒がひっかかりました。上から挿入するタイプです。夜勤の三人が制御室から原子炉に入り、上に立って制御棒を引っ張りました。すると、つっかえていた棒が急に外れ、連鎖反応が始まってしまいました。即発臨界が起きたのです。一人は飛び出した制御棒が突き刺さり、天井に打ち込まれました。残る二人も蒸気で亡くなりました。>
<この事故を受けアイダホ州の研究所で行われたBORRAX(Bolling Reactor Experiment)という一連の実験を扱う米政府のビデオがあります。制御棒を引き抜く力を徐々に強め、インターバル撮影で分析しています。
ビデオでは、建屋が爆発し、エネルギーが真上に向かっています。私はこのビデオを大学で勉強していましたから、三号機から立ち上がった黒いキノコ雲には見覚えがあったのです。>
<私は”減速材を介した即発臨界”だったと考えています。>
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