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2014年1月23日 (木)

UK学 「具体的な方法を考え実践すること」宇都宮けんじ 社会が変わる、とは何か?

 小泉純一郎政権が始まったころ、

 私も「日本は終わった」と感じていました。

 たとえば、2000年度決算の申告所得で

 サラ金の「武富士」が7位に浮上。

 なんと、8位は本田技研工業です。

 ソニーはずっと下位です。

 創業者が多くの人から尊敬され、

 戦後日本の復興、繁栄、成長をリードしてきた

 製造業、輸出産業よりもサラ金が上?

 当時、武富士は、顧客一人当たり50万円を超える

 金を貸し付け、違法な金利で大もうけをしていました。

 銀行から低利で金を借りて、顧客には年25%超の金利を課す?

 儲からないわけがありません。濡れ手に粟。

 資本主義がおかしくなっていた、と言うほかありません。

 宇都宮けんじさんの闘い、実践により、

 巨大企業は消えました。

 2010年9月。会社更生法を申請、受理。

「過払い」の顧客数は推計約200万人。

 過払い額は2兆4000億円!

 取立てをめぐる悲劇や自殺も宇都宮さんらの努力によって

 この世間から消えていきました。

<私の事務所には、サラ金業者の管理部門の社員から自宅前で、「今ここで自殺しろ、そうすれば保険で債権が回収できる」「自殺する勇気もないのか。それなら団地の一階から九階まで各戸を回って、お金を貸して下さいと土下座して頼んでこい」と近所に聞こえるような大声で怒鳴られた、職場に頻繁に督促の電話がかかってくるので仕事ができない、などというようなサラ金業者の非人間的な取立てに関する相談が多数寄せられています。>

『消費者金融』岩波新書 2002年4月

 1980年代の終わり。

 幼なじみの親友がサラ金に入社して「別人」になってしまったことを思い出します。

 文字通り「お前は誰だ?」なのです。

 去年、同窓会で再会して、私は安堵しました。

 彼は体を壊し、脱サラし、元のおだやかな人に戻っていた。

 取り立てる側も狂った資本主義の犠牲者だったのです。

 宇都宮さんは、何万、何十万の壊れた人間を

 ひとりひとり、丹念に修復していったのです。

 社会を変革する、とは、理念、イデオロギーではない。

 職人的ともいえる実践の繰り返しなのです。

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