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2013年7月28日 (日)

福島第一原発3号機5階「2・17シーベルトとは何か!? #原発 http://www.mag2.com/m/0001577514.html

 7月23日。3号機5階中央部分で最大2・17シーベルト(パーアワー)!!

 数時間で人間が死ぬ値である。

 東京電力は、3月に建屋内の線量調査を行った。その時点では、ほぼ同じ場所で500ミリシーベルトと書かれているだけだった。

 わずか4ヶ月で線量が4倍になった!?

 私は、事故直後に小出裕章助教と交わした言葉を思い出した。

 2011年4月の『週刊朝日』のスクープ。

<福島第一原発3号機周辺で、なんと900ミリシーベルト! スクープ! 東電が公表しない衝撃の「放射線量詳細データ」>

 その記事を示すと、小出助教はこう言ったのだ。

「いくらなんでも高すぎる。東京電力の計器が壊れたか、作業員が計り間違いをしたんじゃないのかなあ」

 ……。事故直後、900ミリシーベルトが「高すぎる」「衝撃の」線量だったのである。

 2年3ヶ月が過ぎて……倍以上の……2・17シーベルト!?

 事故直後、900ミリシーベルトを放射していたのは、3号機建屋から道を挟んだところにあったガラ(瓦礫)だった。

 900ミリシーベルトの瓦礫について、小出助教はこう解説した。

<爆発は3号機の使用済み核燃料プールのところで起きているわけですから、燃料交換機やなんかも、もちろん吹き飛ばされているでしょう。汚染されたものがあちこちにばら撒かれている、というのは本当だと私は思いますが、それでも1時間に900ミリシーベルトなんてのは猛烈なものですから、プールの底に沈んでいた燃料そのものが吹き飛ばされ、建屋の外に落ちてきている可能性も私はあると思います>(『原発の深い闇』宝島文庫)

 後頭部を鈍器で殴られたような衝撃だった。それまで私も他の書き手と同様に、「再臨界」「中性子」だけを追いかけていたからだ。

 燃料そのもの。

「使用済み核燃料プールの燃料が、ここに落下していたら、900ミリシーベルトの放射線が生まれますか?」

 小出助教の答えは、

「もちろん、生まれますし、もっとひどい線量じゃないかなあ」

 もっとひどい線量……それこそが、2年が過ぎてポソッと公表された……2・17シーベルトではないのか!?

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