山中慎介、強い!! ツニャカオ、泣けた!! リングで死んだグレート金山さんを思い出した! これが魂のボックス!!
7Rから涙が止まらなかった。
グレート金山さん、李東春さんを思い出したからだ。
出稼ぎボクサーにはチャンスがないんだよ!!
ツニャカオにも12年間もチャンスがなかった。
ジムの屋根裏の6畳間に幽閉されたまま。
私は東春さんの原稿にこう書きました。
<屋根裏の小さな窓であっても、そこを開け放てば、ただ世界だけが広がっている>
ツニャオカ選手も忘れられてしまうでしょう。東春さんのように。
でも、ボクシングは、圧倒的な希望です。
技術的な面で言えば、7R、ツニャカオ選手の右ロングフックです。
チャンスを与えられない出稼ぎのベテランボクサーは何を知っているのか?
「距離感」ですよ!!
東春さんのスパーリングパートナーだった辰吉丈一郎選手はこう言いました。
「東春の経験! 距離のとり方がすごい!」
東春さんの辰吉選手評は、
「体型、運動神経、スピード、あらゆる面でボクサーの理想形。僕は彼に嫉妬していた」
田中慎介選手は、プラス、左のパンチ力です。天才です。
7R、ツニャカオ選手が右のロングフックを当てたときから私は涙でした。
すでに2度のダウンを奪われている。
35歳でパンチ力もスピードも衰えている。
12年ぶりに訪れた最後のチャンス。
距離感です。天才にはわからないベテランの当て勘!
日本人ボクサーはよくこう言います。
「序盤はジャブをついて距離感を測る」
出稼ぎのベテラン、チャンスを奪われた者は、
ロングフックでその常識をぶち破ります。
東春さんもそうでした。
そして、東春さんはリングで死にました。
ツニャカオ選手は、ラストラウンド、血まみれになりながら、
右ロングフックを天才のあごに入れ、直後にTKO。
「東春のロングフックは世界とつながろうとする橋だった」
「この原稿を書き終わったら、私も窓を開けようと思う」
明け方にそう書いて、実際に窓を開けたら、
猫が2匹入ってきた。
最初に入ってきた不恰好な猫に
私は東春という名前をつけた。
猫の東春は病気ですぐに死んでしまうんだけど……。
いろんな意味で泣ける世界バンタム級戦。
是非、読んでください!!
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コメント
久しぶりに中田潤さんのスカッとする一文を読ませていただきました。
あの悲運のグレート金山、李東春を鮮やかによみがえらせる、いい記事でした。
ただ悲運とはいえ、
かれにはたたかうべき相手がいて、たたかい方も身につけていましたが、
わたしたちにはたたかうべき者たちとのあいだに、
どんなストレートやロングフックを打ち込んでも、
手応えさえ得られ難い、言い表せないもどかしさがあります。
投稿: 鉄 | 2013年4月 9日 (火) 09時57分