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2012年3月17日 (土)

この1年、思い知らされたのは「人間は忘れる」ということ

「円高」と聞いて、あなたの脳はどういう反応をしますか?

「輸入品、ワインやブランド品が安くなる」

「あるだけの円でドルを買おう」

「海外旅行に行くなら今」

 そういうところに誘導されてしまいますよね。

「電気料金の値下げ要求」

 もう、誰もそういうことは考えない。

 1986年5月。経団連をはじめとする財界は、

「電気料金値下げは不十分」

 そう電力会社に圧力をかけていたのです。

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 当時の経団連会長、斉藤英四郎新日鉄会長。

 日本経済のメインエンジンである輸出産業は、

 円高でひどいダメージを受ける。

 半分は官営企業で、メインエンジンでもない電力会社は、

 円高の恩恵を日本経済のためにすべて吐き出せ。

 そういう理屈ですよね。

 資本主義が資本主義だった頃の「神話」といえるのかもしれません。

 バブルが崩壊し、経団連会長には、

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 平岩外四東電会長が納まります。

 もしかしたら、このとき、

 日本は資本主義社会ではなくなったのかもしれません。

 エルピーダが潰れた現在はどうでしょうか?

 日本経済のメインエンジンが東京電力、関西電力になってしまった。

 勝俣恒久会長は、文字通り「日本の王様」なのです。

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 製品をすべて「言い値」で買ってくれる電力会社が潰れたら、

 日本経済が崩壊してしまう。

 それはもう資本主義社会ではないのです。

 電力会社のトップが資本主義者であるなら、

 送電線を自由化し競争をしなければならない。

 廃炉費用は、原子炉1機あたり1兆円。

 それを払いながらの競争になれば、電力会社は潰れます。

 日本にはもう選択肢はない。

 1986年5月の読売新聞を読んでびっくりしました。

 ソ連の「反体制運動家」メドベージェフが、

 原発事故とソ連の対応を激しく非難していたからです。

 ソ連崩壊後、天然ガス屋であるメドベージェフがロシアを乗っ取ります。

 資源立国、「パイプライン独裁国家」の誕生です。

 日本にはこの選択肢はありません。

 日本が資本主義を捨て、行く道があるとすれば、

 ウクライナのような「単なる独裁国家」でしょう。

 橋下徹に対する国民の過剰な期待は、その萌芽です。

 気をつけましょう!

 ウクライナの歴史をネットで振り返ってください!

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