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2012年3月 5日 (月)

日米安保条約と日本の原発、電力独占体制

 トモダチ作戦とはなんだったのでしょう!?

 1年がたち、「3・11」を振り返るテレビ番組からも、

 米軍はきれいに消されています。

 アメリカが福島第一原発に、

「資材を運びます」

 そう言っても、日本政府は拒否。

「情報を提供します」

 そう言っても、日本政府は拒否。

 なんのために米軍は日本に駐留していたのでしょう?

 日米安保条約、日米同盟は、破局のときのためにあったのでは?

 米軍は原発災害抑止のため、最大限の援助をしてくれた。

 わしはそう思います。

 しかし、日本政府が援助の申し出をことごとく拒否したのです。

 なぜか?

 日本政府は、東京電力を守らなければなからなかったからです。

 日本とアメリカでは資本主義の質が根本的に違うのです。

 アメリカの電力会社は、純粋に民間会社と呼べるものが、

 わずか2割しか存在しないのです。

「シム・シティ」という街を作るゲームがありますが、

 日本で街を作る場合、街の基盤といえるエネルギー供給は簡単です。

 首都圏に街を作るのなら、東京電力。

 福岡県に街を作るのなら、九州電力です。

 しかし、カリフォルニアに街を作る場合、

 電力会社を公立で建設するのか、私企業に委託するのか?

 選択肢が生まれるのです。

 これを見てもわかるように、アメリカの資本主義は、

「競争」と「民主主義」のせめぎあいの中で決定されます。

 日本の資本主義はまったく逆。

「独占」と「洗脳」によって成り立っているのです。

 わしは資本主義が崩壊したと考えています。

 現在は、崩壊をいかに隠蔽し、生きているかのように見せるか?

 それがリーマンショック以降の現実だと思います。

 アメリカは、金融資本主義によって崩壊を隠そうとして失敗しました。

 日本はどうでしょう。

 まず、消費税増税。次に電気料金値上げです。

 電力会社は、電力の作り手ではありません。

 日本のほぼすべての大企業にとって、

「ものの買い手」なのです。

 電力会社が、企業の「言い値」でものを買わなくなったら、

 日本は崩壊します。

 だから、電力会社を守り、原発を再稼動し、電気料金を値上げする。

 ここが最大の日米の温度差なのです。

 日米とも、ウソ、インチキ、詐欺で経済を動かしていますが、

 アメリカ「競争」。

 日本「独占」。

 この違いはとてつもなく大きい。

 独占を維持すためには、アメリカ人よりも、よりでっかい、

 より多くのウソをつかなければならないのです。

 原子力災害が独裁を生んだこと。

 ウクライナのケースを忘れてはなりません。

「安保」も「友達」もいない孤児として、日本人は歩いていくしかないんです。

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