« 金を払いなさい! 著作権法違反! 勝手にCDにしたやつは誰だ? 名乗りなさい! そこに直りなさい! | トップページ | なぜ、ローリング・ストーンズ『黒く塗れ!』はだめなのか? »

2011年12月 7日 (水)

1983年 インディーズの録音スタジオ

 若くして亡くなった北村昌士さんについて、一度も書いてない。

 スマンです。御冥福をお祈りいたします。

 北村さんがいなかったら、今のわしはなかった、かもしれません。

Photo

 すげえいい男だなあ。

 で、彼がプロデューサーで青山だかのスタジオに入る。

 まず、北村さんはわしにCDを渡した。

 誰のCDだったと思う?

 エコー&ザ・バニーメン!!

 どういうこと?

「こんな風な音を作れば、ロックスターになれる?」

 なれませんよ!!

 CDは一回聴いて棚の中に埋もれた。

 スタジオで、北村さんは自分の音楽を流した。

 サイモン&ガーファンクルのカバー曲だった。

 イル・ボーンとなんか関係ありますか!?

 そんで、わしにこう聞くわけよ。

「中田が一番好きなバンドは?」

 わしは即答。

「ザ・ローリング・ストーンズ!」

 北村さんの美形が翳ったね。

 次にスタジオに行くと、北村さんは、なんと、

『黒く塗れ!』

 のCDをわしに差し出した。

 カバーすれば、エコー&ザ・バニーメンのように売れるの?

 振り返ると、箕輪くんの悪相にさらにいがたが現れていた。

「なんでお前らみたいなガキに100万円も投資するんだ」

 北村さんの顔からそういうオーラが出ていたので、

『黒く塗れ!』練習しましたよ。

 乗れるはずがない。

 その頃、わしのバンドは、ブルーススケールから、

 最も遠いところにぶっ飛んでいたんだから。

 お倉です。北村さんの実家にテープはあるんじゃないか?

 北村さんに言いたかった言葉は、ジョン・コルトレーンの

「コード? 音楽はコードではなく、モード」

|

« 金を払いなさい! 著作権法違反! 勝手にCDにしたやつは誰だ? 名乗りなさい! そこに直りなさい! | トップページ | なぜ、ローリング・ストーンズ『黒く塗れ!』はだめなのか? »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1983年 インディーズの録音スタジオ:

« 金を払いなさい! 著作権法違反! 勝手にCDにしたやつは誰だ? 名乗りなさい! そこに直りなさい! | トップページ | なぜ、ローリング・ストーンズ『黒く塗れ!』はだめなのか? »