« コメント、ありがとう! | トップページ | 『通販生活』CMがテレビ局によって拒否された? »

2011年11月21日 (月)

オウム真理教裁判が終了?

 心身衰弱です。

 裁判はすべて終わった?

 明らかになったことは何もありません。

 1994年の暮れ、わしも、教団プロパガンダに、

 利用されかかりました。

 そもそもは、『ダカーポ』の新宗教特集だったと思います。

 わしは当時の上祐広報に電話をして、まず、資料を送ってくれ、

 とお願いをしました。

 段ボール箱ふた箱ぶんの本や書類が自宅にやってきました。

 わしはそれを読んでいません。一番上にあった本が、

『キリスト宣言』というもので、あまりにもあほらしい内容だった。

 原稿も書きませんでした。

 1994年の暮れに、『宝島30』から仕事の依頼がありました。

 オウムの宗教施設に入れそうだから、取材をしてほしい。

 ずうっと貧乏なわしは、仕事を断ったことがほぼありません。

 このとき、松本サリン事件はすでに起きていました。

 江川紹子さんが、毒ガスで殺されそうになったことは、

 知っていたか、定かではありません。

Imagesca02fyyc

 当然、取材テーマは「毒物製造」ですよね。

 しかし、オウム側がセットした取材でそれに迫れたでしょうか?

 しばらくしして、編集者から電話がありました。

「向こうが断ってきた。中田潤は宗教的ステージが低いのでダメ」

 サティアンに入って、教団プロパガンダに協力させられたのは、

 宗教学者の島田裕己さんでした。

Photo

 島田先生は、東京女子大教授を辞め、

 マスコミでの仕事も長く封印されました。

 わしは、スポーツライターの仕事に戻り、

 リングで亡くなったボクサーの記事を『ナンバー』に書いた。

Sports Graphic Numberベスト・セレクション〈3〉 (文春文庫PLUS) Book Sports Graphic Numberベスト・セレクション〈3〉 (文春文庫PLUS)

販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 一年がすぎ、わしはまたわが耳を疑いました。

「日本ジャーナリスト大賞の最終選考に残っているよ」

 他の候補作は?

「江川紹子さんが有力かな」

 がっくり肩を落とすしかねえよなあ。

 江川さんの命がけの取材に勝てるわけがない。

 闇はまったく晴れぬままに、あれから、16年。

 わしは新橋にある東京電力「サティアン」で、

 江川さんと再会しました。

 江川さんの質問はやはり鋭い。

 しかし、多くのマスコミの記者は、電力プロパガンダを、

 右から左へと書き写しているだけです。

 1995年は、日本が終わった年だとわしは思います。

|

« コメント、ありがとう! | トップページ | 『通販生活』CMがテレビ局によって拒否された? »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オウム真理教裁判が終了?:

« コメント、ありがとう! | トップページ | 『通販生活』CMがテレビ局によって拒否された? »