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2011年10月19日 (水)

奴隷マスコミとプロパガンダ 自分がしゃべっている言葉に対する感受性の欠如

 3月12日の夜のテレビ。

<爆発的事象が起きた>

 アナウンサーはこの言葉を何度も何度も繰り返します。

 では、翌日の新聞は<爆発的事象>と書いたでしょうか?

 わしの記憶にはありませんし、誰も書かないと思います。

 あの映像を見て、<事象>と書かれた保安院や、原子力安全院会の資料を前にして、

 書く。

 書くという行為の意味はそこにある。

 いや待てよ。<事象>ってなんや?

 調べますし、それ以前に、

 こんな言葉をつかったら、読者はどう思う?

 さまざまなフィードバックがここで働くわけです。

 日記を書くことの効果はまさにそれです。

 しかし、テレビはこの思考回路を持たない。

 今回の事故が明らかにしたことのひとつです。

 プロパガンダ側は、この弱点を突いてくるわけですよ。

 一流大学を出て、数千万円の年収がある人、

 機転が利いて、大衆をひきつけるコメントが吐ける人でも、

 たとえば、「書く」という行為を外してしまえば、意のままに操れる。

 実際、日本テレビのアナウンサーは、

 プロパガンダの拡声器として利用されました。

 うろたえている人間と明確な目的を持った人間の違いです。

 東電、国、保安院、安全委員会、IAEAの目的は明白。

 事故を小さく見せ、責任を逃れること。

 国民を安心させること、ではない。断じてない。

「大変なことが起きた」と思った人に対し、

 打消し(カウンター)プロパガンダを機関銃のように浴びせたわけです。

 これは重大な国家犯罪です。

 逃げていれば死ななかった人を殺したのですのから。

 プロパガンダとは、まず物量。数です。

 東電も国も何が起こっているかわからない。

 マスコミと同じ情報しか持っていないのに、プロパガンダ側には目的がある。

 プロパガンダ側もまた無力だが、うろたえない。

 IAEAの文書で、レベル3までは「事象」、レベル4から「事故」なので、

<福島第一原発1号機の爆発的事象について>

<安全委員会は爆発的事象についての会議を緊急招集>

<爆発的事象について、保安院は東電に説明を求めている>

<爆発的事象について、IAEAは緊急の会議に入った>

 プロパガンダ側は、こういう情報をテレビ局、新聞社に大量に送り続ける。

 この情報に意味はまったくない。

 ナチの宣伝大臣、ゲッベルスはこう言った。

<十分に大きなウソを繰り返し繰り返し述べよ>

「爆発ではないんだから安心だ」

 大衆をそこに誘導するプロパガンダが、

「繰り返します。<爆発的事象>について……」

 日本テレビのアナウンサーの声なのです。

 わしにも感受性など何もなかった。

 マスコミが自分の味方だと思っているから、

 事象? 事故じゃないの?

 こんなごく普通の疑問も浮かんでこなかった。

 言葉のプロとしては完全に失格です。

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